じつは苦い経験から始まったトライアローでの生活──それでも残って頑張れた理由とは

現在、トライアローでOutSystemsのローコードエンジニアとして活躍する三浦氏。もともとは、サーバーサイドのエンジニアとして活動していました。 

「これまで、主にJAVAやJSPで官公庁や民間システムなどさまざまな分野に携わってきました。前職はシステム開発の会社に勤めていましたが、基本的に常駐先で勤務していた形になります。そちらを退職し、2年ほど前にトライアローへ転職しました。

私は、コロナ禍を経て『働き方』に注目するようになりました。以前の会社では、常駐先によってまちまちでしたが、通勤時間もなく自由な時間がたくさん持てるテレワーク案件があることが魅力的でした。

ただ、テレワークができるのはフロントエンドの案件がほとんどで、サーバーサイドの経験が中心の私にはなかなか希望の案件がない状態でした。そんな中、トライアローでは、サーバーサイドでもテレワークができる案件があるとのことで面接を受けてみたんです」

「ひとまず、テレワークでやってみたい案件がある」というきっかけでトライアローに出会ったものの、実際に面接を受けてみて感じたことがあると言います。

「最初の面接は営業担当の方とだったのですが、とても真摯に話を聞いてくれました。ひと言で言うと『わがままを聞いてもらっちゃったな』と(笑)。『どんな案件をやりたいか?』ということはもちろん、給与やテレワークでの働き方についても正直に希望を言える環境を作ってもらえたと感じています」

こうして、実際にトライアローへ入社した三浦氏。開発プロジェクトに携わって行く中で、早々に苦い経験をすることになります。

「じつは、最初に入った案件が自分と少し合わなかったんですね。経験のなかったフロントエンドの仕事も振られるようになってきて……。私としてはフロントエンドがわかる方を頼ることが多くなってしまい、心苦しさと苦手な分野ということもあってプロジェクトを抜けることになりました。しかし、そんなときも営業の方がとても親身になってくれたのを覚えています。

とにかく、私に次の選択肢を用意しようとしてくれたんです。客先の仕事の場合、『じゃあ次この案件やってください』と会社主導になりがちです。しかし、そういう機械的なプロジェクトへの配属ではなくて、自分の希望を伝えて複数の選択肢を提示してもらい、私が選べるような状況を作ってくれたのはすごく助かりました。そこが、当社の魅力的な部分だと思います」

ローコード開発の可能性と、エンジニアとしての葛藤──悩ましいキャリアパス

article image 2
▲テレワークができるようになり家族との時間も増えたと言う三浦氏ですが、仕事面では新たな不安も……

その後順調にプロジェクトをこなしていった三浦氏。結果的にOutSystemsによるローコード開発という新しい分野に進出することになりました。

「当時、私は主にVB.NETを使った開発を行っていました。ただ、それ自体は目新しい言語ではありませんでしたし、関わるプロジェクトも既存のシステムの改修が中心でした。小さい改修の繰り返しはモチベーションを保つのも大変ですし、今のままでもそれなりにスキルは身につけられるものの、将来に対して漠然とした不安を抱えていました。

その胸中を担当営業の方に相談したところ、トライアローでOutSystemsを使ったローコード開発の推進役を担っている森さんに声をかけてもらったんです」

いよいよ、ローコード開発に足を踏み入れる中で、最初にOutSystemsの説明を聞いたときに、可能性を感じたと言います。

「正直、これまでのサーバーサイドの開発手法とはまったく違うなという印象でした。同時に、これに本格的に着手してしまうと、今まで培ってきたキャリアが今後活かせなくなるのでは……という心配も生まれてきました。

ただ、OutSystemsを使ったローコード開発にはそうした心配事を払拭して余りあるほどの生産性の高さや可能性を感じたんです。今までのスキルを武器にできなくなるかもしれないという葛藤があったのも事実でしたが、ひとまずは勉強してみようと思いました。

そして、実際に勉強を始めてみると『これはきっと、これからの時代の主流の開発手法になるだろう!』と(笑)。それだけ、インパクトは大きかったですね。パーツとパーツを組み合わせて行くとシステムができてしまうわけですから、まるでパズルをやっているような感覚でした。

『これで基幹システムレベルの開発ができてしまうなんて……』と驚くと同時に、これまでサーバーサイドで言語を書いていたときには味わえない楽しさを覚えました」

日本全国に仲間がいる安心感──トライアローでローコード開発を行うことの魅力

article image 3
▲トライアローのOutSystemsエンジニアが全国から集結したキックオフミーティングでのワークショップの一コマ

OutSystemsを使ったローコード開発の魅力を理解し、いよいよその世界に足を踏み入れた三浦氏。当然いきなりプロジェクトで活躍するのは難しいこと。それでも、会社からのサポートもあって技術を身につけられました。

「最初はOutSystems公式が出している動画などで独学しました。その後、5日間のブートキャンププログラムに行かせてもらいました。このブートキャンプは、最後に試験を受けて合格すると認定資格がもらえるという仕組みなんですが、会社のお金で行かせてもらっているためすごくプレッシャーを感じていましたね。『なんとしてでも1回で合格しないと!』と。

実際には、試験を1回でクリアできましたし、DBを扱う部分などは、サーバーサイドの仕事をしていたときの知識がけっこう活かせたりもして。ブートキャンプ自体難しいと感じることはありましたが、おおむねITエンジニアの一般的なスキルがある方であればついていける内容だと感じました」

その後、実際にローコード開発のプロジェクトへ参画するようになって、これまでと違うように感じたことがあると言います。

「これまでと変わった点は開発手法だけではありません。社内でのコミュニケーションも活発化しました。

というのも、現在当社ではOutSystemsを使ったローコード開発に注力しています。勤務先は違っても、OutSystemsを使っている当社メンバーとの横のつながりができました。

2023年の春には、北海道から九州まで、当社でOutSystemsを使っているメンバーが集まってのキックオフミーティングがありました。OutSystemsに関しては、ネット上でもまだそんなに多くのナレッジが共有されていないこともあって、チャットなどを駆使して所属する支店を越えて助け合える仕組みを作ってもらえています」

支店を越えてナレッジを共有できる仕組みを通して、コミュニケーションも活発化したと語る三浦氏。とくに、キックオフミーティングの後はコミュニケーションもより活発になったと言います。

「当社は全国に支店があるため、同じOutSystemsでつながりつつもまったく異なる地域に住んでいる人同士で日々ナレッジを共有できているのがおもしろいですよね。チャットができた当初は、ナレッジの共有や業務に関することしか話していませんでしたが、キックオフミーティングの後から明らかにみんなが積極的にコミュニケーションを取ろうという機運が高まったと感じています。

私は北海道の自宅からプロジェクトに参画していますが、福岡でOutSystemsのプロジェクトに参画している当社の仲間もいます。全国津々浦々のメンバーとご当地ネタなんかを披露することもあって、気分転換や仲間がいる安心感にもつながっています。客先のプロジェクトに参画するエンジニア職においてこうした横のつながりを持てたのは初めてですし、すごく楽しいですね!」

「変化が楽しみと感じられるようになった」──今だからこそチャレンジしたいこと

article image 4
▲キックオフミーティングでつながったOutSystemsエンジニアの仲間たちと

トライアローでOutSystemsと出会い、今ではローコード開発エンジニアとして活躍する三浦氏ですが、今後果たしたい目標があると語ります。

「社内のOutSystemsメンバーで定期的に意見出しもできるようになってきて、最近では『このメンバーでOutSystemsで何か作りたい!』という声も出てきています。こうした企画の立ち上げのようなことに携われる機会は初めてですし、今はワクワクしているというか、変化を楽しめている状態ですね。

こうした状況の中で、私としては社内のOutSystemsメンバーでチームを組み、リーダーをやって案件を回していくというのを今の目標のひとつにしています」

トライアローを選んだことでローコード開発という新たな開発手法を習得できただけでなく、かけがえのない仲間も得ることができたと語る三浦氏。

「どのプロジェクトも、コミュニケーションという土台の上で仕事が回っています。その土台がしっかりしていれば仕事は楽しくなるし、最終的にそれがプロジェクトの成功にもつながり、参加しているメンバーのためにもなります」

エンジニアとしての新たなキャリアパスだけではなく、コミュニケーションの大切さや仲間も得ることができた三浦氏の挑戦はこれからも続きます。

※ 記載内容は2023年7月時点のものです