仕事の仕方を学び、苦しんだ新卒時代。食らいついていた思い出

▲前職時代の仲間と

IT・Web関連の専門学校を卒業した2000年、濱中はシステムエンジニアとしてキャリアをスタートさせます。

濱中 「学生時代から物事を順序立てて考えることが好きだったので、エンジニアなら今あるものの仕組み作りができるのではないかと思い、専門学校へ入学したんです。卒業後はシステムエンジニアとして進むことに決めました」

新卒で就職した一社目で出会った上司が、今の彼の価値観を形成したと語ります。

濱中 「新入社員に一人ずつ先輩社員が付いて一緒に仕事を進めていくOJT制度で、とても厳しい上司と仕事をすることになりました。当時一年目だった私は、学生の考え方が残っていましたので『言われたこと以上のものを持ってきてよ』と言われても、『わからないことを自分で考えたか?』と聞かれても、ピンとこなかったんです。その上司から『よくやった』と言ってもらえるように考えながら必死に食らいついていました。

一年目が終わるころ、その上司から謝られたんです。『一年目だから厳しくしていた』と。当時はつらい気持ちが大きかったですが、私の成長のために注意してくれたことに感謝していますし、最後に謝ることができるというのは尊敬もしています。その上司に出会えたことで、今の私ができたと思います」

忙しい日々を過ごしていた濱中ですが、仕事は一生ものだと考えたときに、自分が好きだと思えることをやっておきたいと考え始めます。当時好きだったものは、社会人になり、一人暮らしを始めたことで“選ぶ”楽しさを知ったインテリアや雑貨業界でした。

“好き”を仕事に──未経験から踏み出した雑貨・インテリア業界

▲「TODAY’S SPECIAL 自由が丘店」にて

好きだった雑貨インテリア業界で転職活動を始めた濱中に立ちはだかった最初の壁は、未経験の求人の少なさでした。

濱中 「さまざまな求人がある中、正社員は経験者の募集が圧倒的に多かったんです。物販の販売経験がなく迷いましたが、当時は“好き”を仕事にしようと一番に考えていたので、アルバイトとして入社することにしました。

大手の雑貨インテリアショップで採用が決まり、店頭に立って品出し、接客、家具の販売などを担当しました。仕事に慣れたころ、お客様の要望に応じた家具を提案するときに、圧倒的に知識が足りないと気づいたんです。商品のことは答えられても、専門的な部分が答えられず、もどかしく感じました。インテリアの知識を学ぼうと思い、3年ほど販売を経験し、ホームファニシングショップを展開する会社への転職を決めました」

商業空間などのコーディネートも手掛けるショップで働きながら、インテリアコーディネーターの資格取得のために学校にも通い始めた濱中。

濱中 「そこは一般のお客様だけでなく、不動産のコーディネーターや商業施設の運営企業が多い店舗でした。空間を作る仕事をしているお客様が多かったので、知識習得のため、夜はインテリアコーディネーターの学校に通っていました。一年経ったころ、仕事で来店されるお客様に寄り添って、もっと一人ひとりの生活と密に関わることがしたいと思ったんです」

そんな濱中が次に選択したのは、小売店舗はもちろん商品開発と製造・販売を展開、住宅・ホテルなども手掛ける企業でした。小売店舗のアルバイトとして再スタートを切ります。

濱中 「お客様に密に関われることと、後々インテリアの知識を活かして、店頭で働く以外の仕事もできる可能性を感じて入社を決めました。やはり、お客様と話しながら商品を提案するのは楽しかったですね。

5年ほど経って、30歳を機にもう一度立ち止まって考えてみたんです。今後仕事を長く続けたいと考えたときに出会ったのが、CIBONEでした」

濱中がプライベートでよく通っていたCIBONE。自由が丘店のリニューアルオープンの求人を見つけ、すぐにエントリーを決めました。

楽しさも、悔しさも実感したマネージャー時代

▲結婚式の二次会で、TODAY’S SPECIALのメンバーからお祝い

2012年3月。CIBONE 自由が丘店が「TODAY‘S SPECIAL」へとリニューアルオープンする際のオープニングスタッフとして、ウェルカムでのキャリアをスタートさせた濱中。

濱中 「もともとCIBONEは自分の好きなお店。求人のタイミングも何かの縁を感じました。振り返ると“好き”を軸に仕事を探していますね。リニューアルオープンのタイミングだったので、その場所で次にどんなことをやるのかはわかりませんでしたが、怖さはなく飛び込むことに決めました」

三社目でグリーン販売の経験もあった濱中。グリーン担当として入社が決まり、一年半ほど働いて、社員昇格面接を受けることを決めました

濱中 「しばらくアルバイトとして働き続け、これからも長く勤めていきたいと思っていたのと同時に、マネージャーになりたいと思い始めていました。そこで社員昇格試験を受けたものの、不合格を言い渡されたんです。

代表の横川からは『濱中君は、TODAY‘S SPECIALのグリーン事業をどうしていきたいの?』と質問されました。自分が担当するグリーンをどう成長させていくかもっと突き詰めて考えてみて、と言われたような気がしました。可能な限りグリーンを扱うお店に行って、分析したレポートを持って再挑戦したところ、無事合格できたんです。一度不合格にしてもらえたことは良い経験でしたね」

無事に社員として再スタートを切った濱中は、サブマネージャーへと昇格。『TODAY‘S SPECIAL 神戸店』の立ち上げマネージャーの話が舞い込みます。ここでの成功体験が濱中を成長させました。

濱中 「関東でしか働いた経験がなかったので、さすがに不安はありましたが、マネージャーへのチャンスだと感じ、すぐに返事をして神戸の立ち上げへ向かいました。神戸初出店のTODAY‘S SPECIALでしたが、採用するパートナー全員からブランド愛を感じられたんです。ここで扱うこの商品が好きだからこのお店で働くって、働く楽しさのモチベーションの原点ですよね。私も忘れていたことを神戸のメンバーたちが思い出させてくれました」

一年ほど神戸でのマネージャーを経験した濱中に、今度は異動の話がやってきます。『TODAY’S SPECIAL 日比谷店』オープンの立ち上げマネージャーでした。

濱中 「関東に戻ってからは、神戸以上に忙しさの連続で、後悔したこともありました。メンバー同士のコミュニケーションが上手くいかず、私のマネジメント不足で悩ませてしまうこともありました。そこで、どんな場合でも必ず今の時点で答えを出すことが重要だと感じたんです。上がってきた声に対して、しっかり受け止めて、できる限り実現していこうと考えるようになりました」

どんなメンバーに対してもフラットに。「自分ごと」にすると仕事が“楽しく”なる

▲現在の濱中

失敗体験を乗り越え、実績を積んできた濱中は2021年7月、 TODAY‘S SPECIAL エリアマネージャーとしてマネジメントを任されます。濱中が掲げる現在の仕事内容やミッションについて聞いてみました。

濱中 「数値の分析はもちろん、本社メンバーとの進捗共有、各店舗マネージャーとのミーティング時間も取るようにしています。それから、必ず週に何度か店舗でメンバーと一緒に働いています。現場感を掴んで業務改善につなげて、現場で働くメンバーがより楽しく、お客様や仲間と関わっていけるようにしたいんです。また、メンバーの個性を大切にするキャリアプランを作ることをミッションとして掲げています」

エリアマネージャーになった現在でも、現場感は大切にしたいと話す濱中。チームの中ではどのような存在なのでしょうか。

濱中 「自分では“便利屋さん”なのかなと思います。どんなことでもフラットにすべて話を聞くようにしています。ふとした雑談から何かが生まれることもあるので、その瞬間を逃したくないんです。

TODAY‘S SPECIALには、“思いやり”のあるメンバーが非常に多いんです。お客様に対しても、扱う商品に対しても絶対に否定しません。それを実感したのはコロナ禍で、当日人が足りないという事態が起きたときに、すぐに『私のお店からヘルプ出しますね』と反応してくれたことがありました。TODAY’S SPECIALというブランド全体としての在り方を、常に考えてくれていると感じます」

現在、採用面接も担当している濱中には、未来のメンバーに伝えたい想いがあります。

濱中 「何かを楽しんでいてほしいです。もし、楽しんでいるものがなくても、誰かの楽しみを自分の楽しみだと思える人は魅力的です。仕事を続けていると“楽しさ”を忘れそうになってしまいますが、お客様からの『ありがとう』のひと言だけで、この仕事が楽しいと感じるはずなんです。『ありがとう』を増やすために全力を尽くせる人や、お客様に楽しんでいただくことが自分の達成感につながる方はマッチしていると感じます。

TODAY‘S SPECIALは手作り感のあるブランドです。日々進化していくTODAY’S SPECIAL を一緒に作っていける方と出会いたいですね」

自分の“好き”を突き詰めて走り続けてきた濱中。マネジメントの立場になってから、サポート役のやりがいを感じているといいます。そこで働くメンバーやブランドを成長させるために、これからも支え続けます。