「いつでも話を聞きます」という気持ちを大切に──橋渡しという役割

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▲数年前に行われた同僚宅での食事会

私はPMとして、主に複数の案件のお客様との折衝や、検討のベースになるような簡単なシステム設計などを行っています。PMという職種とエンジニアの違うところは、「ここ」という決まった活躍の場がなく、プロジェクトの始まりから終わりまですべての工程に関わりを持つところです。

最初にお声掛けいただくところから、営業メンバーと連携をしながらお客様との関係性をつくり、「常にお客様のお話を聞ける関係性を維持する」といったところが特徴になりますね。お客様とエンジニアの間に意見の乖離があったり、検討したらもっといい方法が見つかったりと日々動きがあるんです。

日々変化する状況の中で、私はお客様とエンジニアとの橋渡し的な役割として、それぞれの内容をかみ砕き、プロジェクトを進めることを心がけています。

私はタイプ的に、ガツガツと引張っていくタイプではないので、お客様にもメンバーにも「安心感をあたえる」ことを目標にしています。そのため、社外とのコミュニケーションだけでなく、社内のメンバーからも声を掛けやすい人であろうと常に意識しています。

具体的には、話を聞くところから始めますね。質問や相談ごとを最優先にし、「いつでも話を聞きます」という気持ちを大切にしています。「相談したい」「ここの件がわからないです」と言われれば、すぐに反応するようにしているんです。

打ち合わせなどでスケジュールが詰まっていない限り、すべて受け入れるようにしているうちに、突然Zoomに呼ばれるような機会が増えましたね(笑)。

一緒に仕事をする上で、熱量が高くなるほど、相手に対して「こうして欲しい」「こうするべき」と求めたくなる人もいるかと思います。ただ私は、その情熱は自分の内側だけにとどめて、相手に求めないようにしているんです。相手がこう来たらこう返すというような、合気道的なアプローチをしています(笑)。

あとは、お客様と接する上でも、メンバーと接する上でも、先入観を持たないことが大切ですね。誰かから聞いた話ではなく、目の前の人から自分自身が受け取る感情や印象を大切にしながら、接するようにしています。

どんな方ともフラットな関係性を築くことができるので、組織の中でも、クッションのような役割を担っているのかもしれません。

躊躇せず人に聞くことの重要性。お客様に安心感を与えるために

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品質の良い成果物をつくり、トラブルの少ないプロジェクト進行をするために、知見のある人の声を積極的に聞くようにしています。周りの協力が不可欠と考えているので、自分でなんとかしようとする意識は持っていません。

この意識はお客様に安心感を与えることにもつながるんです。

たとえば、サーバに関する知識のないPMからの説明では、お客様に対してわかりにくい伝え方になり、理解されないまま進んでしまいます。

そうなることを防ぐために、専門知識を持っているメンバーに定例会に同席してもらい、説明してもらっています。また、一方的な議論にならないように、会議の中ではお客様とエンジニアが対等に話すことができるようにしているんです。

そうすることでお客様側が困ったときに、私だけでなく、私の抱えているチームで解決してくれるという認識を持てるため、安心することができます。

こうした積み重ねが、継続した関係性につながっていくと思っているんです。

プロジェクトの中でも、スケジュールが遅れていたり仕様確認が遅れていたり、大変なことは多々ありますし、コミュニケーションで困ることもあります。

しかし、起きてしまったことはしょうがないんです。「前に進むためにはどうすればいいのか」と考えることが重要だと思っています。面倒くさいな、嫌だなという感情はもちろんありますが、すぐに思考を切り替え前向きに考えることを癖にしていますね。

面白み・やりがいが少なく見えるかもしれないですが、プロジェクト全般に関わるので、お客様の反応を最初に見ることができるのは非常に面白いです。

また、直接お客様と対話することで得られる体験は私にとってやりがいになっています。

建前を言う前に今すべきことをする。前職で学んだ仕事の姿勢

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▲いちごのバイキングを楽しむ様子

ゆめみに入社するまで、2社でエンジニア・PMとして働いてきました。

新卒で1社目に入社したのは、印刷会社でした。配属された部署がWEBに特化した部署だったことから、エンジニアとしてWEBの技術を学ばせていただきました。会社の体制としてお客様との関わりは多く、プロジェクトの途中からエンジニアに任されるというスタンスでした。

最初は先輩がPMを担当していたのですが、徐々に案件が増え、私自身の技術的なスキルが上がってきたタイミングで、小さな案件からお客様とのやり取りを含めて任されることになっていったんです。そこからずっとエンジニア兼PMというような立場として、多くのプロジェクトを任されてきました。

多くのお客様はWEBのことをまったく知らない状態からのスタートだったため、「サーバーとは」「ブラウザとは」というところからの説明を求められましたね。そのため、人に説明をする機会が多く、伝える力が養われていきました。

自分が担当したプロジェクトのツール開発で、お客様の展示会にお伺いし、直接フィードバックをもらう機会がありました。利用シーンに同席させてもらい、自分のチームが携わったツールを実際に使って説明している担当者の方を見た時に、「こういう使われ方をしているんだ」と新しい発見があるんです。

また、直接お客様から「定例業務が楽になった」「商品の説明がしやすくなった」「サイトへのアクセス数が増えた」といったフィードバックをいただくことで、つくってよかったなと達成感が生まれます。この経験が今のPMとしての業務に生きていますね。

これまでで一番影響を受けたのは、10年くらいやり取りをさせていただいたひとりのお客様です。新人として経験の浅いころからやりとりをさせていただいていたんですが、最初は相手の要望に応えることができず、その方からお叱りを受けていたんです。

そんな経験から、もっと成長して信頼されるような存在になりたいと思い、プロジェクトの提案や見積りの説明など身近なことから積極的に取り組んでいきました。そんな努力が伝わったのか、徐々に「この時はこう言った方が良いよ」など、アドバイスをいただける関係になりました。

特に印象に残っていることは、不具合があった時に、「謝罪はいらないので対応策を考えてください」と言われたことです。

建前の言葉を言う前に今すべきことをする──そんな姿勢を教わり、今私が大切にしていることのひとつになっています。

注意されることも多く悔しい想いもしましたが、この方から仕事のやり方やお客様との関わり方などたくさんのこと学ばせてもらい、本当に感謝しています。

プロジェクトを楽しむ。ゆめみで働くことで新たな視点が生まれる

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ゆめみに入社する前までは、どちらかと言うと売上や利益があることが前提でした。そのため、どれだけお客様から仕事をもらって、納品していくか、という繰り返しが多かったです。しかし、ゆめみに入社して、売上目線がなくなったわけではないのですが、関わるメンバーやお客様の雰囲気が変わりました。

もちろん結果を出すということは大切なのですが、それよりも、プロジェクトを楽しむことが増えたんです。

私は「知識欲」が強いタイプなので、いろんな業界に携れることも楽しんでいます。それぞれの業界で特異なしくみや工夫があり、そんな話を聞くことが好きなんです。

たとえば今関わっている案件で言うと、小売業界を担当しています。私はこれまで小売業界に縁がなくほとんど知らなかったので、プロモーションの仕方やお客様がどういったことで困っているかという部分について、仕事をしながら学べることは魅力的ですね。

また、新規案件に関わるのも楽しみのひとつです。お客様にとって、「これから新しいことをやるぞ」という強い想いがあります。ゆめみのお客様は熱量を持った方が多いと思いますし、ゆめみ自身がそういったお客様を選んでいるということもあります。

想いが強いお客様の方が、一生懸命説明したくなりいつもより饒舌になってしまいますね。

担当している案件が長期に渡っているので、今後は他の違う視点の案件も覗いてみたいと思っています。技術的なところから離れてしまっているので、インフラ回りやプログラミング言語周りの知識をもう少しインプットする時間もつくっていきたいです。

どんな環境にいっても周りの声を大切にして、安心感を与えられるような存在になりたいですね。