いま思えば、よく1年頑張ったと思います

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▲当時はどんなに大変な環境でも「辞める」ことを考えられずにいました

高知生まれですが、早く実家を出たいという想いがありました。それに理系科目が得意で、化学の知識を身につければ将来に役立つと考え、大阪の大学、応用化学科に進学。理論や知識を学ぶのは楽しかったんですが、どうも実験が苦手で、就職活動が目前に迫っても当時は「化学系の仕事に就く」というイメージが持てませんでした。

それじゃあ、好きな車に関わる仕事にしよう。そう思って車関係に絞って就職活動を開始。最終的に大阪のカーディーラーに就職することを決めました。自分の「好き」を仕事にできる。それをお客様に勧める営業職にチャレンジする。ワクワク感を持って入社しましたが、待っていたのは大変な環境だったんです。残業が非常に多く常態化していて、上司からは必要以上に強く叱責される……。

それでもお客様が納車日に喜んでくださる様子にやりがいを感じ、なんとか環境さえ変われば良い方向に行くのではと考えながら取り組んでいました。しかし改善される雰囲気はなく、だんだん働くことが怖くなってきました。周りに相談したところ、「退職も選択肢の一つだよ」というアドバイスをもらいました。そこでハッと気づいたのは、自分はそれまで「辞める」という選択肢を持っていなかったということ。相談した方の助言もあり、頑張った1年にようやく終止符を打つことにしました。

不安を抱えながら、それでも次の一歩を踏み出す

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▲不安を抱えながらでも、やっぱり働かないと生活していけませんから

カーディーラーを辞めたのはいいけれど、そこで経験したことが原因で働くこと自体に不安を感じるようになっていました。もう一度、正社員でという気になれず、しばらくはコールセンターのアルバイトで生活費をまかなう日々。そんな中で、父が公務員だったこともあり、次第に公務員試験を受けてみようという気持ちが湧いてきました。

貯金を取り崩しながら公務員予備校に通うこと1年。自分なりに必死に勉強したんですが、結果は不合格でした。まだ企業で働くことへの不安は消えていませんでしたが、それでも働かなきゃいけない。いよいよ切羽詰まった状況で、転職エージェントに登録。最初は唯一経験のある営業職を勧められましたが、やっぱり自信がなく、なかなか転職活動が進みませんでした。そこで大学時代に学んだ理系の知識を活かして、「ものづくりの仕事に携われないか」と相談。紹介してもらったのが、実務未経験者を積極的に採用しエンジニアへ育成する、というスタッフサービス・エンジニアリングです。

さっそく一次面接を受け、次の面談で「内定」という話に。スピディーな選考で自分の中であまり整理がついていなかったです(笑)。それでも面接担当の方の印象がとても良く、大手企業を中心に数多くの就業先があることが魅力的でした。車などの機械系知識を活かして、化学系の仕事に就ける可能性を感じ、ここで次の一歩を踏み出すことを決心しました。

今度はつまずいても営業担当さんが支えてくれる、自分で次を選べる

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▲仕事や職場との相性は、実際に働いてみないと分かりませんね

入社して最初に就業したのは、機能性素材を開発する富山県の化学メーカーでした。学生時代の知識も活かせそうだし、「よし、ここで頑張ろう!」と前向きな気持ちになっていました。でも、なかなかうまくはいきませんね。半導体材料になるポリマーのサンプル合成や評価を任されましたが、未経験から覚えるのはかなり大変でした。重ねて、現場の先輩社員の異動があり、気軽に質問できる人がいなくなってしまったんです。半年ほどで、また働くことへの不安が強くなってしまいました。

でも今度は一人じゃなかったんです。入社時からお世話になっていた営業担当の速水さんが、すぐに声をかけてくれました。そして僕の不安に寄り添い、親身になって相談に乗ってくれました。さらに僕が無理なく働ける可能性を考え、仕事の希望を詳しく聞いてくれたんです。実務未経験から挑戦できる仕事。教えてくれる先輩がいる職場。また、これはダメ元で「彼女がいる仙台市近辺がいい」というわがままも伝えました。

すると速水さんはすぐにスタッフサービス・エンジニアリングの拠点網の一つ、仙台テクニカルセンターと連絡を取り、新たな就業先探しに奔走してくれたんです。そうして見つけてくれたのがいまの職場、大手半導体製造装置メーカーです。ここは未経験でも歓迎してくれる会社でした。スタッフサービス・エンジニアリングの仲間がたくさんいて、丁寧に仕事を教えてくれる先輩社員もいました。気がつけば就業開始から4年半以上。不安を乗り越えて頑張れたのは、相談に乗ってもらい、きっかけを作ってくれた速水さんのおかげです。そして勤務地の希望まで叶えてくれるスタッフサービス・エンジニアリングの事業規模の大きさ、就業先の豊富さにも感謝しています。

仕事への自信がつき「変動型」の給与制度で収入アップ、プライベートも充実

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▲仙台という希望の勤務地で働けていることも、気持ちのゆとりにつながっています

仙台の就業先も、仕事の難しさでいえば最初の就業先と変わりません。でもここには教えてくれる先輩がいて、一緒に成長していける仲間がいます。それに助けてくれた方々への恩返しの気持ちもあり、前向きに仕事に取り組むことができました。自分なりに頑張れば、できることがどんどん増える。それを評価してくれて、また次の目標ができる。そんな好循環の中で、仕事に対する怖さもなくなりました。

担当する半導体製造装置の開発業務は3工程で行われていて、4年で最初の工程の仕事を一通りマスター。次のステップに進みたいという希望を出したところ、快くチャレンジさせてもらうことができ、いまは第2工程を任されています。さらに給与体系も「変動型」を選びました。これは就業先への貢献度によって給与が変動する制度で、年1回の給与改定時に給与が上がる可能性もあれば、下がる可能性もあります。もちろん安定的な給与制度のまま働くこともできましたが、自分を試してみたいという気持ちで「変動型」を選択したんです。

幸い、次のステップに挑戦しようという意欲、業務に必要なVBA資格の取得を目指して勉強する姿勢などを評価してもらって、給与は大幅に増えました。わからないことを克服して「できること」を増やしていく。自分の価値をどう高めていくかを考え、具体的な目標を持ち努力する。そんなところにやりがいを感じて一生懸命になれるなんて、数年前には想像もできませんでしたね。

仙台への異動を喜んでくれた彼女とも一緒に暮らすようになり、プライベートも充実しています。仕事にも自分にも自信が持てるようになりましたね。何より仕事が大好きになり、できれば今の就業先で長く活躍したいと思っています。こんなに人生に前向きになれたのは、苦しいときに支えてくれた速水さんや、連携してこの就業先を見つけてくれた仙台テクニカルセンターの皆さんのおかげです。これからエンジニアを目指したいけど自分に自信がないという人には、ぜひスタッフサービス・エンジニアリングをお勧めしたいですね。力になってくれる人さえいれば、きっと僕のように変われると思います。