2022年11月28日、本社シミズホールならびにMicrosoft Teamsライブを利用した対面・オンラインのハイブリッド形式で、チャレンジフォーラム2022を開催しました。チャレンジフォーラムは、障がいのある従業員と交流することにより、お互いの意識醸成(モチベーション向上、活躍推進)することを目的に、2018年から始まった取り組みです。
今回は「建設会社として考える共生社会について」をテーマに、日本財団パラスポーツサポートセンターの田口 亜希さん(女子元射撃選手)による基調講演と、障がいのある従業員の交流会が行われました。
社長の井上のあいさつの後、田口さんが、「東京2020大会を契機とした共生社会の実現」と題して基調講演を行いました。自身が、客船のパーサーとして働いていたある日突然、車いす生活となり、何もできずただリハビリに明け暮れる毎日から、学生時代の友達や会社の上司、同僚の話を聞いて、「前に進もう」と決心し、目標を持ってリハビリに取り組めるようになったことをお話いただきました。
また、「何か楽しみをみつけたい」という想いから、入院仲間に教えてもらった射撃というスポーツとの出会いにより、将来のことを考えるのをあれほど恐れていたのに、次の目標や楽しみを見つけていることに自身が一番驚いた、とも語られました。
パラリンピックの歴史、理念、そして共生社会に向けて、障がいのある人もない人も使いやすいインフラや設備などについても紹介されました。バリアフリーという概念があっても、それを使う人の立場になって設計する必要性など、建設会社として考えなければならないことに気づく良い機会となりました。
参加者からは「障がいの状態(肢体不自由、視覚、聴覚など)により、生活圏で要求される機能も変わるため、ある障がいに対応できたからといってそれがすべてではないのだと改めて考えさせられました」「宿泊先のホテルの部屋のレイアウト・寸法についてのご意見は建築に携わる者として参考となりました」などの感想が寄せられました。
交流会
交流会では、障がいのある従業員と会長の宮本ならびに社長の井上が、それぞれ1on1で挑戦したいことや要望について対話しました。聴覚障がいのある従業員からの希望で、宮本と井上は透明マスクを着用して参加。普段あまり知り合うことのない別の部門の障がいのある従業員同志や、パラアスリート従業員と田口さんとの交流の場ともなりました。
参加者からは「会長、社長との一対一での会話は緊張しましたが、滅多にない機会なので、要望を伝えることができ良かったです」「会長、社長ともに口元の見えるマスクをしていたおかげで内容を読み取ることができて非常に実りのある交流会でした」「初参加でしたが、楽しかったです。友達もたくさんできましたし、参加して良かったと思いました」との声が寄せらせました。
プログラム
1. 開会挨拶 社長 井上 和幸
2. 基調講演 日本財団パラスポーツサポートセンター 田口 亜希 氏
3. 交流会