知的好奇心の旺盛さがつくりあげたキャリア

もともとエンジニアを志したのは、学生のうちに世の中を渡っていける武器を身につけたいと思い、大学のゼミでコンピューターサイエンスを学んだことがきっかけです。実社会とのつながりを重視する大学だったので、ゼミの中で実際に企業の方々と仕事をする機会もありました。

卒業後は10年ほど個人事業主として、受託開発やJavaインストラクターなどに従事。そのときに気をつけていたのは、実際に使ってもらえるようなシステムを構築し、提供するように徹底することでした。

ひとりで小規模なプロジェクトを回す経験を積んでいくうちに、より大規模で複雑な案件に興味を持ち始めました。そこで、金融系のシステムソリューション会社に転職。ロジックや難解なしくみを学ぶのが好きだったこともあり、金融の知識やビジネスロジックを勉強しながら、FX向けシステムの開発・運用を経験しました。

その後転職活動をした際に、今度は未知だった介護業界に興味を持ちます。高齢化社会は避けられないことですし、知らない業界だからこそ知識を学びたいという想いがまた湧いてきたのです。その結果、高齢者向けサービスを行っている会社に転職。介護事業者向けのシステムの開発・運用業務などを行いました。実際に事業者に訪問して介護事業の実態を学んだり、介護保険法を読んだりすることで業務知識を得て、実際のシステム開発に生かしていました。

ほかにも、本業と併行して社会人向け大学院に通って情報システムとMBAの学位を取得するなど、新しい知識を吸収することを意識的に行っていましたね。知的好奇心が旺盛なのかもしれません。振り返ってみると、社外で学んだことを業務で活用していく、というサイクルを常に繰り返してきたという感じがします。

ゆめみとの出会い──技術力とユニークな社風に引かれ

介護のシステム開発・運用がひと段落ついたころ、会社の体制も変わり、再び転職先を探し始めました。そこで出会ったのがゆめみです。事業として大規模な案件を扱える技術力があったこと、そしてユニークな社風に魅力を感じました。面接担当とは話が盛り上がり、15分くらいで終わるかもしれないと言っていた予定が2時間くらいまで延長してしまったほどです。

2017年に入社し、最初はとあるO2OアプリのPMとして従事しました。1年以内にリリースし、その後は仮想通貨取引アプリにも1年ほど従事。2019年3月ごろから2020年現在にかけては、某大手メーカーのユーザー向けポータルアプリのPMを担当しています。

2020年初頭にアプリをリリースし、現在は追加機能開発などを行っています。私を含めPMのチームは計4名ほどで、私の役割としては、毎日行っている顧客との朝会のファシリテーターや大まかなスケジュール、方向性決め、問題があったときの調整など。全体として、プロジェクトを円滑に推進していくための環境づくりや組織体制というところに関わっています。

開発メンバーが顧客と直接コミュニケーションをとれるようになっているので、私はどちらかというと場のセッティングなどに徹することが多いですね。

キーワードは「PMの業務最適化」と「心理的安全性」

PM業務に携わる中で課題として感じていたのは、負担の大きいPMの業務をどうにか最適化できないかということです。ゆめみのPMはもともと業務範囲が広く、仕様書作成や環境設定なども行います。このため、PMはひとつの案件にかかりきりになってしまうんです。

その一方、担当できるPMがいないと案件が受注できないので、売上規模を拡大しようすると、それだけPMの人数が必要となります。2020年現在は各PMのひとつの案件での比重が高いため、営業活動の支援が難しく、新規案件の受注も難しい状況。

しかし、PM業務が最適化され、PMが複数案件を担当できるようになれば、より効率的に売上が伸ばせると考えたんです。そうした背景から、私自身はPM業務の標準化や委員会の運営などに携わるようになりました。

また、日々の心がけとして「心理的安全性」を確保するよう意識して働いています。具体的には誰かと会話をする際、なるべくリラックスした状態を維持すること。また、なるべく先の未来を見据えて行動できるようにしてあげることです。たとえば、何かを報告・相談するときも現状だけではなく、今後のスケジュールも含めて共有するなどの工夫をしています。

その結果、最近はチームが自立して行動するようになってきており、案件を進めるための動きはみんなやってくれるようになってきました。私は気になった部分や間違いそうになったことをフォローするくらいの入り方をしています。本番向けのリリースなど大事な箇所は立ち会いますが、基本的に自主的に動いてくれることを尊重して任せています。しっかりやり遂げたいと思ってくれるメンバーが多いので、あまり心配はしていませんね。

また、個人的には何かをお願いされたときに「無理」とは言わないことを心がけています。断ってしまうと自分の限界を決めるような気がしてしまうので、受けてから考えるというマインドです。結局できずに謝ることもありますが(笑)。

“ひとりじゃない” ──個人、PMとして見据えるこれから

個人としては、5年くらいしたら引退して海外で暮らしたいと思っていますが、まだ明確に見えていないというのが正直なところです。

業務としては、PMへの支援についてもまだまだできていない部分があると思っています。仕様書を書いたり、顧客と板挟みになってしまったりすることがあるので、そこを改善していきたいです。

また、PM周りの業務も採用もまだまだ古いと感じています。エンジニアと比較しても、ゆめみが目指している新しい組織にまだPMは適合できていないと思います。そうした新しい組織に適合できるようにしていきたいですね。

そして他のPMに伝えたいのは、決して“ひとりじゃない”ということ。われわれはエンジニアの上にいるというわけでもないので、一緒になって取り組んでいける環境づくりを今後もしていきたいです。みんなで仲良くやれば、だいたいのことは解決すると思っていますから。

とにかく今は、ゆめみが目指す新しい組織に適合していけるよう目の前の課題を少しでも解決していきたいと思います。新たな組織に変化することで苦労する部分が出てくるかもしれませんが、自分が大切にしてきたことを忘れずにこれからも頑張っていきたいですね。