作品に寄り添い、プロセスと技術に興味を持ってくれた「ゆめみ」へ入社

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▲大学時代に友人たちと

学生時代は「絵を描くことが好きだから」という理由でイラストレーターになりたいと考え、美術大学を選択しました。世界でも稀なイラストレーションを学業として扱っている多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科へ入学しました。1・2年次はデッサンなどを通して基礎知識を学び、3・4年次はイラストレーション、タイポグラフィ和文、写真表現を専攻しました。

大学で学ぶうちに、ビジュアルを通したコミュニケーションのための「デザイン」を知り、デザインの道へ。視覚的に伝わる情報や、「絵を描く」ということはどのような行いであるかをあらためて考えたときに、「絵を描くことで、実現できることがもっとあるのかもしれない」と捉え直しました。私の場合は自己表現として絵を描くよりも、コミュニケーションツールとしてイラストレーションを使いたいと思ったんです。

大学3年生前半までは紙媒体の作品制作がメインでしたが、タイポグラフィと写真という視覚的なコミュニケーションを学習する中で、あるとき、「動かしてみたい」と思うことがありました。一画面の中でビジュアルを動かすことでさらに表現の可能性が広がるのではないかと考え、モーショングラフィックスに興味を持ち始めたんです。それが就職活動時期とも重なり、デザイン会社や印刷会社も含め幅広いジャンルで活動していました。

ゆめみを知ったきっかけは、デザイン学生と企業を結ぶイベントに参加したこと。まず、モーショングラフィックス関連の作品を作ってTwitterにアップしていたところ、主催企業から参加のお誘いをいただきました。イベントにはUIデザインやゲーム会社などさまざまな企業が出展していた中で、ゆめみの担当者の方の印象がすごく良かったんです。学生時代に制作した作品を見て、どうしてこれを作るにいたったのかというプロセスや技術に興味を持って話を聞いてくれました。表面だけでなく中まで掘り下げて向き合ってくれるんだと感じ、「こんな人達がいる会社で働きたい」と入社を決めました。

「動く」ことがおもしろい。知識を習得し、ステップアップ

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ゆめみにあるさまざまな募集職種の中でも、アプリケーションなど画面の中でビジュアルを動かすことに惹かれ、UIデザイナーに応募しました。ただ、その時点では自分が実現したいことはまだ曖昧だったので、やりたいことを固定せず、方向性の近さで選んだ経緯があります。

入社後は弊社Webサイトのサムネイル改修業務からスタート。そして徐々にクライアントのいる案件に参画していくのですが、バナー制作から始まり、様子を見ながら「このパーツの作成をお願いできますか」と先輩に相談に乗ってもらいつつパーツ制作も担当するなど、実践的に、徐々に慣れていった形です。UIデザイナーとしての業務は初めてでしたが、段階を踏んでステップアップを図りました。

苦労した点は紙のデザインとの違いですね。UIデザインはパーツ管理など細かにルールブックを作ることから始まるため、考え方の違いに慣れるのに時間を要し、今でも悪戦苦闘しながら努力しています。その一方で、今まで経験や知識がなかったことが徐々に理解できるようになることがとても楽しく、ポジティブに取り組んでいました。

考え方の違いとともに、実際に働いてみて感じたのは「動く」というおもしろさ。画面をひとつ制作して成立するものではなく、Webサイトの場合はあるボタンを押すとどのように動くのかなど、静止画で伝えることが難しい点も深く検討し、制作を行います。また、デザインの先に明確なユーザーがいるため、その人がいかに快適に操作ができるようになるかを考えることに対しても、おもしろさを感じています。

自分だからできること。勉強会開催や採用活動のサポートを実施

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▲上野が作成した新卒採用イベントの登壇資料

案件稼働のほかに、社内活動として社内のデザイン開発活動を推進する技術開発ワーキンググループに所属し、デザイン勉強会を企画・実施しています。これまで、デザイナーがデザイナーのために開く勉強会が少なかったため、私もアイデアを出して開催しました。

今まで開催したものは、Figmaで作業をする中でたまった知見を共有する勉強会や、私のような若手デザイナーのスキルアップを目的として、一緒にひとつの課題について取り組む実践的な勉強会など、幅広いテーマで実施しています。社内で勉強会を開催することが推進されているので、私も積極的に流れに乗って開催できました。

勉強会で得られたものはとても大きく、とくに他のメンバーの制作方法について深く学ぶことができました。弊社は個人ベースで業務を進めることが多く、上司もいません。自分自身が行ってきた方法しか知り得ないので、他の案件でどのような仕事の進め方をしているのか、他の人がどのように業務に取り組んでいるのか、勉強になりました。

もうひとつ社内活動として行っているのが、採用活動のサポートです。入社して初めて最後まで完成させた制作物が、新卒採用のページへのリンクバナーだったため、そこから採用業務関連のお手伝いをしています。たとえば新卒採用イベントの登壇資料テンプレートを作成・展開し、新卒採用イベントにも登壇しました。また、新卒・中途採用のカジュアル面談担当となったり、「ゆめみデザインインターン」で運営やメンターとして活動したりと、自発的に行っています。

私が採用活動を積極的に行う理由は、会社に貢献したかったということが大きいです。UIデザインに関してはほぼ初心者だったこともあり、社内で「今の自分だからできること」を探して行き着いたところが採用業務でした。

採用の資料制作を通してサービスデザインの知見を得られたことは、本業にも良い影響となりました。資料を見た人がおもしろさを感じてもらえるかどうか、サービスデザイナーにアドバイスしてもらったんです。たとえば、受け手になって考えてみたり、わかりやすく話すための構造のレビューを受けたりと、新しい挑戦をすることで、広い視野が得られたと感じています。

道はひとつではない。自分の価値を発揮しながら、目指すキャリアへ

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2年目として働く今、考えていることはグラフィックデザインを勉強してきた私がどのような価値を発揮できるか、ということですね。弊社は新卒採用者よりも中途採用者の方が多く、私は新卒デザイナーとして試行錯誤をしている段階です。異なる分野出身で新卒の私が、新しい発想で会社のために提供できる価値を見つけていきたいと思っています。

また、私が取り組んでいきたいものは、いわゆる「UIデザイナー」ではなく、「プロダクトデザイナー」という仕事に近いものなのではないか、と考えています。最近制定されたデザイナーの職位ガイドラインを参考にすると、サービスデザインからUIデザインへと反映させる流れの中で、全体を俯瞰し、両方を広く見られるプロダクトデザイナーが、私のやりたい仕事像に一致する気がしています。

2022年7月現在はまだ「プロダクトデザイナーです」と断言できるスキルはありませんが、それぞれの仕事を理解して、全体を見渡すことができるようなポジションに就きたいと考えています。

最終目標は「プロダクトデザインマネジメント(PDM)」を担うことです。たとえば今グラフィックレコーディングにも挑戦していて、イラストレーションなどの視覚的な表現を用いて、クライアントとのコミュニケーションや社内でのコミュニケーションを円滑に回すことを目指しています。クライアントの理想像を可視化して投影し、一緒にプロジェクトを進める社内メンバーの考えも反映するようなイメージですね。さまざまな手法を用いて、製品を包括して見られる存在になりたいです。

UIデザイナーとして入社しましたが、自分の能力を発揮できるポジションを自らの意思で探し、決められることが、やりがいにつながっています。また、社内活動についても会社の組織設計や仕組みを一緒に考えていける環境が、とてもおもしろいと感じている点です。今後もデザインの力を活かしながら会社に貢献しつつ、目指すキャリアへと向かっていきたいと思います。