まさかの不採用通知。熱い想いを社長にぶつけ、シノプスの一員に

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▲取締役 管理部管掌の島井 幸太郎

未経験だけど経理部門で働きたい──という想いから転職先を探し始めた島井は、「未経験者歓迎!経理募集」という求人を出していたシノプス(当時は株式会社リンク、2019年に株式会社シノプスに社名変更)と出会います。

島井 「新卒の就職活動時から『経理部門で働きたい!』と思っていました。経営陣と近いポジションで働くことが多く、経営的な視点から会社を見られるところに魅力を感じていたからです。あとはとにかく『お金持ちになりたい!』と思っていたので、お金に触れる機会が多い経理っていいなと(笑)」

就職活動を終えて、島井が新卒で就いた仕事は総合人材サービス会社の営業でした。とにかくがむしゃらに中途採用の広告営業を行っていたと当時を振り返ります。

島井 「就職活動を通じてさまざまな会社の説明会に参加する中で、経理というバックオフィス部門よりは、事業活動の最前線である営業を最初に経験した方が、これからの自分の役に立つのではと考えるようになりました。そのため、営業職から社会人生活をスタートさせました。

とにかく営業としての経験とスキルを高めるべく、毎日がむしゃらに業務に励みました。その結果、入社2年目に新人賞を獲得できたんです。それを一区切りと考え、転職を意識するようになり、せっかくなら以前からチャレンジしてみたかった経理部門で働きたいと考えました」

そしてシノプスに応募した島井でしたが、不覚にも「1回落とされた」といいます。

島井 「当時は社長の南谷 洋志が、一次面接から最終面接まですべての面接を担当していました。社長との面接で手ごたえを感じ、首を長くして吉報を待っているとまさかの不採用の連絡が……。『絶対にシノプスで働きたい!』と諦めきれず、転職エージェントを通して『もう一度会ってほしい』とお願いしました」

「そんなに熱い想いをもってくれているなら」と社長は不採用通知を覆し、島井は念願であった経理をはじめとするバックオフィス部門の担当者としてシノプスに入社しました。

ビジネスモデルに共感。食品スーパーの需要予測と自動発注サービスを手掛ける魅力

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不採用通知を受け取っても諦めきれなかったのは、シノプスのビジネスモデルに魅力を感じていたからだという島井。

島井 「食品スーパーマーケット向けの需要予測と自動発注サービスを、わずか15名ほどの社員で支えているところに一番惹かれました。人が生きる上で欠かせない『食』に関わることができる点、そして人手不足に貢献できる点に魅力を感じました。食を中心に人手不足の解消につながる、無駄を直接削減できるITサービスの開発から販売・サポートまでを一貫して行っているビジネスモデルが、シノプスの一番の魅力だと考えます」

入社当初は人事、総務、経理などを担う管理部には、前任者もおらず島井1人という中、未経験ながら入社早々に管理部のすべての業務を任されたといいます。

島井 「経理・財務業務に関しては、コンサルタントとして財務や給与計算を任せていた税理士の指導を受けながら、人事・総務業務に関しては、セルフOJT状態で、日々業務をこなしながら学んでいきました」

自身について「当社で初となる取り組みの責任者になることが多い」と話す島井。シノプス初となる取り組みで、最初に任されたのが「新卒採用」でした。

島井 「2012年12月ごろ、社長から『来年4月入社の新卒社員を採用してほしい』と言われました。時期を考えると、翌年4月の新卒採用活動は終了している学生がほとんど。社長の『とにかくやってみてよ』の言葉に促されるまま、必死に情報を集めて動きました」

これまで中途採用の経験はありましたが、新卒採用は初めて。新卒社員の入社まで残りわずかなタイミングからのスタートでしたが、島井の奔走した成果が出て、翌年の4月にはシノプス初となる新卒採用の3名が入社しました。

島井 「初代新卒メンバーは、今では部長やリーダーとして各部署の中心的存在になり活躍しています。社長から話があったときには、こんな未来は想像できませんでしたが、『ゼロベース思考』で取り組んだところ、道が開けました。

前提知識や思い込みにとらわれず、ゼロから物ごとを考えるゼロベース思考は、環境変化の速いビジネスシーンでは欠かせない手法です。今では『Think ZERO』(※1)としてシノプスの理念の一つになっています」

※1「Think ZERO」は、シノプスが掲げるシノプスバリューのひとつ。ほかに「Focus & Impact」、「Integrity」がある

「1歩ずつでも歩みを進めるとゴールは近づく」を信念に推進したIPO業務

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新卒採用の開始のほか、人事評価制度の仕組みづくりなどさまざまな領域で新しい取り組みを推進してきた島井に、初めての業務を計画的で円滑に推進するコツを聞いてみました。

島井 「まず、初めて取り組む業務が発生したら、関連する本を3冊読むようにしています。なるべく切り口が違う本を選ぶのがポイントです。大体3冊読むとなんとなくとるべき手法が見えてきます。あとは社外の専門家に話を聞きに行ったり、相談したりもしています」

今までで一番ハードルの高かった業務は、株式上場(IPO)準備だったという島井。

島井 「IPOの話も先ほどの新卒採用と同じパターンで、何の前触れもなく『上場するから準備は任せた』と社長から話がありました。それまで上場の話は出たことがなかったので本当に驚きました。

通常であれば、IPOコンサルに依頼する企業が多いのですが、弊社は『社内でやってみよう』との方針だったのもあり、今振り返ると本当に骨が折れるプロジェクトでした」

島井はいつも「どんなに仕事が忙しくてもあまり負荷を感じない」と話しています。そんな島井が「大変だった」と振り返るプロジェクトを遂行できた原動力は何だったのでしょうか。

島井 「社員に今まで協力してもらった恩返しをしたいという想いが一番にありました。どんなに困難な道のりでも、1歩ずつ歩みを進めるとゴールは近づきます。なので、どんなにゴールが遠いものでも毎日少しずつ前進させようと考えています」

目標はsinopsを日本のすべてのスーパーマーケットに展開すること

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最後にシノプスの今後の展望を聞きました。

島井 「私はIRの責任者でもあるので、投資家とミーティングする機会が多いです。その際によく『sinopsは日本にあるすべてのスーパーマーケットに導入されるべきサービスだと思う』と評価を受けます。外部からもそう評価いただけていることがとても嬉しいですし、それを実現させることが私たちの使命だと思っています」

需要予測・自動発注サービス「sinops」は、シノプスが提供するスーパーマーケット向け商品で、2022年3月時点の契約社数は101社、契約件数は9,111件、シェア率(※2)は18.6%です。

※2コンビニと百貨店を除く売上高400億円以上の小売業を対象として

島井 「2021年に本格的に提供を開始したクラウド型サービス『sinops-CLOUD』を中心に需要が拡大し、この1年でシェア率は2.1ポイント増加しています。sinopsは人手不足問題や廃棄ロス削減など社会課題の解決のほか、小売店舗の利益率改善にも寄与します。sinopsが目指すのは小売業、中間流通業、製造業の在庫情報を一気通貫でつなげる『デマンドチェーンマネジメント』(DCM)の実現です。

DCMにより在庫と物流の最適化を実現します。店舗に必要な分だけを発注することで、利益改善、廃棄ロスを削減できるほか、物流のトラックドライバー不足問題の解消にもつながります。DCM構想を実現できれば、あらゆる工程の無駄を削減できると考えています」

「シノプス全社員一丸となり、日本、ひいては世界中のスーパーマーケットでsinopsが活用されている状態を実現させる」と、熱い想いを語る島井の目に映る道のりは、どこまでも続いています。