3社の就業経験を経て、フラットな組織でエンジニアの裁量が広い「ゆめみ」へ入社

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▲学生時代、バンド活動に熱中していた渡部

大学卒業以来ずっと札幌で働き、2022年12月現在もフルリモートで勤務しています。

エンジニアという職種に興味を持ったきっかけは、大学時代のコールセンターのアルバイトでして。当時、バンド活動に夢中だったことから、髪型や服装を問わないところに惹かれたんです(笑)。

仕事内容は、インターネットに接続できないお客様への技術サポートでした。ネットワークについて勉強しつつ対応していたんですが、コールセンターの対応履歴を残すシステムが使いづらかったため、このシステムの利用を補助するプログラムを、JavaScriptを使って独学で実装しました。これがプログラマー人生のスタートを切った瞬間でした。

大学卒業後は札幌内で3社を経験しました。1社目はSIerの会社でMacのアプリ開発を行っていました。当時はiPhoneが流行し始めたころで、時代に合わせてMacの技術を習得しました。また、その会社でプロジェクトのリーダーも経験しました。

2社目では音楽制作ソフトを開発している会社です。長年バンド活動していたこともあり、好きな音楽に関わる開発をしたいという想いで転職した会社でした。Mac担当として入社したつもりでしたが、iPhoneアプリやAndroidアプリも担当しました。モバイル全般に携わるキャリアは、ここからスタートしました。約5年間働き、アプリ開発部門のリーダーも勤めました。ゼロからの開発を何度か経験するうちに、運用フェーズまで見据えた設計やCI/CDの構築など、ある程度納得のいくものが作れるようになりました。達成感を得たところで、さらなる成長とエンジニアとしての裁量権の大きい会社を求め、2回目の転職をしました。

3社目はアプリ開発部門立ち上げのための人材として入社しましたが、トップダウンかつ保守的な風土があって、なかなか新規事業がうまく進まず、モヤモヤした日々が続きました。

そんなときに出会ったのがゆめみです。ちょうどコロナ禍に入ったこともあり、生活の拠点を札幌に置いたまま、自分のスキルが活きる場所、切磋琢磨する仲間に囲まれる環境を求めていました。ゆめみはフルリモートで働ける、専門性を発揮できる、スキルの高い人と働ける、フラットな組織、エンジニアの裁量権が大きいなど、とても魅力的に思えたので、入社を決意しました。

テックリードとして活躍。スタートアップの内製化支援も注力

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ゆめみにはiOS・Androidテックリードとして2020年3月に入社しました。ゆめみではiOS、Androidそれぞれ一方に専門性を発揮して活躍するエンジニアが多く、これまで小さな組織で両方やらなければならなかった私のようなタイプは珍しかったようです。テックリードとして、プロジェクトの設計・コードレビュー、新人研修の作成、標準技術の策定など実践してきました。

これまでは小さな組織で自社プロダクト開発をしていましたので、開発業務の全体を担当してきました。見積もり・設計に始まり、コーディング、テスト、運用まで、すべてです。業務全体に携わってきた経験が、テックリードとしてみんなの開発を後方支援する上で役立っていると思います。

また、最も経験が役立ったと実感しているのが「スタートアップの内製化支援」です。さまざまなスタートアップ企業のクライアントから技術的な課題の相談を受けます。クライアントごとに相談内容も、採用している技術もさまざまですが、いつも先方の困りごとに共感することができます。また、クライアントがまだ気づいていない課題点を見つけられることも少なくありません。このあたりは前職までの経験と積み重ねが活きていると実感します。

私のすべき仕事は、会社がどこであれあまり変わらず、みんながパフォーマンスを発揮して良い結果につながるよう、仕組みやプロセスをあるべき姿にしていくこと。これはゆめみに入社する前から実感していました。これまでと違う点は、ゆめみは本当にフラットな組織で、自分たちで意思決定ができるので、私がアプローチできる範囲が無限に近いことです。

目標を達成したときの景色を一緒に想像できる組織にしたい

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▲取締役会での一コマ。ゆめみの歴史を振り返るワークショップもあわせて行い、和気あいあいとした雰囲気

チャレンジ取締役制度で選出され、「技術担当取締役」に就任しています。チャレンジ取締役とは「肩書きが人を作る」という考えのもと、任期2年という期間限定で取締役に挑戦するという制度です。主に担当している仕事はCTO室の運営です。社内全体の技術方針を議論したり、経営方針を技術組織の取り組みへとブレイクダウンしたりするような仕事をしています。

取締役として大切にしていることは、みんなが納得感を持って仕事に取り組めるようにすることです。そのために、CTO室からのメッセージは目的や背景をしっかりと伝えること、達成したときの景色を一緒に想像してもらうことを意識して過ごしています。リモート勤務が標準になっている今、コミュニケーションや情報伝達はツールを使って効率的にできます。ですが、要所では時間をかけてコミュニケーションを取り、大きな目標に立ち向かう場合は、たくさんの人と協力しながらそれぞれの考えを共有することも大切にしたいです。

フラットな組織のゆめみでは、取締役やCTO室がどのように振る舞えば良いのか苦悩の連続でした。実際、しばらくはモヤモヤしながら目先のタスクだけをこなしてきました。残りの時間はもっと全体を俯瞰して、みんなのために動けるようになりたいと思っています。技術ばかり追ってきた私にとって、吸収しなければならない情報が多すぎて目が回りそうですが、これ以上ない成長の機会と捉えて一歩ずつ進んでいきたいと思っています。

現在はCTO室の在り方を再定義している最中で、何をなす場なのかを他のメンバーたちと目線合わせをじっくりと行っているところです。他部署との連携も具体的に言語化しながら、みんなにしっかりとメッセージを届ける体制、みんなからのメッセージをしっかりと受け止める体制になるための地固めをしているといったところでしょうか。今取り組んでいるCTO室の定義も体制も、必要に応じて変化していけるように柔軟なものを目指しています。

ゆめみに入社して組織の価値観が大きく変化──世の中にこんな会社が本当にあったんだ

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ゆめみに入社し、組織の価値観が大きく変わりました。納得ができる給与制度や評価制度、本当の意味でのフラットな組織、働きやすい環境が現実にありました。これまでの私が求めてはいたものの、心のどこかでは手に入らないものとあきらめていた環境がゆめみにはありました。

入社後は、技術的なスキルはもちろんのこと、よりメタな思考力が向上したように感じます。何かが起こったときにその出来事をどういう切り口で見るべきなのか、起きている現象をどう要素分解して捉えて動くか、という物事の考え方が磨かれました。これは思考力が高い人が当社にいることが大きな理由だと思います。たとえば、会議の議事録を残すことは高度な能力を要しますが、これに長けた人がいます。そういった人と一緒にミーティングするだけでも刺激になります。

ゆめみはフラットな組織なので全員でマネージャー業を分担しています。本来はエンジニアリングマネージャーが行うような業務であっても、希望すれば新卒1年目から取り組むことができます。こういった視点の広さや視座を持ったメンバーに囲まれているというのも、珍しい環境ではないかと思います。若手メンバーからも日々たくさんの学びを得ています。

そんな環境のゆめみに向いている人は、「やりたいことがある人」。それから「ひとつの技術を突き詰めたい」「技術とマネジメントの両面で活躍したい」「勉強会でコミュニティを盛り上げたい」など、内容はどんなことでも良いと思います。ゆめみには上司がいないので、上司に命令されて何かをしたい人には向かないかもしれません。

チャレンジ取締役1年目は学ばなければならないことが多いので、インプットしつつ仮説と検証を繰り返すような期間になりそうです。任期の2年全体を使って、ゆめみというエンジニア組織をより成熟させていきたいです。