派遣スタッフから正社員へ。好奇心旺盛な性格がエスプールに共鳴した

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▲プロ野球ファンクラブ入会促進キャンペーンの1枚

成岡とエスプールの出会いは学生時代に遡る。

高校の吹奏楽部でトロンボーンを始めてからというもの、大学時代の所属チームが世界2位の強豪だったこともあり、あまりにも音楽活動に重きをおいた生活を送っていた。留年が決定し、アルバイト代をもっと稼ぎたい……。と軽い気持ちで派遣スタッフ登録したのが、エスプールだった。営業担当の岡本(現SPP)に「話をするだけ」と誘われた横浜支店で、当時支店長だった香川(現SHS社長)に人材ビジネスの良さを説かれ、卒業後はそのまま就職することになる。

成岡 「興味を持ったことを広く深く知りたい、好奇心旺盛な性格のおかげで、香川と話したときに『人材派遣はいろいろな業界に関わることができる。まだ若い会社ということもあり、今なら何でもできるチャンスがある』と聞いて、おもしろそうだな、と入社を決めたことを覚えています」

入社3年後、初めての支店長を経験した東北支店で取り組んだ、とあるプロ野球チームのファンクラブの入会キャンペーンの仕事が印象に残っていると言う。

研修マニュアル作成、スタッフ育成、シフト管理、現場での指示などすべて自分で行った。現場では大きなトラブルもなく、順調に成功していたように見えた。

しかし、売上は1件単価の成果報酬、支払いは時給だったのだが、開始直後に収支バランスが悪く利益の出ないモデルになっていたことが発覚した。

そこで急遽、運用方法の見直しを行うことになる。 

成岡 「現場が成功していても利益が出ないとわかったときは焦りました(笑)。受注し、売上げを作り、利益を出してこそ、仕事ですから。野球はまったくの門外漢だったので、観戦するお客様の動きが読めず、ピークタイムとアイドルタイムがわからなかったんです。運用方法の修正が必要になったので、勤務時間の変更やシフト調整のため、働き方に影響を受けるスタッフに説明をする必要がありました。

もともと、明るく楽しく働ける現場の雰囲気作りは常に心がけていました。働き方に変更が生じたときにも、できるだけ無駄なく効率良く、損をせず勤務してもらえるように工夫しました。そして丁寧な説明も心掛けました。幸い信頼関係が築けていたので、理解し協力してくれるスタッフも多く、とても助けられましたね」

試合の順位はリーグ最下位だったものの、ファンクラブ入会数は12球団の中でトップの結果を出し、成功を収めることができた。案件終了後の慰労会には、30名ものスタッフが集まってくれたと言う。

その後は東京や関西で、支店長や現場社員全体のマネジメントや求人管理など、さまざまな役職に就き、経験を培っていく。その中で、段々と自分の強みや良さを発揮したいと思うようになっていった成岡。2022年9月には、PJBへ転籍することとなる。

エグゼクティブ人材の雇用創出がやりがいに。自身の性格を活かせる場所

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▲成岡 唯史(左) プロフェッショナル人材バンク事業部長:中村 遼志(右)

エスプールグループは企業理念としてのソーシャルビジネスを掲げている。その一つに「雇用創出」がある。SHSにおける主な対象は未経験の若者であるが、PJBでは年齢層が高く、専門性や実務経験を持っている方を対象とした事業モデルとなっている。

PJBの手がける事業は、企業が抱えるあらゆる課題(販路開拓・技術支援・新規事業・経営課題など)に対して、その分野のスペシャリストを紹介し、課題解決のサポートをすることである。大企業の役員経験者や中小企業の元経営者、特定分野における技術のスペシャリストなど、さまざまな分野のプロフェッショナルが、今まで培ったノウハウや専門性を活かし、それを誰かの役に立てたいという想いから登録しており、その人数は1万3,000名を超える。

成岡 「企業の課題を解決するための提案をするには、毎回その会社に合わせた事前の情報収集や業界研究が必須です。好奇心旺盛な私には、知らなかった世界を学ぶこの作業がとても楽しいんです。

見えている課題は本当の課題なのか、丁寧なヒアリングを行いながら困っていることを深掘りして、真の課題をあぶり出し、一歩踏み込んで支援の方法を提案しています。本当の課題を見出して、適切なスペシャリストをマッチングし、解決に向けての支援ができること、企業とスペシャリスト、双方の気持ちをつなげられることにやりがいを感じています」

求める最高のカタチ──自分の役割を自分で見つけ、取り組むその先にあるもの

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PJBに異動した当初は、企業の課題とそれを解決できるスキルや経験を持つスぺシャリストをマッチングさせるコーディネーターの役割を担っていた。業務を行っていくうちに、売上の作り方や管理手法など改善できる部分があることに気づく成岡。SHSで培ったノウハウを活かし、コーディネーターの仕事以外にも部内の運用方法の改善など、組織改革の一部も担うようになる。 

成岡 「PJBは発足から10年以上経っています。エスプールでは事業部が立ち上がり、今後の見通しが立てば、子会社化していきます。まだ子会社化していないのは、改善すべき点や伸ばすべき点があるからだと考えます。

せっかくPJBで働く機会を得たので、これまでの経験を最大限に活用し、もっと売上を作りながらも、雰囲気の良いチームにしていきたいです。成果を出すために良い組織を作る。雰囲気は良いけど、馴れ合いではない。お互いに指摘しあい、高め合える組織を目指していきたいです。仕事を真剣に楽しみながら取り組んだ先に、良い結果がついてきたら、最高ですよね」

グループ会社が複数あるからチャレンジできる。転職せずにキャリアアップが図れる環境

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エスプールとの出会いから、2022年で20年。2003年から2022年までSHSに所属し(正確には、SHSは2009年子会社化)、営業や支店運営、現場社員の統括、求人管理のマネージャーなど、実にさまざまな職種を担当してきた。それは常に新しいことに積極的に取り組みながら、キャリアを重ねてきたということだ。 

成岡 「目標は、みんなで取り組み、過程も結果も楽しめる組織を作りマネジメントすること。新しいことを始めるだけでなく、試行錯誤しながら良いサイクルを作って回し、継続していくこと。従来のやり方だけにこだわらず、常に結果を出せるように改善していく柔軟さを持つこと。

たくさんのトライ&エラーをしてきたことで得たアイデアを、適所で打ち出せること。これまでSHSで培ってきた自分の経験と良さを活かして、何か新しいチャレンジをしてみたいと思っていました」 

長年エスプールに身を置く成岡だが、転職を考えることはまったくなかったと言う。 

成岡 「私はずっとエスプールのミッションとバリューに共感し続けています。だから、まずグループ会社のどこかで、私の経験を必要としてくれるところがないかと上長に相談しました。ありがたいことに、PJBから最初に声がかかりました。一番に名乗りをあげてくれるということは、一番自分を必要としてくれる場所だと思ったので、即決しました。だからこそ少しでも役に立ちたいし、期待に応えたいと思っています。

新しいチャレンジをしたいと思ったとき、グループ会社が複数あるエスプールには、それができる環境があります。私は個人の成長が会社の成長につながると思っています。自分自身の成長を希望し、新しいキャリアの形成を目指すなら、転職ではなく、まずは他のグループ会社で一歩踏み出してみることをぜひお勧めします!」 

長年にわたりエスプールの成長を体感してきて、さらに今後どのように躍進していくのか、その過程の一員でいたいと言う。

そのために、仲間と共に成果を出せる組織を作り上げ、継続させる。

そして何よりも自分自身が好奇心旺盛なまま、自己研鑽に励みつつ、“失敗をおそれずチャレンジ”し、“仕事を楽しむ”ことが、エスプールへの貢献につながる──そう語る成岡からはエスプールへの愛がとても伝わってきた。

 大好きなエスプールでチャレンジし続ける成岡の姿に今後も注目していきたい。