稀少なデータサイエンティストの獲得競争へ
デジタル技術の進化や IoT の普及に伴い、世の中には大量のデータが溢れています。
これらのデータを高速に処理し、ビジネスに活用したいというニーズは高まりをみせていますが、データを扱うデータサイエンス人材においては、国内のみならず世界的にも人材が枯渇していると言われ、育成が急務です。
インテージグループは、この本質的課題、すなわちデータサイエンティストの早期育成方法の確立に注目し、サービスの発展だけではなく、データ活用によってもたらすことができる豊かで可能性の広がる社会の創造に向け、一人でも多くのデータサイエンティストが生まれる環境を整えていくことを使命と考え、産学連携に関する基本協定を結びました。
社員が教えるリアルなビジネスの課題解決法
「データサイエンス学部河本薫ゼミ」に対して、「統計技術の習得」だけを目的とするのではなく、「ビジネスの課題解決力の習得」を意識した教育プログラム支援を全15回にわたり行っています。
ゼミには、株式会社電通とインテージが協力。実際にあるビジネス上の課題と実データを提供し、課題設定から必要データの設定、抽出、分析はもちろん、報告提案用のレポーティングまでをカバーするカリキュラムです。企業が能動的に教育に参画するという点で国内における珍しい産学連携の型になると考えています。
[Voice] 滋賀大学 河本薫教授
河本薫教授「私は、昨年4月に企業でのデータ分析経験のある教員として赴任しました。教育目標は、『データやAIの普及により社会や企業を取り巻く環境が激変する中で、社会や企業を正しい方向に進化させていく原動力となる人を育てること』です。
そのような人材を育成するには、従来型の講義や演習といった『正解のある学習』だけでは足りません。学生時代からビジネス上の実問題に取り組み、自ら課題発見し、自ら仮説を立て、それに沿ってデータ分析を行い、それを人に伝える、そういった一連の流れを学ばせることによって育てられると思っています」
[Voice] インテージ 増田純也
増田「今回のプログラムでは、データ分析手法を学んだ学生達にビジネスで用いられている購買データやアンケートデータを提供し、マーケティング業務における意思決定にどのように活かせるのかを学んでもらいます。
データサイエンスの目的は『ビジネス上の意思決定を行う人間に対して、より良い意思決定に導く』ことです。学生には『データ分析の目的』を常に意識してもらえるような講義にできたらと考えています。
このような実際のビジネス課題を意識して実習できる場を利用して学生には早いうちから仕事への意識してもらいたいです」
インテージでは今後も産学連携におけるプロジェクトを進めていきます。
レポートの全文はこちら→http://www.intageholdings.co.jp/rd/academic.html