二人とも前職に決定的な不満を持っていたわけじゃない

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▲倉光「9年ほど前、浜崎さんがいなくなったときは、本当に心細かったんですからね」

自社を知人に紹介する「友人紹介制度」。働いている本人が今の仕事や環境に満足していなければ、なかなか人に勧められないものです。また紹介される側も、紹介する側を信頼していなければ成り立ちません。先に入社して収入アップを実現していた浜崎(写真右)と、かつての職場の先輩だった浜崎を尊敬していた倉光(写真左)。この二人ならではの物語です。

浜崎 「前職は大手自動車系の部品製造の会社で、樹脂部品などの設計をしていました。もともと車関係の技術職に就きたいと思っていたので、仕事にもやりがいを感じていましたし、待遇面で大きな不満があったわけでもありません。ただ勤続17〜18年になり、少しずつマンネリ感を覚えるようになったのは事実です。でもそれが「今すぐ転職したい」という気持ちに直結するほどではありませんでした」

倉光 「私も、車の開発に関わりたいという夢を実現できていましたので、職場や環境に特に不満はありませんでした。むしろ、これは自分にとっての天職だと思っていたくらいです。浜崎さんとは、そこで数年間、上司と部下の関係でした。7つ年上で、本当に頼りになる先輩でした。だから2013年に浜崎さんの異動で離れ離れになったときは本当に淋しかったですね。その後、結婚もしましたが、まだ本気で転職を考えることはありませんでした」

「キャリアアップ+年収アップ」の転職を実現

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▲ずっと技術一筋でやってきましたが、人を育てることにも大きなやりがいを感じています

浜崎が40歳になった2018年ころ、仕事にマンネリ感が出てきたことがきっかけとなり、転職を考え始めたといいます。

浜崎 「他にキャリアアップできる仕事があればいいなぁ。見つからなければ別に今のままでもいいし。そんな軽い気持ちで仕事探しをしていました。しかし、わが家にのんびりしていられない事情が発生。妻が『子どもを私立高校へ進学させたい』 という思いを明かしてくれたんです。

子どももそれを望んでいましたので、私ももちろん賛成ではありました。でも当時の収入では厳しかったのも事実。そこで初めて『キャリアアップ+年収アップ』 という具体的な目標を持って転職活動を本格化。最終的にメーカー3社と技術者派遣3社から内定をもらいました。ただ転職すると一からのスタートとなり、基本的に年収も下がることが多いというのが現実でした」

6社の中からスタッフサービス・エンジニアリングに入社を決めたのは、面接を担当したゼネラルマネージャー(現本部長)の山﨑との出会いが大きかったと振り返ります。

浜崎 「とくに『ウチは経験の浅い若手が多いから、浜崎さんのような経験豊富な人を求めている。ぜひ若手の育成にも携わってほしい』 と、会社が抱える課題を隠さず話してくれたのが印象的でした。人材育成は私の考えるキャリアプランの延長線上にもありました。さらに家庭の事情も理解していただき、納得がいく条件提示をしてくださいました。もう迷う理由はありません。

2018年6月に入社した私は、大手自動車系のボデーメーカーの配属となり、以来インパネの設計開発などを担当。同時にユニットリーダーを任され、人材育成にも力を入れています。人に教えることで自分の知識が定着したり、若手に交じって新しい資格取得に挑戦したり…… 。育成がこんなに自分のスキルアップにもつながるとは思っていませんでした。もちろん年収もアップして、無事に子どもを私学に通わせることもできました」

私は「理想のワークライフバランス」を手に入れました

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▲育児は大変ですが、楽しいことも山ほどあります。男性も積極的に参加しないと損ですよ

倉光の転職を決意するきっかけは突然だったと、大変だった当時を振り返ります。

倉光 「子どもが生まれ、妻が育休に入った2021年、急に転職の必要性に迫られました。当時の仕事を天職と思うほど気に入っていましたが、月40時間ほど残業があり、20〜21時の帰宅が常態化。そんな中で妻から『一人での子育ては不安だから、もっと協力してほしい。私も復職を考えている』 と打ち明けられたんです。会社に相談すれば残業を半分ほどにできるかもしれませんが、収入も大幅に減ってしまう。今後の子育てを考えると、『年収維持+家族優先』 を両立するために転職という選択肢が一番にきました」

真剣に転職を考えるのは初めてだった倉光が、誰かに相談したいと思ったとき、まっさきに頭に浮かんだのが浜崎だったといいます。

倉光 「 かつての頼れる先輩で、先に転職を経験していて、お子さんもいらっしゃる。家庭のことを含めて相談できるのは浜崎さんしかいませんでした。連絡を取ると親身に話を聞いてもらえました。『まずは希望の条件を譲らず、自分で転職活動をしてみては』 とアドバイスをもらい、メーカーなど2社で内定をもらいました。その給与・条件が分かった時点でもう一度、浜崎さんに相談したんです。

すると『その2社の待遇に納得できてないのであれば、友人紹介制度があるからゼネラルマネージャーに相談してみようか』 と言ってもらえて。さらに『勧めるからといって、無理に入社する必要はないよ。最後は自分の判断軸でね』 とフラットに紹介してもらえたので、不安なく面接に臨むことができました」

面接では、浜崎に負けないほどに親身に相談に乗ってもらえたと振り返ります。紹介してもらった安心感もあり、2021年8月に入社を決めました。 

倉光 「 個人的な事情で残業は少なめという制約も理解の上で、私が希望する働き方、待遇を提示してもらえたんです。2022年8月現在、部署は違うものの浜崎さんと同じ就業先企業で、自動車の電装部品の設計開発などに携わっています。そして、前職よりはるかに多く家事・育児に参加できるようになり、望んでいたワークライフバランスが実現できました」

二人はここで、新たな目標も見つけた

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▲浜崎「倉光さんもそろそろ、後進の育成ができる経験・年齢じゃないかな」

浜崎 「まず自分の理想とする転職を実現できたことを会社に感謝しています。同時に『私にできること』 を、もっとやっていきたいという思いに駆られてもいます。というのは、スタッフサービス・エンジニアリングには経験の浅い若手エンジニアがたくさんいます。それは会社にとっての『伸びしろ』 と捉えています。若手が育てば会社はまだまだ成長できる。そこに深く関わりたいというのが私の目標です。

社員の技術を全体的に高めれば売上も増える。売上が上がれば、若手育成のための投資も増やせる。技術レベル向上→業績アップ→新たな若手の採用・育成……という好循環を生み出せるよう、後進の技術的な成長を支えていきたいんです。もちろん私も現役のエンジニアですから、50歳くらいまでは自分の技術も磨き続けるつもりです。でもその後は重心を移し、生涯にわたってここで人材育成に関わるつもりです」

倉光 「私も『家族との時間』 を増やしてくれた会社に、ここへ導いてくれた浜崎さん、ゼネラルマネージャーや入社時に関わってくれた方々に感謝しています。残業が減っても収入は増えたわけですから、私も妻も大満足。今は週3回の在宅勤務も活用しながら、保育園の送迎を妻と分担できるようになりました。以前に増して夫婦円満で、まさに家族に『幸せの時間』 をもたらしてくれたと思っています。

今後は、私と同じような働き方ができるエンジニアを一人でも増やしたいと思っています。まだ入社1年ほどで、具体的に何をすればいいかはわかりません。まずは自分が理想のワークライフバランスを実現できていることを、いろんなところでアピールすることから始めようと思っています」

これは浜崎と倉光、二人のエピソードです。他にも友人紹介制度で入社した社員はたくさんいますし、スタッフサービス・エンジニアリングでは、この制度の利用を積極的に推進しています。同時にスタッフサービス・エンジニアリングを、もっと「勧めたくなる会社」にするために、働く環境の整備にも力を注いでいます。

一人ひとり異なる転職理由に寄り添い、それぞれが理想とする働き方に応える。より多くのエンジニアに幅広いチャンスを提供する。そんな企業を目指すスタッフサービス・エンジニアリングで働く二人の今後の活躍が期待されます。