社会人としての第一歩は、最適な環境を選ぶことからはじまった

▲高校時代の渡邉

私は工業高校の機械科出身です。1年生のときは、機械やプログラミング、電気など、幅広く学ぶんですが、2、3年生になると、自分でカリキュラムを決めていきます。そこで私は機械科を選択しました。

東洋製罐に入社したきっかけは、高校に求人票が来ていたことです。基本給や福利厚生などを比較して、求める条件に一番合っていたのが東洋製罐でした。正直なところ最初は条件だけで選んだという感じですが、中でも男性でも育休を取得しているなど、先進的な取り組みをしていることが印象的でしたね。

それに、東洋製罐の工場では昼と夜の2交替で勤務する交替勤務制があったので、そういった勤務形態があるところで働きたいと思っていました。実は朝があまり強くなくて、昼と夜に働く方が性に合っているなと(笑)。交替勤務制であれば土日だけではなく、平日の休みが取得できるのも魅力的でした。

私の趣味はバイクで、休みの日にはバイクに乗って遠出することがよくあります。平日は道が空いていて快適に乗れるので、実は土日休みより平日休みの方がありがたいんです。入社後にコツコツお金を貯めて買った愛車に乗る時間がとても楽しいですね。

福利厚生や働き方が合っていたのはもちろんですが、振り返ると寮の存在も大きかったなと思います。入社して2年間ぐらいは寮生活をしていたんですが、初めての一人暮らしにもかかわらず、本当にいい環境でした。寮母さんがいて、平日朝と夜の2回ご飯を作ってくれます。これは社会人になったばかりで一人暮らしが不慣れな分、とても助かりました。それに同じ寮の先輩方も優しくて、困ったことがあれば気軽に相談に乗ってくれました。

専門機器の扱いに苦労した新入社員時代!仕事を覚えるコツは質問力と相談力

入社以来、私の主な仕事は製品の検査です。検査機を使って、内面に異物が付いている缶や印刷ミスがある缶などの不良品や不適合品を発見して選り分けます。

また、検査機自体の管理も私の担当です。検査の工程はいくつかに分かれていて、どの工程で不良品が発生するのかを分析するのですが、自分の担当する工程で発生した問題は自分で対応し、別の工程での問題は担当者に連絡します。

入社したてのころは、検査機の設定の仕方を覚えるのに苦労しましたね。良品と不良品を仕分けて不良品だけを取り除かないといけないんですが、ちょっと設定がずれているだけで、良品も取り除いてしてしまうことがあるんですよ。最初のセッティングの際にネジの締め具合などは決めておくのですが、微調整は手動で行います。この微妙な調整をするのが難しいんです。

缶の材料が変わると、光沢も変わります。その差は検査機にとって大きな違いなんです。

そうした相違点ごとに設定のファイルを作っていて、ファイルにはカメラで取り込んだ画像を補正するフィルターが入っています。ファイルを切り替えると設定が変わってしまうので、材料の光沢に合わせてフィルターを使い分け調整し直す必要があり、なかなか大変です。

仕事を覚える際に大切にしているのは「質問力」と「相談力」の2つ。基本的には先輩に聞きながら仕事を覚えていくんですが、わからないことが出てきたら質問します。でも、ただ聞くのではなく、状況をしっかり伝えて「ここまではやってみたのですが、次はどうやったらいいんでしょうか」と具体的に聞くように心がけているんです。質問の仕方が具体的でないと、先輩から逆に聞き返されてしまいますからね。

「相談力」の大切さを実感したのは、技能テストを受けたときです。検査機などの扱いは、やっぱり手を動かさないとなかなか身につきません。テスト前も実際に機器を使って練習するのが一番だと思い、会社に相談して、同僚と一緒に復習しました。

相談したおかげで、納得できるまで練習でき、技能テストも好成績でクリアできました。やっぱり、自分から相談しないと始まりません。それに先輩や上司は相談したら必ずどこかで時間を作ってくれますから、相談して巻き込むのも大切だと思いますね。技能テストだけでなく、仕事をする上でも相談することは欠かせないと考えています。

検査は不良品を監視する最後の砦。責任ある仕事はやりがいへ

検査部門の仕事は、異物混入品や不良品を取り除く、いわば製造ラインの最終関門です。不良品が市場に出回ってしまったら、大きな損失につながるだけでなく、会社の信頼そのものが損なわれてしまいます。自分の工程を無事に過ぎれば、あとはお客様に届けるだけ。だからこそ、お客様に届けるときに不良品が出ないよう、責任を持って仕事に取り組んでいます。

以前、とある機械の操作を間違ってしまい、ヒヤリとしたことがあります。先輩にすぐに伝えて対応してもらえたので、不良品がそのまま流れることはありませんでしたが、つくづく気が抜けない仕事だと思いましたね。それと同時にもし何かあった時はすぐに事実を共有することが大切だと実感しました。

こうした失敗経験もありながら、検査機の微調整がうまくできたり、今まで操作できなかった機械が、自分ひとりで操作できるようになったりするととてもうれしいですし、やりがいを感じます。

それに、知識も身につきました。高校時代から機械について勉強してきましたが、東洋製罐に入社してからセンサーに詳しくなったんです。検査機はシリンダーで良品と不良品を仕分けており、シリンダーの動作はセンサーで管理しています。このシリンダーセンサーについての知識を得られたことで、自信がつき、一歩前に踏み出すことができましたね。

検査の工程では、使う機械が多く、操作など覚えることがたくさんあります。ですが、あまり構えすぎないようにしているんです。実際に機械の操作ができるようになるまでの目安としては、3年くらい必要で、実際に自分がひとりで対応できるようになるまで、それくらいかかりました。自分だけができないと思って落ち込むこともありましたが、今では前向きにとらえています。

「今日はダメでも、明日はきっとうまくいく、頑張ろう」って感じですね。落ち込みそうなときこそ、明日の自分に希望を託して、早く寝るようにしています。

先輩から後輩へ。働きやすい環境をつくるその極意

私が所属する部署はみんなとても仲がよくて、先輩たちも親切にしてくれるので、仕事がしやすいですね。何でも気軽に話せる雰囲気があります。入社前、人間関係でトラブルが発生して、話しかけにくい雰囲気になったら困るなぁ、と思っていましたが、取り越し苦労でした。

私自身、なるべくプライベートのことも話すなどして、話しやすい雰囲気を作ろうとしてきました。東洋製罐は、人間関係が魅力的な会社で、とても風通しがいいんです。話しやすい雰囲気も社風のひとつですね。

初めて会う人や先輩との会話のきっかけは、趣味の話になることが多いですね。「趣味は何ですか」とか、どうってことのない話からとっかかりを作ってコミュニケーションを深めています。

日常的なコミュニケーションがスムーズだと、仕事もスムーズです。先輩には質問をしやすくなるし、気軽に相談できる関係性が構築できます。職場で趣味の話をしていたら、同じ趣味を持っている人も見つかったんですよ。製造ラインには、バイクに乗っている人が数人います。同じ趣味を持っているので、休みの日に一緒にツーリングすることもありますね。

先輩からは、本当にいろいろなことを教えてもらいました。今後は、先輩が自分にしてくれたように、自分も後輩に何でもわかりやすく教えられたらいいな、と考えています。

後輩や入社を検討している学生に一番伝えたいことは、やっぱり「質問力」の大切さです。質問することは大切ですが、丸投げするような聞き方では的確な答えはまず返ってきません。何を質問したいのか自分なりにまとめて、具体的に質問することがとても大切です。

どこまでできていて、どこがわからないのかを先輩にわかるように質問する。ちょっと意識するだけで質問力は伸びていきますし、先輩にもすぐに理解してもらえるようになります。

新入社員だと、右も左もわからないことだらけの状態からスタートします。質問力をつけておくと働きやすくなりますし、人間関係もよくなります。 

こうして、先輩がしてくれたことを後輩にすることが、恩返しになると思います。人間関係が良好な会社は、そうした積み重ねで社風が表れているんじゃないでしょうか。だからこそ、私は先輩たちのような「いい先輩」になりたいですね。