やりたかった仕事が「できなかった」「続けられなかった」

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▲森田(左)「栄養士になれなくて……」。二宮(右)「パソコンスクールの講師を続けられなくなって……」

二人とも興味のある分野・やりたい仕事があり、夢を叶えるために就職しました。

森田:中学のころから化学に興味があって、高校では細菌やバイオの勉強に力を入れていました。そんな中で栄養士になりたいという夢を見つけ、資格が取れる大学へ進学。新卒で社会福祉法人に就職し、福祉施設で栄養士として働くことになりました。

二宮私が興味を持ったのはパソコンです。高校生のころ、父がパソコンを買ってきて一緒に遊んだのがきっかけでした。大学は文系でしたが、当時からパソコンスクールの講師のバイトを始め、就職もパソコンスクールの運営会社に。大好きなパソコンの楽しさを多くの人に伝え、その中でさまざまな人と出会えることに喜びを感じていました。

順風満帆で社会人生活をスタートした二人でしたが、そこには厳しい現実が待っていました。

森田:栄養士として採用されたはずなのに、実際の業務のほとんどが介護スタッフとしてのお仕事でした。先輩の栄養士が多かったのと、介護スタッフの人手不足が原因です。それでも、いつかは栄養士にと思って頑張ったんですが、夜勤の回数が多くて体調を崩しがちに……。利用者の方々と接する楽しさを知り、トラブルを想定して事前に段取りを組むスキルは身につきましたが、結局1年ほどで退職してしまいました。

二宮:私は、パソコンスクールの講師を11年続けました。仕事自体に不満はなく、できればずっと続けたいと思うくらいでしたが、体調を崩し、そうもいかなくなりました。1日中、立ちっぱなしの業務が難しくなってきたんです。ただ、転職するにしても、やっぱりパソコンに携わる仕事をという気持ちはありました。

森田:私も、栄養士は無理でも、何か化学に関わる仕事をしたいと思っていました。でも、化学系の実務経験はまったくないし、難しいだろうと覚悟はしていました。

SSEと出会い、第二のキャリアへ

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▲学生時代に勉強したVBAの知識が、こんなに役立つとは思っていませんでした

文系出身で、まったくのエンジニア未経験だった二人は、転職活動の中でエンジニアという選択肢を持っていませんでした。しかし、SSEとの出会いでそれが意外と身近な仕事、思わぬ知識・経験を活かせる仕事だと知ることになります。

森田:転職活動では、“化学”をキーワードに仕事を探しました。でも、メーカーの研究室などは実務経験が必須。そんな中で見つけたのがSSEです。大手企業を中心に全国に7万件ものプロジェクトを持つエンジニア派遣の会社で、実務経験を問わない化学関係の仕事もあるとのこと。SSEに正社員(常用型派遣)として雇用されるので、安心感もありました。

二宮:私も、パソコンスキルを活かしたいと思っていましたが、父が自動車メーカーで働いていたこともあり、ものづくりにも興味がありました。その両方が叶いそうだと感じたのがSSEです。ものづくりの仕事も豊富。じつは、文系出身者や未経験者も多い。選択肢が多彩で、いろんな経験を積めそう……。そう思って応募したんです。

面接に臨んだ二人は、採用担当にこれまでに学んできたこと、経験してきたこと、今後の希望や目標などを詳しく伝え、晴れて入社が決まりました。面接で伝えたことを踏まえて探し出してくれた仕事は、いずれも新たなキャリアへの扉を開けるものでした。

森田:面接では、化学系の仕事を希望していることに加え、学生時代に必須科目としてVBAを学んだことも伝えました。そんな私に用意してくれたのが品質管理の仕事です。大手自動車部品メーカーが、マクロを使える人を探しているとのことでした。

化学からは離れますが、VBAの知識を活かせるはず。新しいことに挑戦するのも悪くないと思い、そこでエンジニアとしての第一歩を踏み出すことにしました。

二宮:私も、営業の方が自分のために一生懸命に自分に合った仕事を探してくれたことに感謝しています。パソコンの知識を存分に活かせる仕事を数件見つけてくれましたから。

その中で就業することになったのが、大手自動車メーカー内での省エネルギー診断のためのデータを扱い、分析・解析サポートをおこなう業務です。これまで人に教えてきたExcelのスキルを、カーボンニュートラルのために活かすという新しいキャリアをスタートしました。

そこから予想外の方向へキャリアが広がっていくことに

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▲パソコンスクールの講師だった私が、いまは自動車メーカーのカーボンニュートラルに取り組んでいます

2015年7月のSSE入社から8年余り、二宮はいま就業先の自動車メーカー内でカーボンニュートラル実現に向けてのプロジェクトに携わっています。パソコンスクールの講師時代に培ったコミュニケーション能力も活かし、自らの力で新たなキャリアを切り開いています。

二宮:Excelのスキルはあったものの、まったく初めての業界で不安もありました。ただ、何でも質問できる雰囲気だったので、わからないことはどんどん聞くように心がけました。

ここでは、講師時代にいろんな年代の人と接してきた経験も活きたと思います。結果、心を開いてくれる人、仲良くしてくれる人が増え、それに伴って仕事が楽しくなってきました。

森田:わかります。二宮さんのその笑顔で話しかけられると、すぐに心を許しちゃいそうです(笑)。

二宮:まぁ、人と仲良くするのは苦手じゃないんだけど(笑)、それよりも仕事を通して自分にこんな可能性があったのかって驚くことが多いですね。いま、就業先でSDGsを推進する業務に携わっています。入社時には思ってもいませんでした。

就業先の各部署のカーボンニュートラルへの取り組みを集約し、進捗を把握する。会社の目標に対してどれくらいコミットできているかを確認し、フィードバックする。まわりに助けられながら、そんな仕事をしています。

森田:それでSSEの社員としては、就業先の部門表彰を初めて受賞されたそうですね。本当にすごいです!

そういう森田も2016年5月の入社から約7年半、いま2社目の就業先でRPAシステムの開発を手がけるエンジニアへと成長しています。

森田最初の就業先の大手自動車部品メーカーでは、大学で学んだVBAのスキルを活かしながら、さらにスキルアップすることができました。でも、VBAの知識が深まれば深まるほど、マクロでできることに限界を感じるようになりました。

そんな時、担当の営業の方からRPA開発の仕事を打診されたんです。RPAとはRobotic Process Automationの略で、就業先はこちらも大手自動車部品メーカーとのこと。もちろんシステム開発なんて初めてでしたが、不安よりも『マクロでできなかったことができるかも!』というワクワクのほうが勝ちましたね。

それで、2018年から新たな就業先に異動しました」

二宮森田さんは、チャレンジ精神でキャリアを築いてきたんですね!」

森田営業の方が、1社目の仕事でRPA開発に必要な基礎ができていると判断してくれたんだと思います。実際に活かせた経験もたくさんありましたから。

いまは、技術部門で業務効率化のためのシステム開発全般に携わっています。正直、無理難題だと思うこともありますが、その解決策を考えている時間がいちばん楽しいですし、自分が開発したシステムが有効活用されて技術部門全体に広がったときは本当に嬉しくなります。それに社内インフラ、ペーパーレス、社内システムの改善など、まだまだ課題もありますから。

二宮:介護のお仕事から開発エンジニアになるなんて、まさにキャリアチェンジですね!

森田:はい。就業先や携わるプロジェクトに恵まれて、最短でここまで来られたと思います。

派遣という働き方の魅力と、エンジニアとしての可能性

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▲これからもエンジニアとして、いろんな経験を積んでいきたいですね

まったくの未経験からエンジニアになった二人が、SSEという会社、派遣という働き方、今後の可能性について語り合います。

二宮:たとえば、いまの就業先の自動車メーカーが、正社員でエンジニアを募集していたとしても、きっと『私には無理』と考えて応募しなかったと思います。文系出身で未経験の私が、そんな会社で働けているのは、まさにSSEのおかげですね。

森田:本当にそうですね。未経験者を受け入れて、たくさんのプロジェクトの中から『できる仕事』を探してきてくれるなんて、普通の転職では考えられないですね。

二宮:派遣といっても正社員(常用型派遣)だし、無期雇用だから私はいまの就業先でもう勤続8年以上。就業先で別の部署に異動して、そこで新しいチャンスを得ることもできました。

森田:私は2社目の就業先ですが、いろんな経験ができるのも派遣という働き方の魅力ですね。いつも営業の方が寄り添ってくれるので、失敗を恐れず挑戦することもできます。

もちろん、彼女たちが前向きに努力したことは間違いありませんが、決して二人が「特別な存在」というわけではありません。

SSEには、これからエンジニアをめざしたいという人をしっかり支え、着実に成長に導く仕組みや環境があります。だから文系卒、未経験、異業種からの転身という中途入社の社員が数多く在籍しています。

そして、ここで新しい世界に出会い、手厚いサポートの中でそれぞれが確かなキャリアを築いています。

二宮:SSEに入社するまで、エンジニアって何だか遠い存在というか、ハードルが高いと思ってました。でも、やってみると案外それまでのキャリアのちょっと先にあったんだって実感できますね。

森田だから、興味さえあればSSEに相談すればいいんですよね。私も今後、もっともっとやりたいことを見つけて挑戦していきたいと思ってます!

二宮:じゃあ私も新たな技術をめざしちゃおうかな(笑)。

一同笑──。

入社時の支援だけでなく、その後の長年にわたるキャリア形成にもしっかりと寄り添うSSE。これからも二人の“やりたい仕事”や“なりたい自分”を応援していきますが、彼女たちに続く人たちがたくさん入社してくれることにも期待しています。

※ 記載内容は2023年10月時点のものです