扱うのは、さまざまなプロダクト。それらの信頼性の向上と成長が運営課のミッション
──まずはプロダクト企画部運営課のことを教えてください!
塩野目:一言で言うと、運営課は自社プロダクトを運用している部隊。プロダクト運営を通じプロダクトの信頼性の向上や、成長がミッションとなります。
主要なプロダクトでいうと、大きく4つのプロダクトがあります。
1つめは、動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia(イクイップメディア 以下、EQ)」。企業における使いやすさと充実した機能を備えた動画配信プラットフォームです。動画マーケティングや企業プロモーション用途だけでなく、企業内の情報共有や教育・研修まで幅広く利用されており、導入実績数は国内最大級です。
2つめが、eラーニングシステム「J-Stream ミテシル」。これは、動画をとりいれた学習や情報伝達を手軽に始められるeラーニングシステムです。LMSの基本機能に加え、動画プレイヤー、視聴状況の確認、メールでの一斉連絡や修了証といった運営支援機能も備えており、PC はもちろん、スマートフォンにも対応しています。
3つめが、安定したコンテンツ配信を実現するためのネットワーク「J-Stream CDNext(シーディーネクスト)」。CDN(Content Delivery Network)は、大規模な配信に耐えられるようなコンテンツ配信のしくみです。Jストリームでは、国内にある複数のデータセンターに自社設備としての配信環境を構築し、国内トップクラスの安定配信を自負しています。CDNextは、自社が培った知見とノウハウをベースにした、コンテンツ配信管理・運用のためのプロダクトです。
そして4つめが、動画配信に関わる機能のバックエンド基盤「J-Stream Cloud(ジェイ・クラウド 以下、J-Cloud」。モダン開発をベースにして構築された、自社プロダクト/サービス開発を支える社内共通開発基盤です。
「J-Cloud」ではモノリシックな構造から脱却し、マイクロサービスを採用しています。オンプレミスを含めたインフラ環境となりますが、Kubernetesを中心とした基盤となっており、CI/CDや自動化をテーマにしています。
このほかにも、運営課では、とにかくいろいろなサービスを扱っているので、サービスの知識はもちろん、技術領域としてもインフラ~アプリレイヤーまで幅広い知識が求められます。
EVCチームと基盤チーム。運営課にある2チームの特徴
──運営課にはどんなエンジニアがいますか?
塩野目:そもそも運営課は2021年4月に新設された課で、現在11名のエンジニアがいます。年齢層としては20代前半~40代までと幅広く、バックグラウンドとしてはインフラ・サーバー出身者が多いですね。
──現在運営課はどのようなチーム体制で動いていますか?
塩野目:扱うプロダクト群によって2チーム体制に分けています。
1つめは、「EVC(※)チーム」。主に、動画配信プラットフォーム(EQ)やeラーニングシステム(ミテシル)を扱うチームです。前述の通り、運営課のエンジニアは、インフラ・サーバー出身者が多いので、現在はEQのシステムで使われているサーバーの運用やミドルウェアの保守・運用などをメインで見ています。
※EVC(Enterprise Video Communications)とは、一般企業における動画を使ったコミュニケーションのこと
2つめは、「基盤チーム」。主に、安定したコンテンツ配信を実現するためのネットワーク(J-Stream CDNext)や動画配信に関わる機能のバックエンド基盤(J-Cloud)を扱うチームです。比較的新しいシステムのため、新しくジョインされるエンジニアも触りやすいと思います。不具合の改修や、改修後の受入れ試験といった開発部分にも運営課で手を入れています。
──他部署との関わりも多いですか?
塩野目:多いですね。運営課はプロダクト運用を通じてプロダクトを成長させることがミッション。そのために他部門である開発部門(技術開発部)やプロダクトオーナー(企画課)と密に連携を取って仕事を進めていて、定期的なミーティングも行っています。
また、Datadogなどの監視ツールにてサーバー状況の可視化やSLI/SLOの測定を行い、関係各所に改善案をフィードバックすることで、サービスの信頼性や可用性を高める活動も進めています。
運営課が今向き合っている課題とフルリモートでの働き方
──採用の募集背景にもつながると思いますが、運営課の課題はどんなところにありますか?
塩野目:運営課は立ち上げから日も浅く、基本的にはサーバー・インフラ経験者が多いこともあり、現状は運営課がしっかり踏み込んで見られているところと、そうでないところがあります。
たとえば、現在の運営課はソフトウェア開発経験のあるエンジニアが不足しており、ソフトウェア側で問題があってもなかなか見きれず、開発部門(技術開発部)にフィードバックして対処しているのが現状。運営課内で必要なスキルセットを習得しながら、自分たちで手を入れられるところまで持って行きたいと思っています。また、採用でのソフトウェアエンジニアの増強も進めているところです。
──勉強会なども実施していますか?
塩野目:はい、やっています。業務時間内はもちろん、最近は業務時間外で意欲のある人が集まって開催することもあります。前者の勉強会は持ち回りで社内のエンジニアが講師となってアウトプットし、後者の勉強会は各自好きな作業をやる「もくもく会」のように進めています。
自主的な勉強会では、それぞれが黙々と作業しているので思ったより会話がありません(笑)。これは運営課に限らずですが、Jストリーム全体として、元気な人よりも真面目に黙々と取り組むタイプの方が多い印象ですね。
そのため、同じようなタイプの方はカルチャーに馴染みやすい一方、チームのバランスという観点では、主張をはっきりと伝えるような人もいるとバランスが良くなるとも感じています。
──メンバーはみんな、基本フルリモートですか?
塩野目:はい。仕事でサーバー運用はするものの、物理サーバーの手配や設置は、他部署(ネットワークインフラ部)のエンジニアが行っているので、私たち運営課のエンジニアはそれらの設備を利用して日々の運用をしていく形です。現地(データセンター)に行くことはありません。そのため国内に住む方であれば、全国どこからでも就業可能です。
また、当社の場合エンジニアの90%以上がリモートワークでの勤務を行っています(2022年9月時点)。さらに、ロケーションフリーワーク制度を用いれば、当社の東京、大阪、福岡にある拠点が通勤圏外の方も、国内在住ならフルテレワークが可能です。
実際に仙台、新潟などにお住まいの方も入社したと聞いています。入社後の結婚、出産、介護などのライフイベントを見据える点からも、安心して仕事を継続しやすい環境だと感じますね。
動画も配信もインフラもキャリアも。Jストリームで働くメリット
──ずばり、当社で働くおもしろさやメリットってどんなところにありますか?
塩野目:まずは「動画」が1つのポイントです。動画をメインで技術的に扱う会社は珍しいですし、私はおもしろいと思います。配信の仕事で言うと、誰もが知っているようなビッグイベントの配信に関われることや、サービス特性上、高トラフィックなサービスを扱えることでしょうか。
インフラで言うと、当社はオンプレミスの設備もクラウドもどちらも使っているので、ネットワークやサーバーから自分たちで用意したり、インフラのレイヤーからサービスを提供できたりするのもおもしろさの1つ。あとは、CDNを作っている国内企業が少ない中で、エンジニアとして携われるのも当社ならではかなと思います。
加えて、今回の運営課の募集で言うと、これまで比較的ソフトウェア開発を中心に経験されていた方を増やしていきたいと思っていて、そういった方が入社後にインフラの領域にまで技術の幅を広げられたりするのはメリットだと思います。
SREエンジニアとして技術を伸ばすことはもちろん、動画関連プロダクトのPMやインフラエンジニアを担うようなキャリアも選択可能となり、キャリアの幅が広がりますから。
──最後にこれから応募される方へ、メッセージをお願いします!
塩野目:昨今、SREに取り組む企業が増えていますが、どこも大変苦労している話を聞きます。当社の運営課もまだまだ走り出したばかりのチームで、そういった発展途上のやりがいのあるフェーズにあります。SREエンジニアとして、開発から運用までの一連の流れを通して、プロダクトの成長にコミットし、一緒に取り組んでいただける方のご応募をお待ちしています!