チーム一丸となって「内製化支援」 に取り組む。その背景にある熱い想い

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私は2021年に入社以来、プロジェクトマネージャーギルドに所属し、計5件ほどの案件に参画してきました。2023年4月現在動いている案件は、3件。いずれも「内製化支援」のカテゴリに入るプロジェクトです。

内製化支援とは、クライアントの社内組織の改革をお手伝いする領域です。クライアントが社内でシステムの開発・運用をコントロールできるように、開発組織の立ち上げを支援しています。一部、すでに開発組織を持っているというクライアントに対しては、その開発組織が直面している技術課題の解決を手伝います。

私はプロジェクトマネージャーという立場なので、チームの編成を手掛けます。案件によってデザイナーを入れたりWebディレクターを入れたりしながら、チーム一丸となってクライアントの課題に向き合います。コンサルティングをするだけのこともあれば、実際の開発に伴走することもありますね。

先ほど、現在動いている3つの案件はすべて内製化支援の業務だと言いましたが、現状ゆめみでは「内製化支援」が具体的にどんな領域を指すのか、明確には定義されきっていません。私が自分で「これは内製化支援だ」と定義づけながら動いてみているというのが実際のところです。

今取り組んでいるうちの仕事のひとつは、クライアント的には「外注化案件」でしょう。そのクライアントの課題は、Webサイトの運用をマーケティング部門の方々が担当していることで、彼ら、彼女らが本来の業務に注力できていない、というもの。

本来の業務に集中していただくために一部業務を引き継ぐというのがわれわれのミッションなので、これはいわゆる発注者支援なのです。

でもそのクライアントからは「ぜび同じ立場で物事を考えてほしい」というオーダーがありました。だから私は内製化支援だととらえ、単なる「外注」以上のコミットメントを心がけています。

このように、発注者支援と内製化支援の境界は曖昧で、自分のマインドシップ次第で受け取り方が変わります。つまり内製化支援だと思って取り組めば、よりクライアントに近い立場で向き合えるものです。だから私はいつもプロジェクトメンバーにも、「内製化支援として向き合おう」と伝えています。

内製化支援は、クライアントの真の課題を一緒に考えていくところから始まります。結果、クライアントからいただいた最初のオーダーとはまったく違った方向に物事が動き出すこともあります。これこそが、私たちの仕事の意義であり醍醐味。クライアントのめざすべき本質を掴めている感覚がして、よしよしいいぞと手応えを感じられる瞬間です。

「組織改革をめざすも、バリューを提供しきれなかった」前職の苦い思い出

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▲趣味はサウナ。好きが高じて資格を取得。副業でサウナ事業をしたいと本気で検討中

ゆめみに入る前に所属していた企業では、バックオフィスの情報システム部門に所属していました。現在もその会社の一部の業務を担っています。つまり、現在私はゆめみに、複業というかたちで携わっています。

なぜゆめみの仕事に参入したかというと、もともといた企業で、自分のバリューを思うように出せなかったもどかしい経験をしたからです。

その会社に入ったきっかけは、情報システム部門の組織改革をリードしたかったからでした。私は前々職でITコンサルティングをしていて組織改革に興味を持ち、プロパーとして企業に所属しながら改革をしたらもっとおもしろいのではないかと思ったのです。

しかし、結局うまくいきませんでした。というのもその会社には、組織改革すべき点がなかったからです。それなのに必要のない組織改革を進めようとしてしまい、反省する事態に陥りました。

そのときに気づいたのは、企業に所属して組織改革をしようと考えていても、必ずしも改革すべき対象があるとは限らない、ということです。必要ないのに無理に改革を起こそうとしても無駄になるだけ。ならば1社にプロパーとして所属するのではなく、改革を必要としている会社に対して、期間限定でどんどん支援していく働き方こそ、自分に向いていると考えました。

もともといた企業の仕事を減らしてもらい、エージェント経由で、複業で内製化支援に取り組める場所を探し始めました。そのときに出会ったのがゆめみです。事業内容も社風も良さそうだったので、複業として関わることにしました。

スーパーフレックスかつフルリモートなので、北海道の地元からフルタイムで働けるのも、嬉しい点でした。当時リンダ・グラットンの著書『LIFE SHIFT』を読んだばかりだったので、複業というワークスタイルに関心があったのも、大きな後押しになりました。

今では、かねてからのイメージ通り、内製化支援にがっつりと取り組めている毎日です。ゆめみの案件は大きい組織体を扱うものが多く、刺激がありますね。ただ同時に今は、ゆめみの仕事とは別に、個人事業主として、十数人規模の中小企業の支援にも取り組んでいるところです。

「発注者がちゃんとしないと誰も幸せになれない」かつての失敗経験を活かす

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▲顧客と合同の振り返り。組織の枠を超えて同じ目標に向かうと決心

なぜ内製化支援にここまで強い想いがあるのかというと、2つの理由があります。まず1つめの理由は、もともと私が裏方に向いている性格だからです。学生時代は、学級委員をしたり部活の主将をしたり、目立つ立場にいることが多かったのですが、本当はマネージャーのような裏方仕事のほうが自分にしっくりくるんです。

その事実に気づいたのは30歳を過ぎてからでした。趣味でやっていた社会人の合唱サークルで、ベースパートを務めるのが楽しかったんですよね。自分が目立つのではなくあくまでリードボーカルを支えるというのが、自分の役回りとしてしっくりきて。こういう性格なので、内製化支援で企業を支えるという仕事にも、喜びを感じるんです。

2つめはより強い動機なのですが、「発注者がちゃんとしないと誰も幸せになれない」というポリシーが自分の中にあるためです。今や多くの企業が「IT領域が弱いから外注する」「専門知識がないから外部のプロフェッショナルに頼る」と判断をし、外部企業に依頼しています。

それ自体はもちろん当然の判断なのですが、外部を巻き込むときに責任をすべて外部に委ねてしまう企業が一定数見受けられます。私は新卒でシステムエンジニアをしていたときに、そのようなクライアントと仕事をしました。結果その案件は収集がつかない状態になってしまって……。

受託者である私たちの会社側にも大きな過失はあったしやるせないなと思ったものの、もしクライアントがしっかりとグリップ、ハンドリングしていたらこんなに収集がつかない状態にはならなかったなと思っています。

このように発注者がオーナーシップをとらない場合、互いにつらい展開になるのを体感として痛いほど知っていると自負しているんです。だからこそ、内製化支援が必要だと思っています。

また、こうして自分が内製化支援に強い思い入れがあることは、日頃から周囲に発信しており、会社のメンバーや上司も理解してくれています。まさにやりたいことに取り組める環境ですよね。

ゆめみには多種多様なバックグラウンドの人たちが集まっていて、代表を筆頭にいろんな価値観が浸透しています。組織として一体になって動くときに、さまざまなスキルを集結させられるので、ポテンシャルが高いなとも感じます。

この充実した環境を活かしてしっかり価値を提供していきたいです。今後も、手応えを感じられるうちは今の業務を続けていこうと思っています。

「まだまだ自分はゆめみで成長できる」刺激的な環境で自己研鑽を続けたい

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▲外部コミュニティでイベントスタッフとして参加

今の私が直近で挑戦したいと思っているのは、内製化支援における態度や心構えを、体系化して広めていくことです。前々職のITコンサルで身につけてきたものも含めて、ゆめみの中で伝播させられたら嬉しいですね。

コンサルタントに対して、外部の立場から提案するだけだというイメージを持たれることもあります。だからこそ、そうじゃないコンサルティングの姿があるんだよというのを、ゆめみの社内でも伝えていきたいですね。

ゆめみでの日々は、刺激に満ちています。これまで経験してこなかったことを経験させてもらっていますし、その中では、漠然と「自分にできる」と思っていたことができないことに気づかされることもあります。

私と親子ぐらい年が離れてるような若い人が、私よりしっかりしたマインドを持って仕事に取り組んでる姿を見れば、自分も頑張ろうと奮い立たされますし、まだまだ自分はゆめみという環境で成長できると思います。もっともっと世の中に価値を提供できるはずと思っているので、これからもここで挑んでいきたいことは尽きません。

最後に、今後ゆめみの仲間になってくださる方に、伝えたいことがあります。 ゆめみはリクルートのキラーフレーズとして「成長環境を提供します」と掲げています。これは本当のことで、成長したい人にとっては絶好の環境が約束される会社だと思います。

でもできることならば、自分が成長するだけで満足するのではなく、その成長を社会に還元して他の人が成長するのを支援してほしい。そしてそれを通してさらにまた自分が成長していく……という巻き込み型で、みんなでどんどん成長していくことをめざしてほしいなと思います。

そんなマインドを持っている方がいれば、ぜひお会いしたいですね。一緒に、内製化支援に取り組んでいきましょう。