人の役に立つ仕事がしたい──憧れの看護師をめざして

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相館が看護師をめざし始めたのは、高校2年生のころでした。

「中学生のころ、父の手術のため家族と共に病院へ行ったことがきっかけで、看護師の存在を身近に感じるようになりました。大好きな父が手術を受けることに不安を抱いていたのですが、病院で働く方々の頼もしさに触れ、“父を救ってくれる場所”だと安心したことを覚えています。

当時担当してくださった看護師の方は、父に優しい言葉をかけてくれるだけではなく、私たち家族にも寄り添ってくれる存在でした。その姿を見て『かっこいいな、私もこんなふうになりたいな』と思うようになったんです」

昔から人の役に立つ仕事がしたいと考えていた相館。病院で働く姿を間近で見たことで、看護師という職業に憧れを抱くようになります。

「もともと人の役に立つ仕事がしたいと考えていたのですが、具体的にどんな仕事がしたいのかイメージは湧いていませんでした。進路を決めるタイミングで、ふと『あのときの看護師さん、かっこよかったなあ』と当時の記憶が頭をよぎったんです。

そこから看護師の仕事内容や、どんな資格を取ればいいのかを調べると共に、保健室の先生からも背中を押してもらい、看護学校へ進もうと決意しました」

高校卒業後、看護学校へ進学した相館。憧れの看護師をめざして勉強に打ち込む日々が続きました。

「看護学生のころは、とにかく勉強を頑張りました。勉強量は想像の倍以上でしたね(笑)。国家試験に受からなければ、夢だった看護師への道が絶たれてしまうので必死でした。先輩に効率の良い勉強方法を聞きながら工夫を続け、とにかく学習を続けた4年間でしたね」

そんな中、2020年にコロナ禍に突入し、相館を取り巻く環境は一変しました。オンライン授業が増えるだけではなく、実習方法も大きく変わったと話します。

「コロナ禍前は、さまざまな診療科目に実習へ行くことができたのですが、私たちの世代からは実習先が限定されるようになってしまったんです。現場がひっ迫している急性期などへは実習へ行くことができず、学校でシミュレーションとして体験するのみ。私が希望していた老年慢性期の領域は、病院実習を体験できたので幸運でした」

病院実習を通して印象的な出来事もありました。

「老年期の病院実習先で担当したのは難病だった患者さん。その方は回復期だったため、病院を退院した後は施設に入ることになっていました。私は、その方が施設に入るまでを担当したのですが、関わりが深くなるにつれて施設に入ってからやりたいことをたくさん話してくださいました。

私が患者さんに寄り添うことで笑顔が増えていき、退院日には『ありがとう』と感謝の言葉を伝えてもらえたことで、私も人の役に立てるんだ、と実感することができました」

新卒では珍しい美容クリニックの看護師としてSBCへ入社

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4年間の学生生活でさまざまな経験をした相館にも就職先を決めるタイミングが訪れます。

「就職活動中に大切にしていたのは、“人の役に立てるか”と“楽しく仕事ができるか”。人と関わることが昔から好きだったので、老年慢性期や回復期へ進むつもりでした。

しかし、実習を通して『毎日この仕事ができるかな、長く続けることができるかな』と不安な気持ちが生まれてしまったんです。好きで選んだ道なのに、自分が楽しく働くイメージが湧かなくなってしまい、憧れていた“なりたい看護師像”が薄れてしまったことに気づきました」

憧れていた看護師という職業で、自分が楽しく働くイメージが持てなくなってしまったと話す相館。そんな中でSBCと出会いました。

「SBCとの出会いは、新卒看護師向けの就職活動イベント。実はゆくゆくは美容クリニックで働けたらいいなと考えてはいたものの、新卒から美容クリニックで働けるとは思っていませんでした。

イベントでSBCのブースがあることを知り、美容クリニックが新卒採用をしていることを初めて知りました。それくらい新卒から美容クリニックに就職する、ということが珍しかったんです」

イベント会場でSBCが新卒採用をしていることを知った相館。その日から、新卒で美容クリニックに就職する、という選択肢が生まれました。

「私は美容クリニックに行ったことがなかったので、まずは情報収集から始めたのですが、SBC個別の会社説明会で『美容看護師になりたい!』と思う出会いがあったんです。

説明会で登壇されたSBCで働く看護師の方が、とてもキラキラしていて『私は自分の好きなことを仕事にしました!』と胸を張って語っている姿に感銘を受けました。それを見て、私も好きなことを仕事にしようと決意し、美容クリニックに就職しようと決めたんです」

会社説明会を通して、SBCで働くイメージが湧いたことも相館が入社を決めた理由の一つ。

「参加した説明会では、具体的な業務内容だけでなく、研修の内容や1日の流れなど詳しく説明してもらえました。さらに、新卒入社でもやる気さえあれば挑戦できる環境があると知り、マンネリ感なく楽しく働いている自分の姿を想像することができたんです。

クリニックは忙しくて、目まぐるしい環境だとも聞きましたが、そんな環境も自分には合っているなと思いました」

しかし、新卒から美容クリニックに就職する学生は多くないため、周りからは反対の声もありました。

「学校の先生からは反対されましたね……。そんなときに『相館さんのことが心配だから、反対するんだよ』と先生に言われ、たしかにそうだと納得しました。そこで、美容クリニックに就職したい理由を伝え、さらにSBCの情報をできるだけ収集し、より正しい情報を伝えるように工夫しました。

美容医療は金額の高い施術も多く、保険診療とはそもそもの考え方が異なります。美容医療に関する正しい情報を伝えることで、最終的にはお世話になった先生や両親は『頑張れ!』と背中を押してくれました」

同級生の中で、美容クリニックへ就職したのは相館だけでしたが、不安はありませんでした。

「ワクワク感の方が圧倒的に大きかったですね。周りからは、基礎看護はちゃんと身につくのか心配する声もありましたが、美容クリニックの業務の中でオペの介助や採血業務も多いと聞いたので、不安はありませんでした。それよりも、自分がやりたいことができるんだ、という期待の方が大きかったです」

SBCでの新しい学習の日々。技術習得で広がる美容看護師としての世界

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「入社後は専門の研修施設で2カ月間にわたって同期と研修に参加しました。研修では、聞いていたとおり基礎看護の習得から始まり、座学と実技を繰り返す研修だったため、知識を身に着けながら技術習得を行うことができましたね」

研修施設での研修を終えた後、現在の勤務先である湘南美容クリニック立川院に配属となります。

「もともと忙しい環境だと聞いてはいましたが、実際にクリニックで勤務するようになり、想像以上に忙しいと実感しました。

とくに時間管理が厳しく、タイトなスケジュールで仕事に取り組まなければならないなと感じることが多かったですね。というのも、入社直後に担当することの多い脱毛照射の施術では、施術時間が限られているので、脇脱毛やヒゲ脱毛の場合15分の間にすべての対応を終わらせなければなりません。

私の対応が遅れてしまうと次のお客様を待たせてしまうことになるので、配属直後は時間に追われながら働いていましたね。もちろん経験を重ねることで、今は余裕を持って対応することができています」

時間管理や技術習得に追われながらも、辛いと感じたことはないと相館は笑顔で話します。

「自分の興味のある分野なので勉強が楽しいんです。ただ、知識の習得が技術の習得になるわけではないため、技術の習得には少し苦戦しました。頭では理解していても、お客様それぞれお顔の作りや体形が異なるため、勉強したからと言って実践できるかというとそうではありません。今も習得中の施術があるので、今年中にはすべての施術の技術を習得するために日々練習を続けています!」

日々モチベーション高く技術習得をめざす相館。一緒に働く先輩や同期からもいい影響を与えてもらっていると話します。

「とにかくクリニックの先輩方が優しくて元気で、明るい方ばかりなんです!配属後はすぐに『あいちゃん!』とあだ名で呼んでくれて私のことを受け入れてもらえたので、立川院のことが大好きになりました。また、一緒に立川院に配属された看護師や受付カウンセラーの同期も私の中ではとても心強い存在です。

頑張っている同期を見ると、立ち止まっていてはいけないなと感じますね。SBCは施術数が多いので、常に新しい技術を習得する必要があるんです。ときには習得が止まってしまうこともあり、不安や焦りを感じることもあります。そんなときには、不安や焦りを放置せずに、教育担当の先輩や同期に相談することで乗り越えてきました」

周りのスタッフに支えられて、一つずつ苦労を乗り越えてきた相館。日々の積み重ねにより、自分自身の成長にも気づくことができました。

「新しい技術の習得にあたり、施術によっては習得に何カ月もかかることがあります。苦手意識から積極的に行動することができなくなるときも……。そんなときでも、立ち止まらずに少しずつ進み続けることで、技術習得ができたときには自分の成長を感じますね。できることが増えるたび、クリニックにとって必要な存在になれていると実感でき、自らが誇らしくなる瞬間の一つです!」

原動力は「役に立ちたい」という気持ち。挑戦できる環境で存分に成長する

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相館がSBCに入社した1年前からは考えられないほど、今ではできることが増えました。

「現在、クリニック内の業務としてお客様へのレーザー処置や脱毛照射を行っているほか、従業員満足度(エンゲージメント)の向上に向けた係活動も行っています。

さらに委員会の活動にも取り組んでいて、リクルーターのポジションで就職活動中の看護学生にSBCの魅力を伝え、就活の悩みや不安をサポートする役割も担っています。入社2年目でこんなに幅広い業務を任せてもらえるとは思っていなかったので、さまざまな活躍の場があって嬉しいです。リクルーター活動を通して『SBCには自分のやりたいことに挑戦できる場が本当にあるんだ!』とあらためて感じました」

係活動や委員会活動など業務は多岐にわたりますが、お客様対応が好きだと話す相館。

「お客様から感謝の言葉をいただいたときは、とても嬉しいですね。キレイになったお客様の笑顔を見ているときに、人の役に立ちたい、という想いが報われていると感じられます」

美容医療を通して、キレイになりたいと願うお客様の力になれることに喜びを感じている相館の日々の原動力になっているのは、「クリニックの役に立ちたい」という熱い想いでした。

「今後は私の教育担当の先輩のように幅広い業務に対応できる人になりたいですね。それから、ゆくゆくはチェッカー(※)として現場で活躍していきたいです。技術習得にあたり、チェッカーの先輩が指導・確認をしてくれるのですが、指導方法が本当にわかりやすいんです。

私が自ら自分のミスに気づける状況を作ってくれるので、納得しながら技術習得ができますし、改善のスピードも早くなるような気がします。うまくいったときはたくさん褒めてもらえるので、モチベーションも高く保つことができます(笑)。いつか私もそんな存在になれたらいいなと思っています」

※ チェッカーとは、全国のSBCスタッフがマニュアル通りの知識・技術を提供できるよう、統一を図るという任務を任されたスタッフのこと

そのために今以上に知識や技術を習得したいと話す相館。その先のキャリアや展望も持っています。          

「SBCのスタッフとして成長できたと思えたら、今以上に新卒採用にも携わっていきたいと思っています。これまでの自分の経験を伝えることで、看護学生のサポートをすると共に、就職先の選択肢を広げることができたら嬉しいですね」

常に前向きで、挑戦の気持ちを忘れない相館。SBCの好きなところは「挑戦できる環境があるところ」だと話します。そんな相館から最後に、これから看護師になる後輩や進路に悩む看護学生に向けたメッセージがあります。

「新卒だから美容クリニックに入れない、ということはありません。就職先を選ぶことはとても難しいですが、自分がやりたい、と思った道に進むことが一番大事。自分がやりたいことは何なのかをしっかり考えてほしいなと思います。

SBCには明るく前向きなスタッフがたくさんいます!前向きな環境で働きたい方は、ぜひSBCの会社説明会でお会いしましょう!」

常に前向きなパワーで活躍の場を広げる相館。相館の挑戦はまだまだ続きます。

※ 記載内容は2023年6月時点のものです