インターンシップの広報解禁を迎える6月。近年はインターンシップに力を入れる企業も多くあります。それは学生も同様で、インターンシップへの注目度は増すばかり。実際にはどれほどの学生がインターンシップへの参加を希望しているのでしょうか。

【この記事でわかること】
学生のインターンシップ参加意欲
インターンシップと選考の連携についての関心
インターンシップ経験談

高まるオフラインのサマーインターンシップへの参加意欲

株式会社学情(本社:東京都千代田区)は、2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、就職活動に関するインターネットアンケートを実施(※1)。調査対象の学生619名に夏のインターンシップへの参加意志を質問すると、83.5%の学生が「参加したい」と回答しており、多くの学生が夏のインターンシップへの参加を希望していることがわかりました。

また、インターンシップの形式としては、「リアル」「どちらかと言えばリアル」と回答した学生が52.0%を占めています。

「リアル」を希望する学生からは、「実際に仕事を体験したい」「リアルのほうが、企業の雰囲気を知ることができると思う」などの声が。

その一方、「オンライン」を希望する学生からは、「オンラインのほうが、複数の企業のインターンシップに参加できる」「UIターンを希望しているので、遠方の企業のインターンシップはオンラインで参加したい」などの声が上がっているようです。

こうした、オフラインでのインターンを希望する意志は、オンラインでのインターンシップとオフラインでのインターンシップそれぞれの参加意欲のアンケート結果にも現れています。

オンラインでのインターンシップの場合は13.3%が参加しないと回答しているのに対し、オフラインの場合は1.7%にまで割合が減っています。

普段仕事をしている様子を見ることができるのはオフラインならでは。企業の雰囲気を知ったり、その企業で働くイメージをつけるためにも、オフラインを希望する学生が多いのでしょう。

学生はどんなインターンシップに参加したい?

学情では「インターンシップと選考の連携」についても調査を実施しています(※2)。

現在政府は、インターンシップで得た情報を採用に活用できるよう方針の変更を検討しています。こうした方針の変更について学生はどのように受け止めているのでしょうか。

まず、選考につながるインターンシップへの参加意志を質問すると、91.1%と大多数の学生が選考につながるインターンシップへの参加を希望していることがわかりました。

参加したいと答えた回答者からは、「インターンシップで仕事内容や企業の雰囲気を理解した上で、選考に臨めるのであれば、ぜひ積極的に参加したい」「もともと、志望する企業のインターンシップに参加したいと考えているので、インターンシップと選考が連携していると嬉しい」などの声があがっています。

またインターンシップの希望日数を質問したところ、最多は「2日~3日間」、次いで「5日間」という結果になりました。

学情では、学生は複数のインターンシップへの参加を希望する傾向のため、「2日~3日間」や「5日間」が回答を集めたと分析。政府は、2025年卒(2024年度卒)の学生から、「5日間以上」で、かつ半分以上を就業体験が占めるインターンシップを対象に、インターンシップでの評価を利用解禁する方向で検討しているため、インターンシップと選考が連携されるようになれば、連携の対象となる「5日間以上」のインターンシップに参加を希望する学生の割合はより増えると想定される、としています。

経験者が語る、インターンシップでの学び

インターンシップの形は期間も内容もさまざまで、業種業態によって特色が出るものです。これまでインターンシップに参加してきた方はどういったインターンに参加し、何を学んだのでしょうか。インターンシップにまつわる7つのストーリーをご紹介します。

◎THECOO株式会社

👉長期インターン/エンジニア

▶︎裁量、熱量、楽しさ…すべてがあるTHECOOこそ、僕らの成長フィールド

最初はメンターの方に教えてもらいながら、軽いタスクをこなしていました。その後、徐々に業務のレベルが広がっていきました。当時は『Fanicon』がまだ存在していなかったので、『iCON CAST』や『iCON Suite』の開発に携わり、その後にFaniconの開発に携わるようになりました

◎ボッシュ株式会社

👉2カ月間のサマーインターンシップ/システムズエンジニアリング&技術戦略部

▶︎理系大学院生がサマーインターンシップで得た、ビジネスの現場での学びと未来

もともと自分で考えて動くタイプだと思うのですが、ここまでいろいろなことにチャレンジできた期間は初めてでした。今回のように、知らないことを自分で勉強して成果を出すことも、英語が苦手な自分が外資系企業のインターンに参加することも、私にとっては大きなチャレンジ。そこで少しでも成果を残せたことが自信になりましたし、次のチャレンジへの意欲にもなっています

◎freee

👉長期インターン/中規模法人向けのインサイドセールス

▶︎「自己成長の実感」と「仕事の手触り感」を求めて。アンラーンで掴んだ成長の物語

まずはお客様の話をちゃんと聞くこと。そして何が課題なのか見極め、適切に言語化して伝えること。それらを意識しつつ、時にはお客様自身が悩みの本質をわかっていないこともあるので、より深い課題が眠っていないか、その上でfreeeのプロダクトで解決できることはないか探っていきました。

このようなことが無意識的にできるようになった頃には、インサイドセールスの仕事が楽しくなっていて、目に見えて成長が感じられたので充実感もありました

◎ユニバーサル ミュージック合同会社

👉長期インターンシップ/海外アーティストのプロモーション
👉3カ月のインターンシップ/デジタルマーケティン

▶︎インターンの先駆者たち──ユニバーサル ミュージックが求める力とは?

自分の提案を受け入れてくれて、プロモーションに活かしてくれたりするんです。自分のアイディアが様々な取り組みに繋がり、ファンへ繋がっていくという実感が大きな充実感になりました

学生のころから海外のヒップホップを日本でもメジャーなジャンルにするにはどうすればいいか、という視点でバズマーケティングを研究していたんです。インターンとしてデータに触れ、現場で学んだ知識や経験を得ることで浮かぶ新たな施策を実践する3カ月を過ごしました

◎株式会社ゆめみ / YUMEMI Inc.

👉内定者インターンシップ/フロントエンドエンジニア

▶︎自分のキャリアは自分でつくる。ゆめみ新卒社員の歩み

インターンシップの中で一番印象に残っているのは、勉強会の開催ですね。エンジニア業界では勉強会が盛んに行われていて、さまざまな勉強会が会社や団体で開催されています。中でもフロントエンドはとくに活動が活発的なんです

◎エスプール

👉4日間のフィールドワーク/「地方創生」をテーマにした新規事業の提案

▶︎【SDGsインターンシップ】三泊四日!地域課題を解決する事業開発

僕の案が執行役員に『おもしろい』と言ってもらえたことがとても嬉しかったです。しかしその一方で、なるほどなと思う指摘もたくさんいただきました。今回の『現地で課題を吸収する』経験は入社後や、まったく別分野の事業でも生かしていきたいと思っています

◎株式会社PR Table

👉長期インターンシップ/カスタマーサクセス ディレクター

▶︎武器は、持ち前の粘り強さ──“匂い”のある文章を紡ぐ新米ディレクターが歩む道のり

卒業する先輩インターン生のためにストーリーを作ることになったんです。僕もある方の記事編集を担当したところ、以前に『表現力をつけた方がいいよ』といってくれた社員さんが、今度は『長居くんの文章にはちゃんと匂いのようなものがあるね』というコメントをくれました。

以前指摘してもらったことが、仕事に熱を注ぐ原動力の一つだったので、表現力を評価してもらえたこの言葉を僕は忘れられないです。自分の成長を強く実感できた瞬間でした


企業の雰囲気や業務内容を知る場として、社会人としての働き方を知る場として貴重な場所となっているインターンシップ。経験談からは、一人の人間として成長する場にもなっていることが感じられます。

実務に携わるインターンシップでは現場の協力も必要ですが、インターンを通して企業への志望度が高まったり、企業と学生の親和性が見えたり……。時には働く社員にも新たな発見をもたらすこともあります。

政府の方針決定はまだ少し先ではありますが、さまざまな効果を見据えてインターンシップに注力する企業はさらに増えることになりそうです。


※1【調査概要】
・調査対象:「あさがくナビ2024(ダイレクトリクルーティングサイト会員数No.1)」へのサイト来訪者
・調査方法:Web上でのアンケート
・調査期間:2022年4月25日~2022年4月28日
・有効回答数:619名

※2【調査概要】
・調査対象:「あさがくナビ2024(ダイレクトリクルーティングサイト会員数No.1)」へのサイト来訪者
・調査方法:Web上でのアンケート
・調査期間:2022年4月25日~2022年4月28日
・有効回答数:619名