ユニークな業務に囲まれて。全力で取り組む4本柱で会社も自分も成長中
私は2022年8月現在4つの軸で仕事を進めています。
1つ目が、テックリードです。私がゆめみに中途入社して一年ほど経った2019年の夏ごろ、テックチームを社内に作るということで声をかけてもらい、今にいたります。社内のiOSプロジェクトの支援を行うために、他のメンバーと協力して、開発業務を3件ほど動かしています。とはいっても、メイン開発というよりは、仕様の調整とレビューが主な役割。テックリードの委員会活動として、技術の標準化や委員会の運営・推進、採用業務なども担当しています。
2つ目は、KAIZEN業務。テックリード業務を進めていくうちに、もっと大きな視点で全社的に業務の効率化など改善活動ができないかと思い、少しずつスタートさせていきました。
3つ目は未来研究委員会といって、オフィス業務の自動化などを推進しています。ゆめみには、社内で開発案件を作って、メンバーを募り、会社から開発費をもらって進めていく「副業し放題」という制度があるのですが、これは、その制度を利用しています。社内起業に近いかもしれません。たとえば、コーヒーポットでコーヒーができあがったら、Slack上でお知らせしてくれる機能を開発している人がいたり。常に新しいことにチャレンジしていて、とてもおもしろいです。最近は「未来研究」という文脈が大きくなって、web3.0などの研究に携わっている人が多いですね。
そして4つ目が、Liberal Arts Lab。好奇心旺盛なメンバーが有志で集まる社内横断的な組織です。技術だけにとどまらず、さまざまな業界から知識人の方を招いて、勉強会を開催しています。以前は懇親会も含めて社内で開催していましたが、コロナ禍になってリモート開催がメインになりました。テーマもバラエティに富んでおり、マネーリテラシー向上を目的としたお金に関する勉強会もあれば、楽しみながら数学の歴史を学ぶ講演会があったりと、非常にユニークです。私は配信環境整備や技術担当など、運営の補佐を担っています。
「みんなが働きやすい環境を作ること」が喜び。KAIZEN業務の醍醐味
4つの仕事軸の中のひとつ、KAIZEN業務についてですが、前身は技術推進委員会という、東京と京都の拠点ごとの案件を情報共有する場でした。一言でいうと「社内技術の標準化」に取り組んでいるんです。
ゆめみはいろいろな会社の案件を請け負っているので、使用しているアーキテクチャ(コンピュータシステムの構造)もバラバラです。社内的にも標準のものが揃っていませんでした。具体的には、アプリを開発していく中で、「ここが壊れた」「テストでここが動かなかった」といったことを、開発者個人の開発環境で進めていたのですが、これを改善すべく、標準的なCI環境を整備することに。さらには、間違いを機械的に検出できるようなツールを導入し、みんなが安心して開発に取り組める環境を整えました。
自分にとって結構チャレンジングなことでした。というのも、ゆめみ入社前にいた会社では、そもそも社内のメンバーと一緒に開発すること自体あまりなかったですし、「社内でこんなシステムを作りましょう」と提案しても、「それにいくらかかるんだ?」「すでに使っているツールで良いのでは」という話になりがちで、あまり乗り気な人がいなかったこともあり、実現しないケースが多かったんです。そもそも、たとえ全社的にやろうと試みたところで、私自身に権限がなくて進みませんでした。
でも、ゆめみは違います。全員がCEOであり、決定権を持っているので、「やろう!」と言えば、「進めてOK」と言われることがほとんどで、自由にチャレンジできる。
だからこそ、社内の課題を見つけ、改善していける環境に大きなやりがいを感じています。私自身、新しいことに取り組むのが好きで、なおかつ、みんなが働きやすい環境を作ることで、自分自身も気分良く働ける。そんな性格がKAIZEN業務にうまくフィットしているのかもしれませんね。
自分の技術に自信を持てるきっかけとなった転職活動
私にとってゆめみは3社目です。前社、前々社でもWeb開発、モバイル開発などエンジニアとして多角的に関わってきました。それぞれ興味のあるサービスに携わっていましたが、子どもが生まれたタイミングで給与面や働きやすさといった点を含めて見直したいなと思い、転職を決意した次第です。
ただ本音では、転職前までは自分の技術にいまひとつ自信が持てなかったんです。自分に技術力があるという自覚がなく、「並のエンジニア」くらいにしか思っていなかったんですね。だから、どこの会社に行っても、給与面含めてさほど変わらないかなと思い込んでいました。ところが、転職エージェントから、「今はエンジニアが売り手市場ですし、古宮さんは実力があるので、いろいろなところを狙えますよ」と言っていただけて、驚いたと同時に自信が持てるようになりました。
また、転職活動を通して、自分はひとつの業界に対するこだわりがなく、さまざまな仕事ができる受託系の会社が好きだな、向いているなと気持ちが定まってきました。その結果、受託系の企業をいくつか紹介してもらい、3社ほど内定をいただいたんです。その中で、最もおもしろそうな会社が、ゆめみでした。
金額面についても印象的で。妻と「これくらいの金額がもらえたらいいよね」と話していた金額を伝えたら、そのまま通ってしまいました。じつは、ゆめみは給与を自分で決められる自己決定制度を採用しているので、不平不満を持ちながら働く、という事態が起こらないのです。自分の技術がしっかり評価され、給与面でも実感できるのは、本当にありがたいですね。
何より、ゆめみに入って一番良かったと感じているのは、「全員がCEO」という体制です。「やりたい」と声を出せば、自分で決めて進めていける。子どもが小さいときは時間を調整して出社していましたが、ゆめみだと完全にリモートで仕事を進めることができます。実際に私の場合、毎朝子どもを幼稚園に送ってから、少し散歩をして業務を始める、というのが最近の勤務スタイル。とにかく、自分に意思決定権があり、誰かの顔色を気にすることなく物事を進めていけることが、何よりの魅力です。
他に類を見ない唯一無二の会社、それが「ゆめみ」
日々、開発業務に勤しんでいる一方で、採用にも関わっています。ゆめみの面接は、人事の人が出てこないんですよ。基本はエンジニアが進めているので、かなり自由な雰囲気だと思います。応募者にもリラックスして話してもらえるような雰囲気づくりに努めているので、私自身「相手を見極めよう」という意識はなく、「この人と一緒に働きたい」という観点で面接をしています。
また、ゆめみの社内では、新しいツールや技術に関する情報を得たら、他のメンバーに共有するのが当たり前という風土があるのもエンジニアの働きやすさにつながっていると感じます。誰かがすぐに試して、感想を教え合う。みんなが生き生きとしているんです。私自身も、入社後にFP(ファイナンシャル・プランナー)の資格を取得しました。これは、以前からマネーリテラシーに興味があったということではなくて、過去に消費者金融の借金が増えてしまって、そこから自分の状況を立て直すべく勉強したという事情があるのですが(苦笑)。詳しく学んでみると、お金に関わる仕組みって、エンジニアに必要な知識だなという気づきがありました。もちろん人生に関わる大切な話ですし、「もっとエンジニアにも広められたら!」と思ってLiberal Arts Labで、自分が企画を立てたマネーリテラシー向上のためのお金の勉強会を開催したこともあります。
社内の雰囲気を楽しい、おもしろいと思ってくれるかどうか。そして、新しいものを楽しみながら一緒に意欲的に取り組めるような人とぜひ一緒に働きたいですね。
現在はiOSテックリードとしてやっていますが、今後はマルチプラットフォームの方向へと進んでいきたいです。ワンコードで完全にできる環境とまではいかなくても、iOSとAndroidの両方を担当していこうと思っています。あとは、どうしても自分が手を動かせばいいと思って一人で進めてしまいがちなんですが、他のメンバーにも担当してもらえるよう、業務を仕組み化していくことが今後の個人的な課題ですね。
コロナ禍で会社に出社しなくなってから2年近く経ちます。今年、都内から埼玉へ引っ越しました。新居を建築中です。「フルリモートワークし放題制度」を使って、新居ではワークスペースの環境を整えようと計画中。机や椅子、モニターなど業務に関連するものを会社の備品として申請できるんです。これも、ゆめみならではの制度のおかげです。
振り返ると、あらためて、ゆめみはおもしろい会社ですよね。興味のあることにどんどん関わっていける。自分の頑張りを自分で評価できる。そして自分の環境をどんなふうにも変えていける。これからも、ゆめみのCEOの一人として、新しいチャレンジを続けていきます。