大好きな祖父の背中を見て、機械に惹かれていった

私は小さい頃からおじいちゃん子だったんです。車をいじったり、物置をなおしたり、いろんな道具を使いこなしている姿を見て、いつもかっこいいなと思っていました。

祖父の影響を受けるうちに私もどんどん車が好きになって、将来は整備士になろうと思い、工業高校に入りました。

実際に入ってみると、週に1回の機械の実習が何よりも楽しかったですね。溶接や製図などを学んでいって、修理するよりは何かを作ることの方が楽しいと思うようになりました。

学生時代の製作物で心に残っているのは、金網でつくったゴミ置き場ですね。私の出身地である北海道ではゴミステーションと呼んでいて、各家庭に必ず設置されているものなんです。私の学校では、学校祭のときに自分の製作物を販売することができるようになっていて、実際にその製品をお客さんに買ってもらえたことが嬉しかったですね。

学校以外では、アルバイトに力を入れていました。好きな車を見ていられるから面白そうだと思ってガソリンスタンドで働いていたんです。バイト先に整備士の免許を持っている方もいたので、いろいろと勉強になりましたね。仕事内容などを聞く中で、やはり何かを修理するよりも作るほうが好きだなと感じる部分もありましたし、自分が好きなように車をカスタムしたいのであれば趣味の方が良いかもしれないと思いました。

なので、製品をつくれる会社にしようと思って、東洋製罐を選びました。

面接の時は工場長もスタッフの方々も年上の方が多いので怖そうに見えましたが(笑)。入ってみたら皆さん、優しかったです。

千歳工場の製造課で、夜勤で働く女性スタッフは他にいなかったのですが、高校時代も機械科は40人中38人が男子だったので、その点で苦労は感じていません。

女性ということで防犯面を考慮して、オートロックの借上寮に住ませてもらっているので、その点は嬉しい配慮ですね。

個性豊かな先輩たちからの学び──手順が染みつくまで覚えていく

現在、私は製造課で缶のネック部分を加工する工程を担当しています。缶の飲み口のすぐ下にあるくびれ部分、具体的には絞り加工といって機械を使って径を小さくするんです。 

日常業務として検査機を担当し、断面を見る検査機や解析の管理をしています。検査機にはカメラが複数付いているんですが、設定された試験値に引っかかれば不良品です。ネック加工以外の不良も検査機で確認できるので、たとえば印刷の不備があれば、担当者にフィードバックもしています。

さまざまな機械を扱うことになるため、入社した当初はいったい何をしていいのか、何をしてはいけないのかもわからなくて。先輩の作業しているところを見るたび、自分ができるようになるんだろうかと不安もありました。

でも、周囲のサポートもあって、徐々にいろいろできるようになりました。体で覚えたというか、手順もだいぶ体に染みついてきた感じですね。

先輩たちとペアを組んで現場に入るんですが、同じ手順書を使っていても教え方は人によってさまざまです。できなくてもいいからやってみよう、という先輩や、イチから全部教えてくれる先輩。それぞれの視点から教えてもらえることで、成長にもつながったと思いますね。

休憩時間にもいろいろ教えてくれる先輩方が多く、毎日楽しく仕事しています。休みの日に食事に行ったり、先輩の家でBBQを楽しんだりしています。

職場での人間関係やコミュニケーションで悩むほどのことはありませんが、強いて言うなら環境面で大変だと思うことはありますね。

たくさんの機械が動いているので思った以上に工場がうるさかったり、夏の暑さや冬の寒さなども感じます。入社前より、確実に体力はつきましたね(笑)。

製品の品質を守るため、全工程に目を光らせる

仕事でやりがいを感じる瞬間は、発生した問題の原因を突き止められたときですね。 

生産している過程で不良品が出て、自分が担当する工程に原因があるかもしれない、というような場面に直面することがあるんです。

ひとつ事例を挙げると、缶の飲み口のフタがない状態、フランジというものがあって、そこで不良品が出たんです。どの工程にも一見問題がなくて、原因がまったく想像できない状態が2日くらい続いていました。

原因がわかった瞬間はハッとしました。原因さえわかれば対策すればいいので、100%とまではいえませんが、不良品の発生を未然に防ぐことができます。原因を究明するのは、不良品が減ることにつながるので面白いですね。また最近は、全体の工程に対しても注目をするようにもなりました。

私が担当するのは検査機のある工程なので、出荷しても問題ない製品であっても、「ムダバネ」といって、誤って製品を排斥してしまうこともあるんです。実際に排斥品が出るとチェックが必要になるため、仕事の中でも結構なウエイトを占めています。

また担当しているネッカー工程では、「追加工」という作業を行うんですが、どうしても前の工程に影響されやすい。だから、効率化のためにも改善の余地があるのではないかと考えているんです。

各工程の業務はそれぞれ整備されてはいますが、前後の工程との関連で調整すれば、もっと改善できることも多いはずです。

引継ぎの際に自分が気づいたことを伝えるなど日々の工夫もしながら、積極的に提案もしていきたいと思っています。

いかに仕事を効率化するか。千歳工場のために知見を広げていきたい

私は性格的に、できる限り仕事を効率化して「今日も無事に仕事が終わった!」と言って帰りたいタイプなんです。自分が楽したいと言えるのかもしれませんが(笑)。どうやったら仕事を簡略化できるか、工数を減らせるか、ずっと考えています。

改善の視点を忘れないためにも、ほかの工場から異動してくる人の意見はとても参考になります。いろいろな意見があって、そうした意見を聞くと、もっと工程を楽にできる部分があるんだな、といつも気づかされます。

係長と面談する際などにも伝えているのですが、ほかの工場に出張に行って勉強させてもらいながら、いいところを千歳工場に取り入れていくのが直近の目標です。

現状は、決まったルールがずっと続いている気もしているので、どうすればもっとよくなるか考えて改善していきたいですね。それと同時並行で、私自身が扱える技術を増やしていけるよう、どんどん実践を積んでいきたいです。

今年で入社して5年目になりますが、自分が製造に関わったものを、ふとした瞬間に目にできたときはいつも嬉しいです。職業病なのか、スーパーなどで東洋製罐のCANマークが入っている缶を見つけると、つい不良品を見逃していないかチェックしてしまうこともあります(笑)。

地元の函館で有名なラッキーガラナという炭酸飲料があるのですが、実はその「缶」を私たちが作ったりもしていて。どんな仕事をしているのか友人に聞かれると、いつもラッキーガラナを作る仕事だよと自慢をしています。

今後も仕事に対する誇りを胸に、工場全体をよくしていくことができるよう、成長していきたいですね。

製造現場はまだまだ男性比率が高いので、女性には敬遠されがちかもしれませんが、一緒にこうした製品を生み出していきたい方にぜひ入ってきて欲しいと思っています。

東洋製罐は男女を問わず活躍できる環境だと思いますので、自分と同じようにモノづくりが好きな方や、効率化を考えていきたい方など、東洋製罐を盛り上げてくれる後輩ができることも楽しみにしています。