「人を笑顔にすること」に目覚めた少女時代

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▲1冊のマンガをきっかけに、積極的に自分から発信できるようになりました

どちらかといえば話すことも、人前に出ることも苦手でした。そんな私に変わるきっかけをくれたのが、小学5年生のときの親友です。マンガ好きっだった彼女が「これ、読んでみてよ」と一冊のマンガを貸してくれたんです。

コミカルな作品で、とにかくその面白さにハマりました。自分で読んで笑うだけでなく、登場人物を真似したり、仮装したり、踊ったりしてしまうほどでした。するとまわりの友達も笑ってくれて、引っ込み思案はどこかへ行ってしまい、「人を笑顔にすること」が大好きになりました。もちろん、この価値観の変化が将来の自分にどれだけ影響するかなんて、このときはまったく考えてもいませんでしたが。

中学・高校も、ずっと「人を笑顔にしたい」という思いを持ち続けていました。その延長線上で「人に安心・安全を届ける=笑顔にする」仕事として、大学時代は警察官を目指しました。しかし残念ながら2次試験で不合格に。それが4年生の1〜2月頃で、まわりはみんな就職が決まっていたので、かなり焦りましたね。

このままでは4月からフリーターになってしまう。慌ててまだ募集している企業を受け、なんとか飲食チェーンを展開する会社に入社しました。飲食店ならお客様と直に接し、喜んでもらうことができる。そんな思いもありました。

自分が笑顔をなくしてしまうほどの環境

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▲社会の厳しさを知った4年半、いま思えばいい勉強になりました

その飲食チェーンの面接では社長自らが私の経歴などを親身に聞いてくれて、最後に「一人ひとりの物語をここで築いていきましょう!」という言葉をくれました。ここなら自分のやりたいことができると感じ、入社を決意したんです。

入社直後は厳しい合宿研修からスタート。手を後ろに組み、一列になっての発声練習では、さっそくついていけるかどうか不安になりました。それでも「会社とはこういうもの」と腹をくくり、研修を乗り切りました。

配属後は先輩やパートさんたちに鍛えられながら頑張りました。やがて年次を重ねるとそこに忙しさや責任が上積みされて、休憩も取れない状況になりました。長時間の立ち仕事で足はいつも筋肉痛。ときにはふくらはぎが内出血することも。年末年始の繁忙期には20時間以上連続勤務という日もあり、心も体も限界でした。

元気な挨拶や明るい対応で人を笑顔にしたい。そう思っていましたが、いつしか自分自身が笑顔を忘れてしまいました。生活リズムが乱れ、健康に不安を覚え、もう人を笑顔にできる状態ではありません。今後の展望が持てず、やむなく退職しました。自分としては4年半もの間、よくやったと思っています。

ITエンジニアという新たな目標を見つける

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▲入社時も、入社してからも、担当の皆さんにはお世話になりっぱなしです

飲食店を辞めた後は「とにかく働かなきゃ」という気持ちから、クリニックの受付事務の仕事に就きました。しかし自分には合わず短期で退職。別の会社の一般事務に転職しましたが、こちらもやりたいこととは違う感じでした。「じゃあ何がやりたいの?」と聞かれても、当時は明確な答えが見つからず、もどかしい日々でした。

答え探しをするように、事務をしながらYouTubeでビジネス系動画を見始めました。そこで興味を持ったのがITエンジニアです。目の前にいる人だけでなく、Webやシステムで繋がる多くの人を笑顔にできる、そしていまIT業界が新たな人材を求めているという動画を見て「これだ!」と思いました。

目標が見つかれば、あとは行動です。まずはYouTube動画の見よう見まねでプログラミングをしてみたり、オンラインの教材でプログラミング言語を学んだり。そこである程度の知識を得て、公共職業訓練校の「Webクリエイター養成科」に入所。スキルを身につけ、転職活動に乗り出しました。

しかし、まったく実務未経験の私を採用してくれる企業は限られていました。最終的に受けたのは3社。そのひとつがスタッフサービス・エンジニアリングです。ただ、機械・電気系の仕事が多いというイメージで正直、志望順位はいちばん下でした。最初に内定をもらいましたが、入社するかどうかの最終回答期限が他社の合否判定の前だったので困りましたね。そこで採用担当の方に「他社の結果が出るまで待って欲しい」とダメもとでお願いしたところ、「じゃあ期限を延ばしましょう」との返事。こんな無茶な依頼を快く聞いてくれたことに感動し、一転、ぜひここで働きたいと思ったんです。

いまは大学の情報システム部門勤務、将来は海外へ!

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▲ここに入社していなかったら、海外なんていう夢を持てなかったかもしれません

2021年5月に入社し、就業先は千葉県の大学の情報システム部門に決定。プログラミング言語を使ってのWebサイト更新や、学生さんからのPCに関する問い合わせのオンライン対応などを担当しています。機械・電気系の技術職が多いと思っていましたが、実はプログラミングやWeb系の仕事も豊富で、希望の仕事に就くことができました。

そこで気づいたのは、ほとんどの人が「困っている人の悩みをITで解決する」という意識で取り組んでいることです。そして黙々とキーを打つのではなく、人とのつながりを大切にし、まわりと協力して進める仕事だということを実感。これはますます自分にピッタリだと認識し直しました。

またスタッフサービス・エンジニアリングは育成制度が充実していて、学びたいと思えばいつでも学べる環境です。eラーニングのメニューが豊富で、関連書籍の購入支援もあります。さらに私の担当の方に「もっとプログラミングを勉強したい」と伝えたら、スクールに通うことを提案してくれました。

こうした担当者の優しさ・温かさも、スタッフサービス・エンジニアリングの魅力だと思います。ちょっと体調を崩したり、就業先から「元気がないかもしれない」という話があったりすると、すぐに「大丈夫?」と電話をくれます。何でも相談できて、私の将来を自分のことのように応援してくれます。

そんな環境で少しずつ成長してきた私に、新しい夢ができました。昔から書いていた手帳を見返すと「海外」「英語」というワードがたくさん出てきます。「人を笑顔にすること」に加え、ずっと海外にも興味があったんです。これはもうエンジニアとして海外で働くしかない。世界の人をITの力で笑顔にしたい。そう思うようになりました。そこでいま、英会話と、TOEIC受験に向けての勉強をしているところです。

私はスタッフサービス・エンジニアリングで、まったく未経験からITエンジニアになることができました。その仕事の中で新しいやりがいを発見し、次の夢まで見つけることができました。この会社を選んでよかったと心から思っていますし、本当に感謝しています。さらに海外の就業先があったらいいなぁなんて思っています。