お笑い芸人から、技術系派遣会社の営業へ。合言葉は「エンジニアファースト」

2017年にトライアローへ入社した海老澤氏。入社以前はお笑い芸人を志し、コンビを組んで舞台に立っていたというユニークな経験の持ち主です。

海老澤 「お笑い芸人になろうと思ったきっかけは、短大在学時にアルバイトをしていた居酒屋の先輩から誘われたこと。子どものころは吉本新喜劇が好きで、『いつかあの舞台に立ってみたい』と思っていました。年齢が上がるに連れてその想いも徐々に薄れてはいたのですが、あの時先輩から声をかけられたことを機に、昔からの想いが一気に再燃し、挑戦することにしたんです」

その後、就職の道は捨てて芸人の道を歩むと決心した海老澤氏。養成所で1年間経験を積んだあと、芸能事務所が主催するライブなどに出演するようになりました。

順調に見えた芸人生活ですが、海老澤氏は3年で芸人の道を断念します。

海老澤 「ライブにはコンスタントに出演させてもらっていましたが、事務所に誘われる人もいる中で、自分たちに声が掛かることはありませんでした。当然それには理由があるわけですから、自分たちには何が足りないのか?本当によく考えました。そうしているうちに、『おもしろいって、どういうことをいうのだろう』と、ちょっと混乱した状態に陥ってしまって。外見、キャラクター、ネタなど、お笑いはさまざまな要素から成るものですが、それがどんどんわからなくなっていったんです。

もともと養成所を出て3年やってみて、その時点の立ち位置と実力でその後も続けるかどうかを判断しようと考えており、事前にタイムリミットを設定していました。自分たちと事務所に所属できた人たちとの違いを考えてみても答えが出なかったので、これ以上続けるのは難しいだろうと判断し、やめる決意をしたんです」

明確な評価基準や答えがない芸能の世界。今でも、当時の決断は間違ってはいなかったと海老澤氏は考えています。

ここなら未経験でもやっていけるかも。「人」が魅力だったトライアロー

芸人の道は断念したものの、そもそも会社員として働いたことはなかった海老澤氏。芸人をやめた後、サラリーマンとして会社に勤めるということが具体的に想像がつかなかったと言います。

海老澤 「アルバイトをしながら2〜3カ月ほど経ったころ、ある転職エージェントに出会ったんです。仕事との向き合い方について話を聞いたり、実際に企業を紹介してもらったりする中で、人材派遣業界に興味を持つようになりました。

人前で話すことは得意だったため、なんとなく『営業の仕事がいいかな』と漠然と思ってはいました。中でも人材派遣の営業は、通常の法人営業に加えて、派遣スタッフの人とのコミュニケーションも重要視される仕事と聞きました。お客様先の企業はもちろんですが、対個人に対しても寄り添うことができる仕事であるという点に魅力を感じました」

複数社面接を受ける中で、トライアローを選んだ決め手とは一体何だったのでしょうか。

海老澤 「面接をしてくれた支店長がとても親切な方で、そのまま社内の案内もしてくれました。すると、見知らぬ私が入っていっても挨拶をしてくれたり、和気あいあいとした会話が絶えないオフィスだったり……。緊張していた私にとっては非常に良い印象でした。

それまでは営業と聞くと、とにかく成果主義でノルマがあって、よくドラマなんかで見かけるような棒グラフが壁に張り出されていて……。という、ピリピリしているイメージがあったんです。初めての就職で不安だらけだった私にとって良い意味でイメージと違っていて、『この会社でなら自分もやっていけるかもしれない』と感じさせてくれたのが、トライアローでした」

入社してからも、そのときに持った印象は変わっていないという海老澤氏。

海老澤 「入社6年目を迎えますが、今でもずっと楽しく仕事をしています。当時の自分が感じたことは、間違っていませんでした」

海老澤氏がそう感じる背景には、入社前から実施されてきた全社的な意識改革があります。

派遣会社は意識的に心がけていないと、どうしても対クライアント側に意識が向きがちですが、自分たちは対個人を相手にする「サービス業である」という意識を持つよう、約10年かけてソフト面、ハード面で様々な改革を行ってきました。

海老澤 「私にとってエンジニアの皆さんは、半分は一緒に働く仲間でありながら、もう半分は期待に応えてあげるべき存在だと意識しています。エンジニアさんあってのクライアント企業さんとの関係ですから、営業とエンジニアさんは共同関係にあるという考えを常に意識してきました。仕事のこと以外でも最近あったことや悩み事などを相談してもらえると、『信頼してくれているのかな』と思えて嬉しいですね」

2022年5月現在は、東京支店の営業管理部に所属する海老澤氏。派遣エンジニアの求人作成や面接、派遣先企業への営業、担当企業に派遣されているエンジニアのフォローなど、派遣スタッフ側と法人側の両方に向けた営業活動を行っています。

エンジニアの方にとことん寄り添う。キャリアを共に考え、徹底的にサポート

▲トライアローにて若手社員座談会を行った際の海老澤氏

トライアローが大切にしているのは、派遣するエンジニアの方に寄り添うこと。それは目の前の仕事での悩みや希望を聞くだけのことにとどまりません。

海老澤 「派遣エンジニアの方とエピソードでとくに印象に残っているのが、業務未経験からセキュリティエンジニアへとキャリアアップした方のことです。昨今はIoT機器の普及やWebツールの導入による企業のDX化が急速に進んでいますが、一方でそれらのツールは攻撃にも弱くセキュリティの重要性が叫ばれているため、セキュリティエンジニアは将来性のある職種です。

そういった社会的な背景もあり、その方はずっとセキュリティエンジニアになりたいと考えていたんですが、なかなかその想いを叶えられずにいました。というのも、エンジニアは実務経験がものをいう世界。実務経験がないため、キャリア形成の取っかかりを掴めずにいたんです。

その話を聞いたとき、ある担当企業のことが頭に浮かびました。その企業さんとのそれまでのやりとりを思い出したところ、その企業なら、資格さえあれば実務経験がなくても入社できるのではないかと考えました。実際にその企業に確認したところ、資格があれば可能とのことだったので、早速その方に、セキュリティスペシャリストという資格を取得するよう勧めました。

その企業さんにも話を通し、その方が資格を取得された後、無事に配属につなげることができました。キャリアアップできたことを本当に喜んでもらえて、非常にいい関係が築けたと思います。私としても誰かのキャリア形成に携われたという経験はとてもうれしく、やりがいを感じた出来事でした」

営業として立ち回る上で、常に海老澤氏の念頭にあるのは“エンジニアファースト”という言葉。エンジニアさんとは人生を共に歩んでいるという意識で、フォローやキャリア形成支援を行っています。

海老澤 「まずはエンジニアの方とフランクに話せる関係になることが大切だと思っているので、定期的に食事をする機会を設けて話をするようにしてきました。僕の方からプライベートをさらけ出したりして、距離を縮めていろいろとお話がしやすくなるよう努めています。

そうやって土台を築いた上で、相談ごとを受けたときにはすぐに対応するように心がけています。すべての悩み事を解決できるかどうかはわからなくても、その人のためにすばやく動くことが、信頼関係に結びついていくと考えているからです」

普段は、現場でのコミュニケーションやスキルアップについての相談を受けることが多いという海老澤氏。トライアローでは、“現場力”を強みとして掲げていますが、海老澤氏自身はエンジニアとしての経験はありません。では、どのように現場の課題をキャッチアップしているのでしょうか。

海老澤 「現場でのコミュニケーションや仕事のやり方に悩んでいる方がいれば、エンジニアさん本人からよく話を聞くことはもちろん、その企業のほかの社員の方やその人以外の現場のエンジニアの方たちにも相談したりして、解決方法を模索することもあります。担当する派遣エンジニアさんが配属された初日は、私も現場に同行するわけですが、その時に担当するエンジニアさんのすぐ近くで働くことになる方とも連絡先を交換して、何かあればやりとりできるようにしています」

長く快適に働けるためのお手伝いがしたい。気軽に相談できる存在を目指して

▲現在では複数回表彰されるなど、営業メンバーの中心的存在へ

普段から派遣エンジニアの方と接している海老澤氏。営業の立場から、エンジニアがトライアローで働く魅力について、次のように話します。

海老澤 「現場にアサインする際、その方のキャリアを自分ごとのように真剣に考えた上で手配しています。とくに若手の方の場合、自分が何をやりたいのかがわからずに悩んでしまうケースが少なくありません。

そこでたとえば、『ルーティン業務は好きか』『どんなときにスキルアップしていると感じるか』といったことを細かくヒアリングしながら、最適と思える資格やスキルアップのためのアドバイスをしていきます。もちろん、配属後も営業がしっかりとフォローする体制が整っているので、安心して働いていただけると思います」

海老澤氏が目指す理想の営業像は、相談しやすい、話しやすい人。その背景には、できるだけ長く、快適に働いてもらいたいという想いがあります。

海老澤 「ひとたび現場に入れば、何かしらの悩みが出てくるもの。そのときに大事なのは、誰かに相談しやすいかどうか。相談すれば解決できたかもしれないのに、悩みを誰にも相談できないことが理由で退職されていかれるのは、とても悲しいことです。些細なことでも、何かあれば迷わず相談できる存在でいられるよう、これからも寄り添う姿勢を大切にしていきたいと思っています」

IT化、DX化が叫ばれる昨今、総合エンジニアリング企業であるトライアローの一員として、海老澤氏が活躍できる領域はますます広がります。労働人口の減少による人手不足など、今後さまざまな課題と向き合うことになる業界の発展のために、そして自社エンジニアが活躍するための道を切り拓いていくために——海老澤氏の挑戦は続きます。