上場企業としては初!そして最大級のPBC化が実現

▲Peterは、顧客と従業員の成功のための提唱者であり、従業員の権利のための情熱的な業界リーダーです

パブリック・ベネフィット・コーポレーション(以下、PBC)は、公益目的と、顧客、従業員、地域社会、株主など、企業の行動によって影響を受ける人々の利益を考慮します。PBCとは、より良い組織としてのひとつの法人形態です。

私たちは、企業が自社の利益だけではない、より合理的な資本主義の形態に移行する必要があると考えています。

大企業のCEOや取締役ができることとは?

▲今日、Veevaは950社以上のライフサイエンス企業の新しい医薬品や治療法のより早急な上市を支援しています

エコノミストのミルトン・フリードマンは約50年前に、企業は株主のためにお金を稼ぐためだけに存在すべきだと書いています。後知恵の恩恵を受けて、現在では彼の提唱は疑問視されています。

とくにテクノロジーの利用と普及により、企業がより大きく、より強力になるにつれて、株主還元だけに焦点を当てても社会にとってうまく機能しないことがわかってきました。 ソフトウェアは強力です。 アルゴリズムは、ひとりの人間で変更可能で、数分以内に数百万人の生活に影響を与えます。

2021年現在、Apple、Amazon、Facebook、Google、Microsoftは、米国市場全体の時価総額の約18%を占めています。 彼らはまた、想像もしなかった方法で世界中の支配力になりつつあります。

株主還元のみに焦点を当てた大規模なテクノロジー対応企業は、危険になる可能性があります。 人工知能を搭載したソフトウェアアルゴリズムは、私たちが目にするニュースや購入するもの、支払う価格、そして信用を決定することができます。 

もしアルゴリズムの目標がお金を稼ぐことだけである場合、他のすべてを除外して、その目標を達成するために最適化することも可能です。これは明らかに道徳的には正しくありません。しかし、その法的責任を「株主のためにお金を稼ぐこと」としている、伝統的な企業にとっては問題ではありません。

このことは、テクノロジー企業だけに限ったことではありません。 経済の一部を支配している国際的な大企業が利益だけにこだわることが、社会にとって良いこととは限らないのです。

では、大企業のCEOや取締役は何ができるのか──? 

2020年開催されたBusiness Roundtableにて話したように、企業目的の問題を提起し、意識を高めます。 そして、それについて実際に何か行動すること、すべての利害関係者にサービスを提供するために会社の法定憲章を変更すること、そして株主の利益以上の目的を持つことです。 これらが可能になるのは、PBCのしくみでした。

PBC化を会社憲章に追加、新たな第一歩を踏み出す

▲2007年にVeevaを設立し、2013年に株式を公開しました

PBCは公益目的をも採用する営利法人です。株主の利益に加えて、公益目的と、顧客、従業員、コミュニティなど、企業の行動によって大きな影響を受ける人々の利益を考慮します。株主利益の最大化は、もはや取締役会の唯一の任務ではなくなりました。

私が2007年にVeevaを設立したとき、PBCのしくみを取り入れられませんでした。

しかし、ほとんどのスタートアップ企業がそうであるように、Veevaもうまくいかない可能性があったことはさて置き、Veevaは当初から利益重視ではありませんでした。そのため、標準の法人設立証明書への署名には気が乗りませんでした。

それでも、Veevaは失敗しませんでした。私たちは大きく成長しました。2013年に株式を公開し、2019年には収益が10億ドルを超えています。

企業は進化し、資本主義を良い方向に変えられる

▲今後VeevaはPBCとして、顧客や従業員、提携企業、株主などを含む複数のステークホルダーの利益バランスを保つ法的責任を負うことになります

人間の健康にとって最も重要なライフサイエンス業界で、私たちは非常に大きな役割を担うようになりました。私は今こそ行動する時が来たと感じました。まさに、PBCになるベストなタイミングだったのです。

しかし、PBCに転換した上場企業は一社もなく、われわれは未知の世界に足を踏み入れようとしていました。賛否両論を慎重に検討し、株主、顧客、従業員からのフィードバックを得て、2020年に改革案をまとめました。

PBCへの転換は、株主投票によって最終的に決定される長いプロセスでした。私たちの提案が可決され、2021年2月1日にVeevaがPBCに転換した最初の公開企業になれたことを大変に誇りに思います。投票結果は圧勝でした。投じられた票のうち99%が私たちの提案を支持していました。

今後数十年にわたるVeevaの将来と、経営陣および取締役会から求められる重要な決定において、会社の目的と複数のステークホルダーに対する説明責任を会社の規約に明記できたことを嬉しく思います。

2020年7月の議会公聴会で、ジェイミー ラスキン下院議員は、Amazon、Facebook、GoogleのCEOに、ベネフィットコーポレーションになることを検討したことがあるかどうか尋ねました。返事はありませんでした。私たちは沈黙よりたくさんやれることがあります。

私たちがたどっている道は持続可能ではなく、企業が進化する必要があることは明らかです。PBCの構造について詳細をご覧ください。

社会に貢献する人として、リーダーシップを発揮し、それを高めましょう。最高経営責任者(CEO)と取締役は、常に議論し、積極的な決断を下します。私たちは皆、資本主義をより良い方向に変えることができるのです。