ハノイ市とMOU締結
トーヨーグループはベトナム政府の掲げる廃棄物処理に関する政策に則り、受入れ容量世界最大規模となる日量1500〜2000トンの廃棄物処理およびメタン発酵ガス化による発電プロジェクト(投資額1億5千万ドル)に協力し、当該先進技術を用いた本プロジェクトの調査、投資プロセス、許認可取得、速やかな建設をおこないます。また、ハノイ市および関連当局は、同提案を認め必要な情報やアドバイスをおこないます。ベトナムではこれまで一般廃棄物のメタン発酵発電の実績がないため、本プロジェクトの成功によりベトナム政府の一般廃棄物処理政策を後押しすることになり、環境負荷の少ない資源循環型処理だけでなく、再生可能エネルギーによる低炭素社会と持続性社会発展の実現に寄与します。
本プロジェクトでは、発電のほか、リサイクル可能な資源はリサイクル品として分別し、一部は、固形燃料(RDF)化し、資源の循環をおこない、最終処分量を大幅に削減します。メタン発酵後に生成される消化液は良質な有機肥料であり、農業利用を広くおこなうためにベトナム国家農業大学と共同研究をおこなうことで提携をしました。すでに有機農法での試験栽培をおこなう農地も選定されており、ベトナムの農業政策の課題解決にも寄与していきます。
トーヨーグループは、建設事業を基盤に再生可能エネルギー事業にも参入し、積極的に事業開発を進めています。国家戦略特区である兵庫県養父市で食品残渣や家畜ふん尿を活用したメタン発酵発電施設、石川県輪島市で間伐材等を活用した木質バイオマス発電施設を、それぞれ建設中です。また、国内20箇所で合計40MWの太陽光発電施設が稼動しており、これらは全てグループで連携し、設計から調達・施工、保守やメンテナンスをおこなっております。
グループとして“多様な事業とそのシナジーで新しい価値を創造し、持続可能で豊かな社会の実現に貢献する”を合言葉に、50年後、100年後を視野に入れた社会貢献と、企業価値の向上を目指しています。