社内勉強会「モビリティ塾」とは何なのか?
ボッシュ・ジャパンでは、「モビリティ塾」という社員自らが有志で運営する社内勉強会を行っています。会社の中の部署をまたいだ成長を目的とした活動の一つです。
「人の移動」に関するモビリティビジネスは、100年に1度の大きな変革期を迎えており、世の中で起こっていることや、今後どのような新しい技術や新しいサービスが生まれようとしているかを理解し、事業部を超えた少人数で共有しながら、議論できる勉強会として立ち上げられました。この勉強会を通し、これからの時代において、ひとりの従業員として準備すべきこと、ボッシュ・ジャパンとして発信すべきことが何かを見出していくことをゴールとしています。
テーマごとにその領域の社内外のエキスパートが参加し、専門的な視点を持って、参加者は議論することができます。毎回、すぐに参加者が集まり、参加者の満足度が高く、楽しく学べる勉強会です。業務に支障がないよう、金曜の夕方などに開催されています。
例えば、過去に開催した「Felica」をテーマにした回では、参加者からのフォローアップのリクエストがあり、あとから追加で勉強会が開催され、非常に参加者の熱量の高さも伺えます。
最終的なゴールはビジネスに繋げること
最新で行われた「UXデザイン」に関する勉強会。どんなビジネス領域でも必要な「デザイン思考」を学べるこの回は、非常に興味関心の高い参加者が多く、急遽、少人数制から大型の公開型イベントとして参加者を募ることになりました。結果、100名近くの従業員が参加申し込みをしました。
ゲストスピーカーは、社内外から2名のスピーカーをお呼びしました。まず、社内スピーカーにはボッシュ・ジャパンから生またAI農業ソリューション「プランテクト」のUX担当者であり、専門家である山本雅康。社外スピーカーには、「HELLO,DESIGN 日本人とデザイン」の著者であり、デザインディレクターとして高名な石川俊佑さんにご登壇いただきました。
山本はボッシュ・ジャパンの中で、UXデザインのトレーナーでもあり、改めてボッシュのUXデザインに対する考え方を、実際の事例を紹介し、石川さんからは「UXデザイン」とはそもそもどんなものなのか、という原点からの深堀と考察、その重要さを理解することができました。どのようなビジネスにも「ユーザー」が存在していますが、実際に作る立場になってみると、そのユーザー視点を忘れてしまいがち。「人」が中心であることが前提の技術であり、ビジネスであるということを思い出し、どんなソリューションを展開できるかを考える、それがUXデザインの第一歩です。
QAセッションでは、参加者の熱量がヒートアップし、多くの質問や議論が飛び交う形となり、急遽、その場でパネルディスカッションが行われることとなるほどになりました。このように大盛況のもとクローズされ、その後、渋谷本社1階のcafé 1886 at Boschで行われた懇親会でも参加者同士や、スピーカーの方を囲んで議論が繰り替えされ、夜が更けていきました。
このように従業員自身が学び、議論をする機会のあるモビリティ塾。主催者のひとりである石塚秀樹に今後の展望を伺いました。
石塚「一歩進んだ議論まで踏み込んでいくことがもともと少人数で行う理由であったため、今後はより参加者同士の議論が発生する場にしていき、新しいビジネスの具体的なアイデアを打ち出していきたい」と、より具体的にビジネスにつなげていく強い意志を感じる回答でした。