アイデアと技術をもって「夢」を実現し、社会に貢献できる新しいものを創り出すことを目標としているゆめみ。メンバーがイキイキと活躍していくために、ユニークな組織づくりを行っています。今回は、ゆめみで働く社員3名による座談会を実施。会社の雰囲気や業務内容、ゆめみだからこそできる経験を語ります。
【動画公開中】“ゆめをみつける場所”で新入社員が見つけたやりがいとチャレンジ取締役
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座談会の様子を動画で観たい方は、ぜひYouTubeでご覧ください。
ここからは動画でお伝えしきれなかった内容も含め、対談の様子をお伝えします。
上司やマネージャーがいない組織で、それぞれがやるべきことを
──まずは、皆さんが2023年2月現在担当されている業務についてお聞かせください。
福島 開(以下、福島):私は2021年、サーバーエンジニアとしてゆめみに入社しました。コーディングはもちろん、クライアントと直接お話しして技術的に実現可能かどうか判断する仕様調整も行っています。
上野 和歌子(以下、上野):私はデザイナーとして2021年ゆめみに入社し、主にUIデザインを担当しています。アプリケーションやウェブサイトなどの画面を設計して作るのが仕事です。クライアントの使いやすさだけでなく、一緒に仕事をするエンジニアの方が実装しやすいようにデザインを考え、パーツごとに分けてコンポーネントを管理しています。
染矢 幹基(以下、染矢):僕は2015年ゆめみに入社し、現在は取締役を務めています。
当時赤字が続いていた京都オフィスを黒字化するために入社し、黒字化できた段階で大阪オフィスを立ち上げ、取締役として会社の採算性を最適化しつつゆめみをどうやって成長させていくかというところにコミットしています。
──ゆめみさんは組織の編成がユニークと伺っていますが、どのような点がユニークなのでしょうか?
福島:ティール組織と呼ばれる、上司やマネージャーが一切いない組織です。私も入社したときは戸惑いましたね。ただし、上司やマネージャーがいないからといって、誰も何も教えてくれないわけではありません。あくまで立場の違いがないだけで、必要な指導は先輩から受けられます。
入社後に研修を受け、そのあいだに自分がどのように仕事を進めるか先輩方と一緒にすり合わせていって、アドバイスをもらう形です。
上野:染矢は取締役で、福島はチャレンジ取締役という肩書きがありますが、その点を意識せず過ごしていますね。
やるべきことをどのように決めていくかのプロセスは、一人ひとり違います。たとえば私はデザイナーなのでクリエイティブに興味があるんですが、「3DCGならあの人が上手だから話聞いてみたら?」とアドバイスをもらうこともあります。星座の星をつなぐように自分のキャリアを立てていくのがおもしろいですね。
──「チャレンジ取締役」はなかなか聞き慣れない言葉ですが、どのような立場になるんですか?
福島:ゆめみではメンバー全員がCEOなので、チャレンジ取締役になったからといって特権が与えられるわけではありません。外部から取締役として見られることで、対外的な活動がやりやすくなったり経営の視座を持って仕事をする機会につながったりします。
私はインターン受け入れや採用などを積極的に行いたいと考え、新卒が新卒採用に主体的に関わるような流れを作っています。
プロリク、JIKKEN、えいや。自立して動ける仕掛けづくりを徹底
──上司からやるべきことが降りてこないなら、新しい組織やチームを作って仕事をしたいときは先輩に相談するところから始まるんでしょうか?
上野:そうですね。ゆめみには「プロリク」というおもしろいカルチャーがあって、意思決定をしていきます。プロリクは「Proposal Review Request」の略で、承認ではなくリクエストとレビューを重ねてどんどん自分の意思を高めていくものです。先輩も後輩も関係なく、「レビューをお願いしてもいいですか?」とプロリクを投げて決定していきます。
染矢:今はプロリクのほかにも、「JIKKEN」や「えいや」という新たなものが生まれています。プロリクはレビューを通して意思決定しますが、レビューが心理的な負担になってなかなか一歩を踏み出せない人もいる。そこで、まず小さな枠であるJIKKENで取り組めるようにしたんです。
ただし、なかなかJIKKENに踏み切れない場合もあるので、そのようなときはレビュープロセスを経ずにえいやっと意思決定ができるようにしました。組織の状態に合わせて自立を促すさまざまな仕掛けをつくり、会社のアップデートをしています。
──それで社員がきちんと自立して動けているのがすごいですよね。
染矢:そうですね。メンバーそれぞれが自立しているのはもちろん、全員がなりたい自分像ややりがい、意義などを模索して周りがそれを応援していくような文化は、メンバーの動きによってこの2〜3年で醸成されていった感じです。
僕が入社した2015年ころはまだティール組織ではなく、2018年10月に代表が「アジャイル組織になる」と宣言をしてから変わっていき、今があります。
──2〜3年でカルチャーを大きく変革できるものなんですね。
染矢:どんどんやってみるのを、代表自ら推奨しているのは大きいですね。実際、リモートワークでどうすれば最も効率良く働けるかを探るために、代表は家を借りて自らを実験台としてリモートワークをしていました。
自分も遊んで実験して、それを見ているメンバーも自ら動いていく。カルチャーの変革は、代表がうまく先導していった結果なんだと思います。
背中を押してもらえる環境だからこそ、できることがある
──ユニークな組織編成や制度が特徴のゆめみだからこそできた経験もあるかと思うのですが、いかがでしょうか?
福島:エンジニアとしての話になりますが、入社1年目は経験も浅いので、とにかく実装していくのが普通だと思うんです。しかし、私はクライアントとやり取りをしたい気持ちが強かったので、そういう仕事がしたいとアピールしていました。そうしたら、2つ目くらいのプロジェクトで少しずつやり取りを任せてもらえたんです。
経験年数は関係なく自分がやりたい仕事を任せてもらえる組織構造だからこそだと思いますね。
上野:私は現在UIデザインを担当していますが、少し違う畑からきたので入社してからUIデザインを学び始めたんですよね。UIデザイナーとして働きながら、自分の適性はなんだろうとすごく悩んでいました。
そんな中で、私ってもしかしたらサービスデザイナーとUIデザイナーの両方をやりたいのかもしれないと思ったんです。当時ゆめみのデザイナーチームはUIとサービスに分かれていたので、両方やってみるチームを自ら作りました。
組織の形を自分のやりたいことに合わせていくのも、組織に何が必要かを考えながら自分の理想と合う形を作っていくのも、貴重な体験でしたね。入社1年目でそんなことやっていいんだろうかと思いましたが、皆さんすごく温かくて、やってみたらいいじゃんって背中を押してもらえました。
福島:やってみたいという想いを止めようとする人は、全然いないですよね。メンバーそれぞれの想いを、みんなが応援してくれる感じがあります。
良い意味でお節介。自分が助けられたから、今度は自分が助けて文化を継承
──福島さんと上野さんはゆめみに入社してから1年半ほど経ちますが、今振り返ってみていかがですか?
福島:とにかくいろいろやってみた1年半でしたね。入社したら基本的にコーディングだけするんだろうなと思っていましたが、ゆめみではクライアントとのやり取りもインターンの企画もしており、いろいろと楽しんでいます。
インターンをやらなければいけないという使命感はありますが、誰かに命令されているのではなくあくまで自分がやりたいからやっているので、大変なことがあっても自分のなかで納得してやれていますね。
上野:実は私は、入社前に父親から心配されていたんです。ゆめみは有給取り放題や給与自己決定など、ユニークながらも少し信じがたいような制度がたくさんあるので、父親が「大丈夫なの?」と気にしていて。結局、私が一番やりたかったことがゆめみでできそうだと感じて入社を決めましたが、入社後も父親からしばらく心配されていましたね。
当時はデザイナー市場での知名度もまだ形成途中だったから、余計に心配されたんだと思います。今はいろいろな企業様と仕事できていて、「これを娘が作ったんだ」と実感を得やすくなっているので喜んでもらえています。フルリモートで仕事をしている姿を見せられたのも、父親に安心してもらえた理由だと思いますね。
──入社1年目からフルリモートで働くのは、不安もあったのではないでしょうか。
福島:わからないことがあってもすぐに聞けないんじゃないかという不安はもちろんありましたが、質問のハードルを下げるためのSlackチャンネルが用意されていたんです。誰かに何かを聞くのではなく、「これわからないなー」と呟けば誰かがすぐに教えてくれるチャンネルです。質問は心理的な障壁が高い行為ですが、チャンネルで呟くことで乗り越えられたと感じています。
上野:ゆめみって、1聞いたら10返ってくるんですよね。みんな、良い意味でお節介。わからないことがあったとき周りに親切に教えてもらっていたから、後輩にもそうしてあげようと文化が引き継がれているんだと思います。
染矢:実際、入社数カ月後に実施するアンケートでは「親切な人が多い」が1番出てくるワードです。自分が助けられたから自分も誰かの力になりたいという想いが、継承されていると感じますね。
あと、すごく助かるなと思っているのは、わからないことに対して誰もマウントを取らないことです。僕はコードも書けないしデザインもできませんが、皆さんが優しく教えてくれるのでありがたいですね。
福島:上司やマネージャーがいないから、怒られることもないですよね。対等な目線で教えてもらえるので、変な雰囲気にはなりません。
染矢:上司やマネージャーの肩書きはないものの、先輩後輩の関係性はあります。そこすらも排除してしまうと尊敬も削ぎ落とされるかもしれないので、それは必要だと思いますね。
上野:年齢が1個上だからではなく、その人だから、敬意を持って仕事ができるのはいいですよね。
影響を与え合いながらやりたいことに向かって冒険を楽しめるのが、ゆめみ
──ゆめみにはユニークな制度がたくさんありますが、それらはメンバーが自立していることが前提で成り立っている部分もあるかと思います。やはり、自発的なマインドを持っている人がゆめみに向いているのでしょうか?
福島:自発的なマインドは、一定は必要だと思います。採用基準にも自立や自学、自責はあって、自分で動ける力はある程度必要ですね。
染矢:やりたいことがたくさんある人にとっては、すごく働きやすい会社だと思います。また、やりたいことを見つける時間も会社として確保していますね。
会社名の「ゆめみ」には、自分の夢を実現するという意味のほかに、夢を見つけるという意味も込められています。全員が入社段階で明確な意思がなければいけないわけではなく、環境のなかで夢を見つけていく時間も会社としては担保していきたいと考えています。
──変わった名前だと思っていましたが、そのような意味があったのですね。それでは、皆さんにとってゆめみはどのような会社なのでしょうか?
福島:私は、ゲームの「Minecraft」のようなイメージがあります。Minecfaftではたくさんの人がひとつのサーバーに集まるんですが、ゲーム側ではなく集まった人たちがルールを作れます。これは、必要であれば新しく組織やルールを作れるゆめみに似ていると思いますね。
自分が理想とする家を建てたり自分たちで環境を整えたりする行為も、自分がやりたいことに向かって進んでいけるゆめみに近いと感じています。
上野:私は、ゆめみは海のようだと思っています。海のなかには魚もサメもイソギンチャクもいて、それぞれがそれぞれの生き方を持っている。ゆめみにもいろいろな人がいて、さまざまな働き方や活躍の仕方があって、そこを遊泳しているような感覚です。
海って、水だけじゃ成り立ちませんよね。生き物や環境などが総合的に作用し合って、フラッと外に出ていくことも外から中に入ることもできる。ゆめみはいろいろな人がいてお互いに支え合っている会社なので、私は海だと思っていますね。
染矢:僕は、ゆめみは冒険を楽しむプラットフォームだと思います。皆自分自身を主人公だと思ってほしいし、ワクワクすることもあればハラハラすることもある。でもそれは、ひとりで成り立っているものではありません。
冒険の過程で仲間が増えたり、武器であるスキルが増えたりする。オープンな世界で冒険を楽しめるのが、ゆめみの魅力だと思いますね。
──ゆめみがとてもユニークな会社で、皆イキイキと働いているのが伝わってきました。皆様、本日はありがとうございました。
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