絵を描くことの延長に、エンジニアという仕事があった
2019年現在、和歌山にあるメーカーでCADのエンジニアとして働く中井佑美。
彼女もスタッフサービス・エンジニアリングを通じて、未経験からエンジニアになったひとりです。中井は小さい頃から絵を描くのが好きで、中高では写真部・料理部に所属。ただ、部活動よりも絵に興味があり……急いで家に帰ってはマンガやアニメのキャラクターのイラストを描いていました。
大学卒業後は就職せずに、コンビニエンスストアや100円ショップでアルバイトをしながら、手に職をつけるために地元のスクールへ。そのスクールで、たまたま出会ったのが、設計や製図をパソコンで行うDraftSightというCADソフトでした。
中井 「CADに興味を持ったのは、PCで図面を書くことと、絵を描くことが似ていたからです。自分で描いた絵が立体的になる。そして、製品や部品の一部になっていく――自分の想像したことやイメージが、相手に理解してもらえることが、どこか絵と似ていて楽しそうだと思ったんです。
スクール卒業後、勉強した CADを生かした仕事がしたい。そう思っていた時に出会ったのが、スタッフサービス・エンジニアリングでした。図面についてはスクールで勉強していましたが、業界のことはほとんど知りませんでした。
だから CADを生かせる仕事にどんなものがあるかも分かっていませんでしたし、ましてや自分がエンジニアになれるなんて思っていませんでした」
キャリアカウンセラーが、背中を押してくれました
中井 「面接で CADを生かした仕事をしたいという話をしたんですが、その時に面接官から、設計エンジニアを目指してみてはどうですか?と勧めてもらったんです。
自分の中でのエンジニアというイメージは、現場で作業をするというイメージだったので、自分がエンジニアになれると聞いてびっくりしましたね。
その後、配属先を決める際にキャリアカウンセラーにいろいろと希望を伝えて、現在の配属先が決まりました。
キャリアカウンセラーには『先輩が丁寧に教えてくれるから、CADをいじったことがあれば、心配しなくても大丈夫だよ!』といってもらっていたんですが、やっぱり実際にやってみるまでは本当に自分にエンジニアができるか不安でしたね」
配属後、最初に任されたのは、資料作成や製品シールの名称変更などの雑務でしたが、少しずつCADを使った仕事も任せてもらえるようになっていきました。
中井 「入社してみて驚いたのは、自分が想像していたエンジニアという働き方とは全然違って、私がイメージしていた事務職の働き方に近かったこと。
エンジニアって、現場に籠ってバリバリ作業をする仕事ばかりだと思っていたんですが、実際には 1日中パソコンの前に座って、図面を書いていることが多かったんです。
モノづくりの仕事の中にも、パソコンの前に座ってやる仕事があるんだ!エンジニアって事務職に似ているんだ!そう思ったのを覚えています」
いつか自分の力で、設計を――
努力の甲斐もあり、入社2年目となった今では、立派な設計エンジニアとして活躍している中井。
現在、中井が任されているのは、スーパーやコンビニなどで使われているドリンクやアイスのショーケースの設計。図面を起こす作業は、3D-CADのソフトを使って行っています。
中井 「先輩がつくってくれた設計図を、図面に落とし込んでいく。自分が描いた図面が、実際に形になっていくのはおもしろいですよ。自分の頭の中で考えていたことが、実際にできあがっていくので。
工場で試作品を組み立てたりもするのですが、試作品といっても実物と同じ大きさでつくるんです。そうやって実際に組み立ててみて、お店に出す前に問題がないかをきちんと検証する。そうしないと問題点が分からなかったりするんです。
実物と同じ大きさだから迫力があるし、やっぱり自分が図面をひいた物が形になるのを目にすると無性に感動します」
そして、これからかなえていきたい夢をこう語ります。
中井 「今はまだ先輩の書いた設計図を図面に落とし込むことしかできませんが、いつかは自分の力で設計ができるようになりたいですね」
想いや夢を、実現できる場所
中井 「私がそうだったように、まだまだ世の中には未経験からエンジニアになれるということを知らない人がたくさんいると思うんです。そんな人たちに、未経験からでもエンジニアになれるということを知ってほしい」
スタッフサービス・エンジニアリングの2018年度入社者のうち、65%は未経験者。10,000人のエンジニアの仲間として、着実に成長しています。
当社にここまで未経験出身者が多いのは、偶然でも、たまたまでもありません。2004年に、たった1社、たった1名の取引からこの事業を始めて以来、変えることなく、全員で信じて貫いてきた「すべての人に、エンジニアになるチャンスを提供する」という使命があるからです。
エンジニアは、決して特別な仕事ではないし、エンジニアになれない人はひとりもいない。すべての人に、エンジニアになるチャンスがあります。
子どものことが大好きで保育士になったけれど、将来のことを考えて手に職をつけようと転職した人もいれば、家電量販店で働くなかでモノづくりに興味が湧いてエンジニアを志した人もいますし、地元に帰ってモノづくりに携わりたいという人もいます。
スタッフサービス・エンジニアリングに在籍しているエンジニアの数は、社員一人ひとりの想いや夢が、実現した数でもあります。そして、これからも私たちは、ひとりでも多くの人へエンジニアになる機会を提供し続けていきます。