まずは「クライアントやエンドユーザー」の視点に立つ

2018年にゆめみへ。服部はゆめみで上級ウェブ解析士の知見を活かし、サイト改善やPDCA運用を中心に担っています。

服部 「ゆめみはアプリの開発会社というイメージがあるかもしれませんが、私はWebに軸足を置いています。今は、化粧品と食品配送のふたつのサイトリニューアルを担当していて、化粧品のほうは、サイトにメイクシュミレーターを実装するお手伝いをしました。

食品配送のサイトでは、僕が強みとする“定量的な分析”で、クリック率などから見える問題点を抽出し、デザイン改修を進めているところです。いずれは社内のUXチームと連携して、顧客体験も含めた改善につなげていければ、と考えています」

服部は、日々クライアントとコミュニケーションを取りながら、サイトリニューアルを手掛けています。そうした中、彼がとくに意識しているのが、“顧客目線”に立つこと。開発者としてのこだわりよりも先に、サイトを利用する人の気持ちを考えるよう心掛けています。

服部 「サイト開発やリニューアルをするとき、まずは、クライアントやエンドユーザーのことを考えます。もちろん、予算やスケジュールなどを考えてビジネスとして成立するのかを見極めることも大切ですが、まずは使う人から見て、『そのサイトがどう見えるのか』ということを考えるほうが先です」

このように、ゆめみに入社後はWebサイト改善のスペシャリストとして仕事をしている服部ですが、彼が最初に就職したのは、ITとは関係のない業界でした。

「モノを売る仕事」を追い求めて

「モノを売る仕事をしてきたという点では、一貫していますね」――。このように服部はキャリアを振り返ります。最初に仕事をしたのは、工業高校に通いながらアルバイトをした洋服屋。このときの経験が、彼の進路を大きく変えました。

服部 「工業高校でモノづくりの勉強をしていましたが、洋服屋のアルバイトをしながら『モノをつくるよりも、売るほうが好きだな』と気づいたんです。そこで、文系にシフトして大学では経済学部へ進学しました。新卒で就職したのはセラミックを扱う企業だったのですが、営業として入社していて、『モノを売りたい』という気持ちは変わりませんでしたね」

入社2年目になり、服部は東京の営業所に異動。学生時代から音楽が好きだった彼は、毎週のように仕事帰りにレコード屋に立ち寄っていました。音楽にどっぷりと浸かる彼の頭に、いつしか浮かんだのが、音楽業界への転職だったのです。

服部 「就職して4年ほど経ったころ、レコードに携わる仕事をしたいという気持ちが高まってきたんです。『転職しないと、いつか後悔する』と考え、思い切って転職をすることにしました。当時、30代に入ろうとしていたので、最後のチャンスという気持ちもあったと思います。今から考えれば、30歳を過ぎても、いくらでも転職できましたけどね(笑)」

こうして、DJが扱うようなアナログレコードの専門店に転職をした服部。最初は紙媒体でダイレクトメールを送る仕事から始め、ECの責任者を任されます。彼は、商品の仕入れ、商品リストの更新、受発注、発送、電話応対など、ECに関わる業務をひと通り経験しました。

その後、2007年にはアーティストのファンサイトを運営する企業に転職。ファンサイトを通じてECでグッズを販売するため、服部はサイト開発に取り組みます。ただ、憧れていた音楽の仕事に充実感を感じていた一方で、思い悩むこともあったといいます。

服部 「音楽業界がビジネスとして右肩下がりになっていて。音楽業界でECサイトをやるおもしろさは感じていましたが、『音楽では食べていけなくなる』という危機感があったんです。僕も40代になっていたこともあり、将来のことを考えて転職活動を始めることにしました」

サイトを利用する人の目線に立つため、“定量分析”にこだわる

2013年、服部は音楽業界を離れ、ECパッケージを扱う企業に入社します。彼はECサイト運営経験を活かし、新規導入企業のサイトデザイン構築や運用を担当。ここで彼は、仕事のスタイルについて変化を感じたといいます。

服部 「前職では自社サイトの担当だったので、自分のさじ加減で運営していました。でも、お客様のサイトをつくるとなると、そうはいきませんよね。リリース日に向けて、社内のメンバーのスケジューリングを考える必要があります。こういうディレクションは新しい経験で、学ぶことがたくさんありました」

とくに印象に残っている当時の仕事として、服部はある“失敗”を挙げました。自らワイヤーフレームを描き、社内では好評だったにも関わらず、クライアントからは「ちょっと違う」という反応が返ってきたといいます。

服部 「最初の案件でしたし、苦労したことを覚えています。まずはお客さまの話を聞いて、抽象的な話を少しずつ具体化して、上司にも協力してもらいながら改善しました。最終的に完成したものはお客様から喜んでいただけたので、嬉しかったです。今もときどきサイトを見るのですが、7年経った今もサイトの大枠は私が描いたワイヤーフレームをご活用いただけているので、達成感を感じます」

服部が自分の感覚や想いだけでなく、顧客目線に立つことを意識させる大きな経験でした。そして、彼がクライアントやサイトを利用するユーザーを理解するために重視し始めたのが、“定量分析”です。

服部 「お客様の目線に立つというのは、定量に目を向けることだと思っています。自分の主観で良いサイトと思っていても、アクセスした人がすぐにページを離れていたら、どこかに問題がある。見る人にとって良いサイトを作るには、データを見てPDCAを回すことが欠かせません」

利用者の考えを想像するだけでは、本当に活用されやすいサイトにはなりません。服部にとって冷静に客観的に見るための手段が“定量分析”なのです。

サイトリニューアルは、「リリースして終わり」ではない

ECサイト開発に関わる仕事を続けていた服部ですが、2018年に再び転職の機会が訪れます。そのとき彼が求めていたのが、ワーク・ライフ・バランスや専門知識を学ぶための“時間”。そこで次のフィールドに選んだのが、ゆめみでした。

服部 「前職時代はなかなか自学の時間を確保するのが難しかったのですが、ゆめみのWebサイトを見ると、自由に勉強ができて、社内の雰囲気も良さそうだったんです。実際、入社してギャップはありませんでした。専門分野の勉強をする時間も取れるようになったので、上級ウェブ解析士の資格を取得しました。以前よりもSEOなどの力がついたと思いますね」

入社後、新規営業を担当した服部は、ローンチ後の運用も見据え、クライアントにWebサイトの提案をしていました。彼は「リリースしてからが、ある意味で本番」と語り、リリース後のPDCAまで一貫してサポートしています。

そして服部は、これまで培った経験と” 定量分析”を強みに、新たなチャレンジを考えています。

服部 「ゆめみに入社したばかりのころは、定量分析の知見をクライアントにアピールしきれていませんでした。これからは、さらに知識を増やして『SEOといえば服部』と言われたいですね。さらには、UXデザインと定量的なデータ分析を両立できる存在になりたいと思っています」

Webサイトや定量分析のスペシャリストとして、服部はこれからも顧客目線を大切にしながら、新たなゆめみの強さとなる武器を磨いていきます。