音楽一筋──エレクトーンに熱中していた学生時代

▲ポップスからクラシック、ジャズまで演奏できるのがエレクトーンの魅力です。

私は、幼いころから音楽が大好きで、これまでの人生における大半の時間を、音楽に費やしていました。

音楽を始めたのは3歳のころ。楽しそうに音楽教室へ通う姉を見て、私も一緒に通うようになったんです。最初は歌やカスタネットで音楽を楽しむことからスタートし、幼稚園に入ってから本格的にピアノとエレクトーンを習うようになりました。

小学2年生からはエレクトーンに専念。これひとつでピアノ、バイオリン、サックスなどいろんな楽器の音が出せて、ひとりでオーケストラのような演奏もできる。そんな魅力にハマりました。ただ、さすがに小学生ですから、時には先生の厳しい指導に「もう、やめる〜!」と叫ぶことも。それでも続けられたのは、本当にエレクトーンが好きだったからだと思います。

高校まで続けていると、より幅広い表現や曲のアレンジもできるようになり、さまざまなコンクールにも出場しました。通っていた音楽教室の三重県大会で優勝し、東海大会まで進んだこともあるんですよ。そこでは優勝できませんでしたが、いろんな人の演奏を生で聴けたのは貴重な経験でした。

悩んでいた進学先についても、このコンクールで決意が固まり、音大へ進学しました。音大に進み、誰かと一緒に演奏したり、仲間と音楽をつくったりするのが本当に楽しくて、「このまま音楽に関わる仕事をしたい」と考えるようになったのも自然な流れでした。

「音楽を仕事にすること」の難しさに直面──カウンセリングが人生の転機に

▲自分の編集した音楽で披露宴を盛り上げるのが夢だったのですが……。

就職活動は、レコード業界やウエディング業界を志望業界として進めていました。しかし、なかなか内定をもらうことができず、最終的にブライダル会社に就職を決めました。

ウエディングプランナーとしての採用でしたが、いつかは音楽で式を演出したいという夢を持って入社しました。

ところがその会社では、試用期間である6カ月間は時給制。しかも自分で考えて行動した結果、「何をやってるんだ!」と叱られ、ではどうすればいいかと質問すると「自分で考えろ!」と怒られるような厳しい環境だったんです。

さらに夜遅くまで会社に残ることも多く、私も含め、結局同期で入社した3人全員が、試用期間中に辞めてしまいました。

それでも「音楽を仕事に」という想いは強く、半年ほど飲食のバイトをしながら転職先を探し、別のブライダル会社に入社。今度は最初から「音響担当」として、音源の編集、照明、演出を任せてもらいました。

披露宴は新郎新婦にとって人生に一度の晴れ舞台で、ミスが許されないことは重々理解しています。しかし、たとえ練習であったとしても、ほんの些細なミスに対しても怒号が響く毎日に、だんだん耐えられなくなりました。

そのまま音楽の仕事が楽しいと思えなくなってしまい、ここも2年強で退職。このとき、音楽を仕事にすることを諦め、「音楽以外の道」を考えるようになりました。

転職活動では紹介会社も頼り、これまでの自分の軸とは異なる視点から仕事を探しました。

そんなある日、紹介会社の担当の方とのカウンセリングで「実は小さなころは工作も大好きで、ものづくりに興味がある」と話したんです。それがきっかけでスタッフサービス・エンジニアリングを紹介してもらいました。

ものづくりに興味があるとはいえ、わからないことばかりの「エンジニア」という仕事に不安はありましたが、まったくの未経験でも受け入れてくれる会社だと聞き、面接を受けることにしました。

「ものづくり」への方向転換で心から「楽しい」と思える仕事に出会えた

▲キャリアカウンセラーによる研修では機械基礎、樹脂素材、金属材料、製図法などをイチから教わりました。

面接では「未経験だけどものづくりを学びたい」という気持ちを正直に伝えたところ、面接官の方に前向きに受け止めてもらえました。

さらにスタッフサービス・エンジニアリングの正社員として採用されることや、大手メーカー含めさまざまな企業のプロジェクトで働ける可能性があることを聞き、「ここなら安定した環境で幅広い経験ができる」と直感で感じました。

最終的に、「ここで働きたい」という想いを伝え、入社が決まりました。

2カ月の基礎研修後、配属先となったのはバス・キッチン・収納・トイレなどの住宅設備メーカー。誰もが知っている、業界の超大手企業です。

私の担当した仕事はシャワートイレの設計サポート。最初は専門用語の多さにとまどいました。たとえば、プラスチック部品のはみ出した部分を「バリ」と呼ぶんです!

製品や専門用語など自分でも一生懸命に勉強しましたが、職場の温かさに救われた部分が大きかったですね。

先輩方は何を質問しても優しく丁寧に答えてくれるし、失敗しても「最初はそれ、よくやるんだよな」と笑ってくれるし、ひとつの仕事ができるようになると成長を認めて次の仕事を任せてくれるし……

初めて心から「仕事って楽しい」と思えました。

新卒では入社が難しい大手企業の正社員に──転職で掴んだ新たなキャリア

▲「私たちにとっても、いちばんいいカタチの卒業です」と言ってくださいました。

とにかく仕事がおもしろくて、できることが増えていくのが嬉しかったです。夢中で取り組む中で自分自身の成長も実感できました。また、多少なりとも製品開発の役に立っているという自信も芽生えてきました。

仕事の楽しさを感じる中で心にも余裕ができて、趣味として再びエレクトーンの演奏会に出る時間も持てるようになりました。

そんな充実した日々を送りつづけて1年半になるころ、スタッフサービス・エンジニアリングの社内表彰制度で「ブロック優秀賞」をいただいたんです。

受賞など私には無縁の遠い世界の話に思え、まさか自分が選ばれるなんて信じられず、ただ驚くばかりでした。しかし、配属先の方が自分のことのように喜んでくれて、ようやく嬉しさが湧いてきたのを覚えています。

もちろん仕事で評価されるのも初めての経験でしたが、この受賞の後、配属先から「このまま、ウチの正社員にならないか」というオファーまでいただいたんです。そして2020年5月、配属先の直接雇用となりました。

本来であれば、エンジニア未経験の私が普通に応募しても絶対に入社できないような大手住宅設備メーカーの正社員として採用されたことに、喜びを感じました。スタッフサービス・エンジニアリングからは「卒業」というカタチになりましたが、今は感謝しかありません。

この配属先を勧めてくれたコーディネーターさん。入社時の不安からプライベートなことまで親身に相談にのってくれた営業担当さん。そして設計者にとって役立つ勉強を教えてくれたり、配属先に合わせた教育サポートをしてくれたりしたキャリアカウンセラーのみなさん。本当にありがとうございました。

今後はさらに責任ある業務を任されるようになると思いますが、お世話になった皆さんに、そして直接採用してくれた会社に恩返しができるよう、仕事を楽しみながら成長していきたいと思っています。