法務・コンプライアンス部での忙しくも楽しい日々

2019年に総合メディカルへ中途で入社し、以来、法務・コンプライアンス部の法務Gに所属する福島さん。さまざまな契約書のチェックから個別の新規事業案件の相談まで、忙しい日々を送っています。

福島「薬局事業関連がメインですが、そのほかにも医療に関連した事業全般を担当しています。たとえば医業継承や医療機関のM&Aの事業を例にとると、事業継承において必要な契約書の種類も、事業譲渡契約に秘密保持契約、賃貸借契約、取引基本契約などチェックする契約書が多岐にわたります」

2021年12月現在、法務Gは全部で6名。主に東京の案件は福島さんともう一人のメンバーの計2名で担当しています。

福島「東京がビジネスの中心で元々案件が多いのですが、まさに今、会社として変革期に入っており、新しい事業が次々と始まったり、組織内部の仕組みの変革も進んでいたりする最中なので、案件数も拡大していますね」

総合メディカル入社前は、司法書士事務所に勤めていた福島さん。企業法務を取り扱っている事務所だったため、契約書のチェックや登記関連の業務という意味では経験がありましたが、医療関係の取引に携わるのは初めて。入社以降は医療業界ならではの特色に驚いたこともあったそうです。

福島「医師の方々を相手にした取引がメインですので、医師や医療機関に寄り添い、できるだけ医療に集中していただくための提案をすることが多いです。単なる書類上のやりとりではなく、たとえば、コンサルティングや医師の紹介、医業継承を支援するDtoDだったり医療機器・薬品の仕入れといった点のサポートが必要となってくるので、これまでとは少し意識が変わりましたね」

自分の興味関心に正直に。一つずつ重ねてきたキャリア

アパレル時代は店長も経験

大学時代は法学部に在籍し、法律について学んでいた福島さんですが、卒業後は一転、アパレル会社に就職しました。

福島「『法律ってどんなことを学ぶのだろう』という漠然とした興味から法学部に入ったのですが、在学中にファッションへと興味が向いていき、志す業界もシフトチェンジ。アルバイトで経験を積み、新卒でアパレル会社に就職、その後はファッションにどっぷり浸かりました。

しかし、その会社で店長としてマネジメントに関わる中で、独立というものに興味が湧いてきまして……『独立するためには何をしたらいいのか』『商売とは』といったことを自分なりに調べていくうちに、会社設立や契約書関係のジャンルに行き着きました。そこから、徐々に法律の世界への興味が蘇ってきたことが、現在につながるきっかけだったと思います」

アパレル時代に店長を務めていたとき、「こう動けばより良い結果が出るのに」と思うことが度々ありつつも、キャリアや資格がないと説得力に欠け、相手に信用してもらえないという苦い経験がありました。その経験がバネとなり、宅地建物取引士、行政書士、司法書士の3つの資格取得へと人生のステージは急激に転換していきます。

福島「正直にいうと、資格の勉強を始めようとしたとき、最初は周りからは猛反対されました(笑)。絶対に受からないからやめておけと。最初に行政書士の資格を取得したのですが、そのときにようやく自分の本気度が伝わって、家族からも応援してもらえるようになりました。それまでは、とにかくずっと心配されていましたから」

取得したのはいずれも合格率が低い難関な資格ばかり。大学時代でも、ここまで勉強していなかったと福島さんは振り返ります。

福島「資格関連の予備校のオンライン講座を受講しながら、ひたすら勉強しました。1年で受かるだろうと思っていたのですが、現実は厳しかったです。結局3年半の月日を費やしました」

司法書士の資格と経験が最大の強み

業務に欠かせない「判例六法(有斐閣)」、「商業登記ハンドブック(松井信憲著)」

無事に司法書士の資格を取得し、30歳で司法書士事務所の門を叩いた福島さん。そこから約2年間、会社の設立や担当企業の組織再編など、数え切れないほどの案件に携わりました。そして、多くの仲間が独立して事務所を設立していく中で、福島さんは企業へと転職する道を選んだのです。

福島「いろいろと求人情報を探していたのですが、総合メディカルという会社はコンサルティングをベースに医療機関経営のトータルサポートなど、多角的に事業を行っている点に強く惹かれて、入社を決めました。事業をさらに拡大している様子も見られたので、どのように拡大していくのかを間近で知りたいとも思ったんです。法務を核としつつも、幅広い業務に携われるというのは、私にとって魅力的でしたね。 

入社試験では、法務の知識があることはもちろん、司法書士事務所で契約書のチェックに携わっていたので、即戦力として働けますということをアピールしました。事実、これまでの経験と知識を活かせていると感じます」

とはいえ、医療現場の法務は少し特殊な点も多々あります。通常の取引と違って留意する点、意識する点が異なるようです。

福島「医療法などの関連法令にのっとり、問題はないか確認し、些細な点まで配慮の上、将来のリスクをも考慮しながら進めなくてはいけないので、その点がなかなか難しい部分だと思います。

医療機関経営のトータルサポートという重大なことに携わっている緊張感ももちろんあります。私一人で進めるのではなく、顧問弁護士の方に意見を聞いたり、ミーティングで他のメンバーと案件の詳細を共有して自分の案件の参考にしたりといった日頃からの取り組みも必要ですね」

もっと幅広い知識と経験を。飽くなき探求は続く

総合メディカルの法務・コンプライアンス部に来て約2年。印象に残っているのは、やはり司法書士資格を活かせたことだと福島さんは語ります。 

福島「ある案件で話し合いがまとまり、その際、登記手続きが必要になりまして。実は社内には、登記関連のことに詳しい者がおらず、かといって外部に依頼するにはコストがかかりすぎる。私はそのあたりの流れをよく把握していたので、法務局での打ち合わせなどがスムーズに進み、いろいろな部署の方から感謝されました。まさに、入社時に自分からアピールしたことを実際に証明できたエピソードだったと思います」

反対に、失敗体験も。ある案件で営業の方をはじめ、関わっている他部署の方の話を聞き、そのまま進めてしまったことがありました。

福島「営業や他部署の方々と進めている案件において、法務として指摘してはいたのですが、危惧していたことが、その後問題に発展しました。

やはり、少しでも不安や疑問に思う部分はより細かく確認し、営業や他部署の方々への共有や打ち合わせに時間を惜しんではいけないなと学びましたね」

異業種での経験を十二分に発揮している福島さん。同じように、多様なバックボーンを持った仲間が加わってくれることを心待ちにしています。

福島「意欲を持っていろいろな案件に取り組んでくれることはもちろんですが、やはり私たちはビジネスをサポートする立場なので、都度勉強を重ねながら、迅速な対応を心がけることが重要です。そのための勉強は欠かせません。勉強熱心な人とどんどん仕事をしていきたいと思います」

これまでの経験を糧に、さらに自己の強みを拡大し続けている福島さん。「もっと知識を蓄積して経験を増やしていきたい。とくに、競合他社に負けないようにスピード感を大切にしていきたい」と語る瞳は、これから出会う未知なる業務への期待に満ち溢れています。