理性と直感で決めたウェルカムへの入社

▲姉の一絵との一枚(手前が史絵)

2020年6月現在、岡田 史絵はDEAN & DELUCA事業部マーケティング室に所属し、店舗からの依頼でNEWS PAPERなどの販売促進ツールを企画、制作管理する仕事を担当しています。

岡田は美術大の出身。グラフィックデザインを学び、デザインの仕事に興味を持つことになったきっかけは、その生い立ちにありました。岡田の両親はともに美術の造詣が深く、その愛着はふたりの娘の名前に両方とも「絵」という漢字を使うほど。そんな家庭環境もあってか、岡田は中学生のときには美術大に進むことを決めていました。

大学生時代の岡田は、学校の課題に追われる多忙な日々を過ごしつつ、仕事選びの基準を実体験から学んでいきます。デザイン事務所でのアルバイト、広告会社でのインターンを通して学んだことを、岡田はこう語ります。

岡田 「一概にデザインの仕事といっても、業界によって担当するフェーズやプレゼンをする相手がまったく違うことがよくわかりました。そんな中で自分が感じたことは、分業の会社で働くことに魅力を感じないということです。

商品の企画、デザイン、販売までを一貫して行っている会社の中でデザインの領域を担当することが楽しそうに思えました。後はそもそも食べ物が好きで、学校の課題はすべて食に関する制作をしていたので、食べ物の会社がよかったんです」

その基準で会社選びを進めていく内に、働きたいと思った会社のひとつが、DEAN & DELUCAの運営をしているウェルカムでした。そんな岡田がいくつかの企業の中から最終的にウェルカムで働くことを決めた理由。それは実に人懐っこい岡田らしいものでした。

岡田 「最終的にウェルカムで働くことを決めた理由は、内定をもらうタイミングで出会った同期の人柄の良さです。みんなやりたい事がちゃんとあって、人に対して優しくて。

『こういう目線で人を選んでいる企業がいい!』って、最後は直感で決めました。同期のひとりと内定者時代に一緒にNY旅行に行って、SoHoのDEAN & DELUCA本店を見に行ったのも良い思い出です」

挫折の先に見えてきた、小さくも大きな気付き

▲内定期間中に行ったNY旅行での同期との1枚

2017年に新卒で入社した岡田の最初の配属先は、DEAN & DELUCA八重洲店。八重洲店は数あるDEAN & DELUCAの店舗の中でも1・2を争う忙しさの繁盛店。そんな忙しい店舗業務の中で、たくさんの苦労を経験します。

岡田 「今となっては私が社会人としての心構えができていなかったことが原因とわかっていますが、当時は本当に辛い毎日でした(笑)」

と当時を振り返ります。

2年目には有楽町店に異動。ここでの気付きが岡田を社会人として大きく成長させることになります。実は社会人生活2年目を迎えたタイミングの岡田は、美大の学友たちの活躍を目の当たりにし、とても焦っていたと言います。

このまま希望をするデザインの仕事ができないのであれば会社を辞めようとさえ考えていました。そんな状態でスタートをした有楽町勤務では、新たにパッケージフードというグローサリーを扱うカテゴリーを担当します。

上司にも恵まれ、目の前の業務はしっかりとこなしている自負があった岡田ですが、あるときその上司に「岡田さんと仕事をしていると、わたしだけがひとりで頑張っていると思ってしまう。もっと商品やお店に愛情を持ってほしい」と言われたことで、気持ちと行動に大きな変化が出始めます。

岡田 「信頼している上司だったので、こう言われたときにはとても申しわけない気持ちになりました。単に業務をこなすだけでは、仲間にそんな思いをさせてしまうんだって。

このことをきっかけに、商品やお店づくりに対して積極的に関与するようにしていったのですが、そうするとびっくりするくらい見える景色が変わったんです。

商品や店に対する愛情がどんどん大きくなっていることを実感しました。そして店舗で想いを込めて仕事をしている先輩をみているうちに、店舗がブランドの中心なんだと気付いたんです。お客様が店舗に来て、商品を買ってもらうために私たちは働いていて、デザインの仕事はそのためのサポートの業務なんだと思うようになりました」

大きな気付きの後、確かに感じた大きな変化

DEAN & DELUCA 有楽町店勤務時代の1枚

大きな気付きを得た後の岡田には、明らかな言動の変化が生まれます。「今まで以上に商品に向かい合い楽しみながらお客様にお伝えする」「お気に入りの商品がお客様に伝わるようにディスプレイを行い、想いを込めた文章でPOPを作成する」。そうして商品、そして店舗に愛情を持って接するようになると、結果として共に働く上司や同僚からの大きな信頼を勝ち取ることになりました。

すると岡田の大きな成長を感じた当時の上司は、「これだけ想いを込めて働いてくれているので、本人の希望する部署に異動させてあげてほしい」と会社に推薦。そして入社3年目のタイミングで、デザインに関わる部門であるマーケティング室への異動が決まります。 こうして希望の部署への異動がかなった岡田ですが、「ブランドで働くことのやりがい」が以前とは変わってきていると話します。

岡田 「ブランドで働く上では、“どれだけそのブランドを愛せるか”がとても重要だと思うようになりました。どんな部署にいて、何を担当していても、最終的にお客様に価値を提供するのは店舗であって、そこで働くメンバーなんです。

店舗のメンバーがお客様に価値を提供するためのサポートをするには、それぞれの部門のそれぞれのメンバーがブランドへの愛情も持っていないとつながらない。逆にいうと社内の全員でつなげることでお客様に今まで以上に喜んでもらえる。それが楽しいって思うようになりました」

初めは「デザインの仕事をすること」がモチベーションだった岡田。しかし成長して目線が一段高くなったことで、それが「デザインの仕事を通してブランドの価値をお客様に届ける」へと変わりました。

入社1年目とは違い、3年目の今では与えられた仕事はどんなことでも頑張るべきと思うようにもなったという岡田。その考え方の変化は彼女自身の成功体験から来ています。「しっかりと向き合えば楽しさがわかり、楽しくなれば行動が変わり、行動が変われば評価が変わる」

学びに終わりはない──目指すのは「ヒト」としての成長

▲現在の岡田(本社オフィスにて)

3年目にして自身の希望する部署での勤務をスタートし、半年がたった岡田。彼女は今の率直な想いをこう語ります。

岡田 「情けないことですが、今の部署ではまだなんの結果も出せていないし、何にも貢献できていないと思っています。ですが、美大で勉強した4年間と、ウェルカムで勤務した3年間。これらを成果につなげるために、与えられたどんな仕事にも全力で向き合いたいです」

力強い想いを語る一方で、岡田は今の自分が課題に感じている部分をふたつ挙げています。

岡田 「ひとつは、内面の成長です。私は昔から自分自身の判断基準があったこともあって、他者の意見を受け入れることが苦手なんです。社会にでて、他者の目線で物事を考えることの重要性に気付いたので、まずはこの硬い頭をやわらかくしたいと思っています(笑)。

後は、食べ物のブランドで働いているのに、まだまだ食に関する知識がぜんぜん足りないことです。あまりに知らないことが多いので、知識が豊富な先輩と話していると落ち込むんです(笑)。なんとか頑張って先輩に追いついてみせます!」

そんな彼女ですが、今は明確な目標といえるものはないと言います。

岡田 「私は昔からひとつのことができるようになると、次のやりたいことが出てくるタイプなので、今は目の前の仕事をしっかりとやり遂げることだけを考えています。

ただ、挑戦とは違いますが、物事の本質を理解して業務ができる人になりたいとは常々思っています。それがあってこそ、メンバーにもお客様にも影響力を発揮できるんだと学びました。私、ちょっとは成長したと思いませんか?」

「学びに終わりはない」これはDEAN & DELUCA のフィロソフィーのひとつです。まだまだ希望の部署では大きな結果を出すにいたっていないと語る岡田ですが、仕事を通して社会人として、そしてひとりの人間として成長を遂げている姿からは、このフィロソフィーを色濃く感じます。

デザインの仕事をしたくて入社したが、気付きと変化によって成長し、ブランドで働くこと自体に楽しみを感じるようになった岡田。今後も個人の成長と共に視座があがり、共に働くメンバーにも、お客様にも影響力を発揮できる日が来ることが楽しみです。