グループの枠を超えた挑戦、新規企画部での商業プランニング
現在、私は新規企画部に所属しています。この部署のミッションは、商業部におけるグループ各社および外部企業との新規連携のコーディネート、そして新規開発や既存リノベーション物件における商業・非商業部分のプランニング、テナント導入業務です。その中で、都市公園の再整備を見据えて、コンソーシアムと連携したプランニングや社会実験の実施を担当しています。また、保有物件のリノベーションに向けたテナントリーシング業務、さらには新規事業の研究にも取り組んでいます。
都市公園の再整備実現に向けて継続実施している社会実験において、今年はリーダーとして推進する立場を任されました。プロポーザルに向けたプランニングでは、主に商業の計画について、コンソーシアムの中でリーダーシップをとって検討を進めています。複数の企業や団体が関わる中で、商業計画の方向性をまとめていくことは大きな責任を伴いますが、非常にやりがいのある仕事だと感じています。
仕事をする上で私が大事にしているのは、グループ会社であるPARCOや百貨店の枠に留まらない新しい企画や取り組みパートナーの探索です。J.フロント都市開発としてまちづくりのバリエーションを拡大するためには、新しいアセットタイプやコンテンツホルダーとの共創が必要だと感じています。従来の枠組みに捉われず、常に新しい可能性を模索する姿勢を心がけることで、これまでにない価値を生み出せると信じています。この考え方は、私が日々の業務に向き合う上での指針となっており、新規企画部という部署の性質とも合致していると考えています。
商業施設コンサルから事業者への転身を決意した理由
私は2020年に新卒で商業施設のコンサルティングを担う会社に入社し、全国の商業施設に関するマーケット調査、コンセプト立案、MD計画といった業務に携わってきました。エリアや会社を問わず、全国のさまざまな商業施設の計画に関われたことは、本当に貴重な経験でした。都心でできること、郊外でできること、それぞれの商業施設の可能性と制約を学べたことが、今の自分の大きな糧になっています。
コンサルタントとして働く中で、忘れられない経験があります。それは、商業施設のリノベーションに関するコンサルティング選定のコンペで負けた経験です。私たちは地元企業と連携した地域に愛される施設を提案しました。自信を持って臨んだ提案でしたが、結果は不採用。クライアントが求めていたのは、外部の強力なパートナーと連携したダイナミックな変革だったのです。自分が良いと思っている提案と、相手が本当に求めている内容にずれがあったことが要因でしたが、この経験を通じて、プランニングを進める際に計画者のエゴにならないことの重要性を痛感しました。
こうした経験を積む中で、コンサル側から事業者として計画を実現する側へ移りたいという思いが芽生えるようになりました。どんなに素晴らしい提案をしても、それを実現するのは事業者。自分たちで計画したものを、自分たちの手で実現できる環境に身を置きたい。その思いが転職を考えるきっかけとなりました。前職では自由な提案ができていた分、事業性を求められることへの不安はありましたが、計画を実現できるという期待の方が大きかったです。
そして転職先として選んだのが、J.フロント都市開発です。前職で名古屋の案件を担当した際、グループ会社であるPARCOと一緒に仕事をする機会があった経験から、JFRグループが手掛ける都心部でのダイナミックな都市開発に魅力を感じていました。そして何より、商業に強いデベロッパーであることが決め手となり、コンサルタントとして培った経験を活かしながら、事業者として新たなチャレンジができると考え、転職を決意しました。
都市公園の再整備実現に向けた社会実験で得られた成功体験
入社後、最も印象深い経験となったのが、都市公園の再整備実現に向けて実施した2回の社会実験です。地元企業とも連携し、さまざまな企画を実施しました。
グループ各社と連携したアート作品の展開や、エリアを回遊させるデジタルスタンプラリー、また夏の公園での過ごしやすい空間を検証するため、クールスポットを設置する取り組みも行いました。結果として市民や行政から高い評価を得ることができ、自身の成功体験となっています。
さらに、この社会実験を通じて、地元や行政の方々が実際に何を求めているのか、どのような課題を感じているのかという生の声を直接聞けたことが何よりの成果でした。これらの意見は今後のプランニングに活かすヒントとなり、非常に有意義な経験だったと感じています。
実現性のある企画ができる人財へ
今後の目標として、短期的には、テナントリーシング業務について、テナントの発掘から契約締結という川上から川下まで一貫してできるようになりたいと考えています。その経験を、商業施設のプランニングに活かしていきたいですね。さらに中長期的には、開発の川上である用地取得から、川下である物件の開業まで、すべてのプロセスに携われることをベースにしながら、実現性のある企画ができる人財になりたいと思っています。
この会社で働く魅力は、JFRグループの一員として、ラグジュアリーブランドとのネットワークやIPコンテンツなど、各グループ各社の強みを活かし、グループ会社と連携しながらさまざまな企画を実現できることだと思います。また超都心の一等地での都市開発案件に携われるというのは、かなりレアな経験だと感じています。
こうした環境で活躍できるのは、自分でテナントを含めてパートナーを探しに行ける人、つまり情報感度が高く、それを行動に移せる人です。そして経営層の想いを理解しながら、それを実業務に落とし込める力も求められます。
正直に言うと、事業者としてかなり数字に厳しい部分はあると思います。でも、そこのハードルを乗り越えると、かなり社会的インパクトがあるプロジェクトになる可能性があります。固定概念にとらわれず、いろいろな価値観を持っている方と共に、実現に向けて推進していきたいと考えています。

