1台のPCをきっかけに、ITにのめり込んだ学生時代
1980年代、NECからPC—9800シリーズが発売されました。「98(キューハチ)」と呼ばれ大ヒットしたこのPCを、私も両親に買ってもらったんです。ようやくオフィスにPCが普及し始めた頃で、もちろん一家に一台という状況ではなく、中学生だった私には高価な物だったと思います。
もともと興味を持ってはいましたが「98」を手にしたことで、一気にPCの世界にのめり込みました。とはいっても当時はまだインターネットの黎明期で、ITという言葉さえありませんでした。メールのやりとりも電話回線を利用していた時代です。
いまのように通信料金も定額制ではなかったので、頻繁にメールをやりとりして電話代が高額になったこともありました。こんなに電話代がかからない場所で、もっとPCを使いこなしたい。できれば将来はPC関係の仕事に就きたい。そう思って東京の大学への進学を決意したんです。
希望通りに情報系の大学へ進んだ私は、さらにPCの世界へ傾倒していきます。大学の勉強だけでは飽き足らず、ページがプログラミング言語で埋め尽くされているような雑誌を読み漁り、それを自分で打ち込んだり、独自のプログラムを書いてみたり……ますます、この分野で働きたい、という想いが強くなっていきました。
派遣会社を通じて、様々なプロジェクトを渡り歩くという選択
就職活動では、「情報処理」「プログラミング」といったワードを頼りに業界誌や求人誌で情報を収集しました。そして、最終的に選んだのが「派遣」という働き方でした。当時、自らやりたい仕事や待遇を選ぶ、新しい働き方として注目されていました。
最初の派遣先はサーバハードウェアのベンダーでした。仕事は事務と平行してハードウェアの修理をおこなうというもの。しかし少しずつコーダーを任されるようになり、ここでプログラミングの「実務」を経験することができました。
さらに2社目のカスタマーサポート会社では、表計算ソフトやグループウェアの知識を習得。3社目のシステム会社ではインフラ構築のプロジェクトで、システムのバージョンアップ、要件定義、サーバ設計などを経験。エンジニアとしての成長も実感できるようになりました。
一つのプロジェクトが思ったより長く(数年単位)、ある程度責任ある仕事も任せてもらえる。派遣先が変わるたびに新たなスキルが身につく。案件内容や条件を見ながら、次の職場を自分で選ぶこともできる。自分にはこの働き方が合っていると思い、以降も派遣就業を続けました。
働き方を変えず、正社員としての待遇・安定を手に
2011年1月から働き始めた派遣先は、大手電機メーカー系のICTサービス企業。ここではLinux・Windowsでの仮想環境の構築などを担当しました。このときの派遣元が、スタッフサービスグループでIT領域に特化したスタッフサービス・ITソリューション。のちに、スタッフサービス・エンジニアリングと同事業部になりました。
そして自然な流れで、スタッフサービス・エンジニアリングの正社員エンジニアとして声がかかりました。これまでの働き方の「いい所」を残しながら、充実した待遇や安定も手に入る。そんなチャンスがあるならと2018年4月、スタッフサービス・エンジニアリングに入社しました。
入社後も、大手電機系ICT企業で仕事をしています。嬉しかったのは、さらに手応えのある仕事を任せてもらえるようになったことです。
例えば私の提案をこれまで以上に受け入れてくれたり、新プロジェクトに立ち上げから関わらせてもらったり……もちろん私も期待に応えるため各業務に全力で挑みました。結果、2020年6月に配属先から感謝状までいただくことに。最初の派遣勤務から約10年、いまもいい関係が続いています。
エンジニアがエンジニアらしく働ける環境です
営業担当が希望を聞いてくれたり、相談に乗ってくれたり。それは他の派遣会社もスタッフサービス・エンジニアリングも同じです。ただ様々な会社を経験してきた私から見ると、ここの営業担当さんは本当に親身になってくれますね。定期的な面談、就業状況に関する連絡、配属先との調整など、とにかくフォローが手厚いんです。
以前は「1ヶ所に居続ける必要はない」「合わなければ他がある」と思っていましたが、いまは相性のいい職場で長く働けていることに満足しています。
ただし、こうした環境に甘えてばかりではいけません。エンジニアである以上、常に貪欲に新しい知識やスキルを吸収する必要があります。私も入社2年半で、ドットコムマスター、LinuC、ネットワークスペシャリストなどの資格を取得しました。スタッフサービス・エンジニアリングはeラーニング、外部研修などの支援制度も充実していますから、これは積極的に利用すべきですね。
最後に20年この仕事をしてきて言えるのは「ITは飽きることがない」ということです。技術の進歩の中で常に新しい課題に向き合える。自分自身も進化・成長し、社会から必要とされる人間になれる。トラブルに見舞われたり、開発上の壁にぶつかったりしますが、それを解決したときの達成感は、ひとしおです。
経験が浅い人、これからIT業界を目指す人も、決して遅くはありません。私自身「PCが好き」からのスタートですから。まずはITの面白さを知ること。そして楽しむこと。いまは自信がなくても大丈夫です。スタッフサービス・エンジニアリングなら、その段階からきっちり相談に乗ってくれますよ。