アプリの促進企画を担当。やわらかいコミュニケーションでお客さまとのつながりを意識

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営業統括部ダイレクトチャネル室のミッションは、非対面取引のチャネル形成を通じてお客さまの利便性や満足度向上を図ること。インターネットバンキングやインターネット富士山支店の管理、キャッシュレス決済などの業務を担当するセクションです。

中でも阿井が携わるのが、個人向けスマートフォンアプリ「山梨中銀アプリ」のプロモーション企画。開発段階から関わってきた上司と二人体制でサービスの改善と普及に取り組んできました。

「山梨中銀アプリは、普通預金・定期預金の口座開設やお振込みなどを、スマートフォンを使って簡単かつスピーディーに行えるサービスです。非対面取引へのニーズの高まりを受けて開発されました。残高照会・入出金明細照会はもちろん、投資信託の口座開設や購入をはじめとして、これまで窓口でしかできなかった取引もスマホ上で完結させることが可能です。

プロモーション企画担当として、LINEやWebメールによる情報配信だけでなく、オフラインでの普及活動も進めています。先日も、山梨をホームタウンとするJリーグのサッカークラブ『ヴァンフォーレ甲府』のホームゲーム開催時にブースを出展。多くの方にアプリを体験していただき大きな反響がありました。今後は大学などでも同様の推進活動を行っていく予定です」

同アプリのプロモーション企画をメインで担当している阿井。若い世代ゆえの感性を存分に発揮してきました。

「いかにも銀行らしい堅い印象の文章に抵抗感を持つ方が少なくありません。そこでオンライン配信をする場合は、お客さまが読みやすいよう、絵文字なども使いながらやわらかい文章のメッセージをつくるよう心がけてきました。また、メッセージの間にダウンロードボタンを設置するなど、次に進みやすくなるような工夫もしています」

阿井が入行したのは2020年。山梨出身で地元志向が強く、県内で就職先を探していて出合ったのが山梨中央銀行でした。

「家族や友人、そして自分が生まれ育った土地とのつながりをずっと大事にしたいと考えていたことから、山梨の発展に貢献している企業で働きたいと思っていました。

また、若いうちからいろいろなことに挑戦できる環境があるかどうかも重視していました。学生時代に参加していたボランティア活動における幅広い経験を活かし、ただ言われたことをこなすのではなく、自分の考えをかたちにできるような仕事がしたいと考えていました。

就職活動では業種を絞らずさまざまな企業にエントリーしましたが、中でも山梨中央銀行を選んだ理由は、山梨とのつながりをもっとも大切にしていると感じたからです。また、命の次に大切といわれるお金や経済の面からお客さまに寄り添い、生活をより豊かにするお手伝いができて、笑顔や『ありがとう』の言葉を直接いただけるところにも強く惹かれて入行を決めました」 

念願だった企画業務に参加。ジョブトライアルで踏み出した新たな一歩

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入行後、阿井が配属されたのは本店営業部店頭営業課。業務を幅広く習得するため、窓口業務や後方の事務などを経験しました。

「まずは窓口に立って地域の方と直接お話しすることで、お客さまの役に立ちたいと考えていました。心がけていたのは、銀行員としてだけでなく、ひとりの人としてお客さまに寄り添うこと。地域の方々と気軽に会話する感覚でお客さまと接するよう意識していました。窓口業務を通じて感謝の言葉をたくさんいただきましたし、自身の成長にもつながったと感じています」

そんな阿井に転機が訪れたのは入行3年目。ジョブトライアルに応募したことがきっかけでした。

ジョブトライアルとは、行員の成長をめざした同行の取り組み「マイキャリア・コーディネート制度」のひとつで、本部業務を通じて能力開発やキャリアアップを図るための人事制度のこと。挑戦したい仕事を体験できる仕組みです。

「いくつか募集が出ているのを見つけて関心を持ち、上司に相談したところ、『一度やってみたら?』と背中を押してもらい応募を決めました」

複数の募集がある中、阿井が目を留めたのがダイレクトチャネル室です。以前から挑戦したいと思っていた企画業務でした。

「募集要項に『山梨中銀アプリのプロモーション企画』とあり、若い行員の考えが求められていることを知って、まさに自分がやりたかった仕事だと思いました。上司が背中を押してくれたのも、それまで面談の際などに『本部で企画をやってみたい』と伝えていたからだと思います」

ジョブトライアルの期間は3カ月間。さまざまな営業店から集まった6名の若手行員が、計4回にわたってダイレクトチャネル室の業務に参加しました。

「アプリのWeb広告の基礎について学ぶ講習を受けた後、登録を推進するためのキャンペーンや登録者へのプレゼント企画などの立案に携わりました。予算や経費などは考えずに、お客さまの立場になって自由な発想でアイデアを出し合うのはとても楽しかったです。

また、アプリをリリースする際に配布されるリーフレットやポスター案への意見出しなども行いました。実際に私たちの考えが反映されるなど、とても貴重な経験になりました」

ジョブトライアルでのメンバーとの出会いも財産に。企画の経験が窓口で生きた場面も

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企画業務に挑戦できたこと以外に、他の営業店のメンバーと出会えたことも財産になったと話す阿井。

「それぞれが違う考えや意見を持っていて、共に参加したメンバーたちとはとても刺激的かつ生産的な議論ができました。今も連絡を取り合うなど、とてもよい関係が築けています。こうした横のつながりも、ジョブトライアルに参加したからこそ得られたものです」

一方、ジョブトライアルでの経験が普段の業務に活かされる場面も。

「以前はキャンペーンを推進する側、お客さまに伝える側だったため、表面的な部分しか理解できていませんでした。ジョブトライアルに参加して本部の企画業務を経験し、キャンペーンができあがるプロセスを知って理解が深まったことで、お客さまにお勧めする際に魅力をよりうまく伝えられるようになったと思います。

私のアプローチの仕方が変わったことで、お客さまの反応にも変化があったように感じます。お客さまの立場に合わせて説明することで、お客さまから感謝されてうれしかったです」

そして2023年4月、阿井は営業統括部ダイレクトチャネル室へ異動することに。自身の挑戦が新たな未来につながったことに、阿井も驚きを隠せなかったと言います。

「ジョブトライアルが終わった翌月にアプリがリリースされたのですが、アプリのプロモーションを推進していくに当たって企画を担当するポストを新たに設けることになったと聞きました。ジョブトライアルで業務を経験したメンバーなら即戦力となることが期待できるということで、今回の異動はまさに青天の霹靂でした。

当時の私は入行4年目を迎えたばかり。企画業務がしたいと伝えてはいたものの、ダイレクトチャネル室に異動することは想像さえしていませんでした。とても驚きましたが、異動を知らされたときはとてもうれしかったのを覚えています」

地域と共に育むイノベーション。自分だからこそ、山梨中央銀行だからこそできることを

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▲10月に開催された「第50回信玄公祭り」の湖衣姫コレクションで、準湖衣姫に

ダイレクトチャネル室に異動して約半年になる阿井。自分だからこそ、山梨中央銀行だからこその画期的な企画を打ち出すことがいまの目標です。

「キャンペーン企画というと、他の金融機関をはじめいろいろな企業がやっていることをベースに手を加えたり練り上げたりすることが多いです。しかし、将来的には、他の模倣ではなく自分が一から考えたものを提案し、地域に密着した当行ならではの企画やサービスにつなげていけたらと考えています。

斬新な企画を実現するためにも、まずは『ヴァンフォーレ甲府』の試合会場や山梨県内の大学など、地域の方々と直に接する機会を設け、お客さまからの声を拾い集めながらニーズを掘り起こしていきたいです。

また、幅広い世代に向けて情報を発信するためには、SNSを積極的に活用していくことが欠かせません。LINEのようにすでに当行で取り入れているものもありますが、いずれは他のSNS媒体でも情報を発信できればと考えています」

一方、愛してやまない地元山梨を活性化させていくことにも阿井は意欲的です。

「山梨と山梨中央銀行をつなぐ存在になれたらと思っています。地域の方々や地元企業とのつながりをますます深め、さまざまなことに共に取り組んでいけたらいいですね。山梨中央銀行の一員としてだけでなく、山梨を愛する山梨県民のひとりとして、自由な発想で施策や企画を考え、地域をどんどん賑やかに、また豊かにすることに貢献できたらと願っています。

美しい自然があることに加え、困っている人に迷わず手を差し伸べるような心の温かな人が多いのが山梨の魅力。そんな山梨の良いところをひとりでも多くの方に伝えていきたいです」

山梨中央銀行では「山梨から豊かな未来をきりひらく」というパーパスを掲げ、地域のリーディングバンクとして地域密着型金融をめざしてきました。そんなパーパスに共鳴しながら、同行で働く醍醐味について阿井はこう話します。

「当行では、地域の皆さんや地元企業とのつながりをとても大切にしてきました。お客さまの喜ぶお顔を見られたり、感謝の言葉をかけていただいたりするところに最大の魅力があります。

また、ジョブトライアルなどスキルアップするための機会や制度が数多く用意されていて、キャリアの可能性が開けているのも当行ならでは。銀行というと、『お堅い』『仕事が難しい』といったイメージを持つ方も多いと思いますが、若い行員の意見を積極的に受け入れ、時代のニーズに合わせて着実に進化してきています。

数学が苦手だった私に務まっているのも、充実した研修や互いに支え合う風土など、行員の成長をサポートする環境があるからこそです。専門的な知識がない方でも安心して挑戦してください」 

※ 記載内容は2023年11月時点のものです