「究極の三方良し」に共感。自分たちの心身を充実させることが、良い仕事をする秘訣

2022年5月現在、湘南美容クリニック高崎院の看護師として脱毛やレーザー治療、美容点滴、オペ介助を行っている矢内。

看護師を目指したのは、2011年に起こった東日本大震災がきっかけでした。

矢内 「もともと19歳~26歳の頃に、東京で役者を志していたのですが、震災をきっかけに地元の群馬に帰ることにしました。そこで将来を考えた時にきちんと手に職をつけたいなと思って、看護師を目指したんです。叔母が看護師だったので、身近な仕事に感じていましたし、接客のアルバイトをしていた時から人と関わる仕事は自分に向いているとも思っていました」

その後、看護学校に通い29歳で看護師免許を取得した矢内は、病院に就職します。

矢内 「最初は循環器内科と脳神経外科の病院で、合わせて約3年間勤務しました。そのあと回復期の患者様と関わりたいと思い、リハビリテーション科のある病院に転職したのですが、想像以上の激務でした。夜勤で生活リズムが崩れて心も身体も辛かったですし、辞めていく同僚も多かったですね」

激務のあまり「患者様に心から向き合えていない」と感じ、悩む日々。

そんな環境で約1年半過ごした矢内は転職を考え始めます。

そして出会ったのがSBCでした。

矢内 「SBCの高崎院に勤務していた看護学校の同期から、『SBCなら男性看護師でも活躍できる』と聞いて興味を持ち、自分でも調べていくうちに『この会社に入りたい』と思うようになりました。SBCの経営理念である『究極の三方良し』の考えにすごく共感したんです。

自分たち自身が心身ともに充実して仕事に取り組めていないと患者様に十分な医療を提供できない。そこは、当時自分が働く中で感じていたことと同じでした。だからこそ、その重要性を改めて実感したんです」

他の美容クリニックには目もくれずSBCに絞って転職活動を行った矢内。見事SBCに入職が決まり、2021年2月に新天地での挑戦が幕を開けました。

男性看護師としての苦労を乗り越えるきっかけをくれた、頼れる先輩方との出会い

矢内にとって美容医療は新たな挑戦。

はじめは、覚えることの多さから仕事中だけでなく、帰宅後も勉強する日々を送っていました。

矢内 「最初のうちは大変でしたが知識をつけていけばいくほどしっかり評価してもらえますし、お客様や先輩からもお褒めの言葉をもらえます。そういう時はすごく嬉しいですし、『頑張って良かった』と思います。

また、一緒に働く周りのスタッフたちの雰囲気も、よい刺激になりました。『みんなで同じ方向を向いて働いている』という雰囲気がありますし、謙虚に学んでいこうという向上心の強い人が多いと思います。自分がこれまで勤務した病院は、現状維持や安定志向が強かったので、すごく違いを感じます」

働く環境に前向きな気持ちを持つ矢内ですが、一方で悩みにぶつかることも多くありました。“お客様もスタッフも女性がほとんど”という環境の中だからこそ生まれてしまう、男性看護師としての悩みです。

矢内 「入職して3カ月目くらいの時に、まったくレーザーの技術習得が進まなくなりました。全身脱毛を希望する女性のお客様はもちろん、男性看護師でも施術可能な箇所の施術でも女性の看護師を希望するお客様も多く、施術に入るのをお断りされることが続いたんですね。女性看護師と比べてお客様に接する経験が少なく、そのことが不安でした。

そのような時期が続き、女性のお客様に施術を断られることが恐くなりクリニックに居づらさを感じてしまうことがあって。『このままSBCにいてもよいのだろうか?』と思い詰めてしまったこともありました」

そんな時、矢内の相談に親身に乗ってくれたのは教育担当の先輩や、同じ男性看護師で、金沢院からヘルプに来ていた副主任の先輩でした。

矢内 「教育担当の先輩は本当に親身に悩みを聞いてくれました。目の前のことでいっぱいいっぱいだったのですが、ここを乗り越えた先のキャリアなどお話してもらったことで、前を向いて『また頑張ろう』という気持ちになることができました。

また、たまたまこの時期に金沢院からヘルプで来ていた先輩は、同じ男性だからこそ話せることもありましたし、先輩の働き方を見て自分の向かうべき将来が定まったと思います。この先輩に『自分も矢内さんと同じことですごく悩んでいた時期があったし、他の男性看護師もきっと同じ悩みを持っていると思う。そのうえで私は女性のお客様の施術に入らせていただけたらありがたい。断られて当たり前という気持ちでいる』というアドバイスをもらいました。

それがきっかけで、施術に入れる機会が少ないからこそ、入れた時にお客様に絶対に満足していただこうという気持ちが一段と強くなりました。

そこでまず、自分にできることとして、『お客様に何を聞かれても答えられる、アドバイスもできる看護師』を目指し始めました。入職1年目には社内資格である『スキンライセンス』2級に合格していて、現在も理想の看護師になるため、より高いスキル習得を目指している最中です」

スキンライセンスとは:全国のSBCスタッフ全員が、美容外科/美容皮膚科に対する統一した知識を有し、根拠をもって統一されたレベルの技術を提供できるようにすること目的とした社内資格

3カ月のヘルプで見えたこと。他院の良さを所属院にも取り入れる

入職して10カ月が経ち、高崎院にヘルプに来ていた男性看護師の先輩がいる金沢院へ、今度は矢内が3カ月間ヘルプとして勤務することがありました。

矢内 「初めて他院で勤務したのですが、外の世界を見て自分の視野を広げたいと感じていたのでヘルプの依頼には『行きます』と即答しました。ヘルプは知らないことを知る良い機会でしたね。同じSBCであっても院によって規模や客層が違っていて、たとえば金沢院は脂肪吸引など大きな施術が人気です。そのような大きな施術にも自分と社歴の近いスタッフが携わっていて、とても良い刺激をもらいました」

施術数や内容のみならず、院内の雰囲気にも特徴があったと、矢内はいいます。

矢内 「他院を見たのは初めてなのでその違いをより感じる事ができました。高崎院は金沢院より規模も大きく、基本的にお客様の回転率が高いです。一方、金沢院はお客様とのコミュニケーションに時間をかけて施術を行っている印象を受けました。スタッフとお客様の会話は聞いていてすごく参考になりましたし、お客様の満足度も高いんです。この経験を早く高崎院に戻って活かしたいなという気持ちもありましたが、実際に帰る時はちょっと寂しかったですね」

金沢院での貴重な経験は、もちろん高崎院でも活かされています。

矢内 「高崎院に戻った時、看護主任へ自分が学んできたことをフィードバックしました。物販のご提案でも気づいたことがあって所属院のスタッフに共有したのですが、ヘルプに行く前と比較すると売上が倍になり、大きな成果につながっています。

今振り返っても、ヘルプ先での出会いは自分にとって宝物です。同時に、高崎院の業務効率の良さに気付くこともできました。こうした機会をもらい、自分の価値観の変化を実感しています。すごくいい経験ができました」

目指すは、男性看護師の目標となる存在。自分ならではの強みを見つけるため努力する

入職から1年余り。「1年後にこうなっているとは思わなかった」と語るほど、自身の成長を実感している矢内。現在はその経験を後輩育成に活かしています。

矢内 「2022年3月から今度は私が教育担当として、後輩の育成に携わっています。女性看護師の教育担当なので相手の気持ちを分かってあげることができるかなと正直不安もありましたが、教育担当になる際に受ける研修時、講師の方に『自分が男性だからと気負わないで、仲間として接していくこと』とアドバイスをもらってから、気持ちが楽になりました。

思えば私も数多くの先輩たちに支えられて、今の自分がいることに改めて気づきました。自分がしてもらったことを後輩たちにもしてあげたいですし、自分や周囲の経験をどんどん共有していくことで、成長速度を高めることに役立てればなと思います」

さらに、この夏には役職者になるチーフチャレンジにも取り組む矢内。金沢院の先輩たちの励ましに触れて「いつか自分もこうなりたい」と決意した時から、役職に就くことは矢内の大きな目標になっていました。

チーフチャレンジとは:一般職のスタッフがチーフに昇格するためのチャレンジ期間のこと

矢内 「チーフチャレンジのお話をもらった時は本当に嬉しかったです。SBCの男性看護師として尽力していくと決めた時から『役職者になる』ことが一つの目標でした。自分が関わってきた先輩たちのように、後輩たちを支えられる自分になっていきたいです。

お客様の施術に多く入れる分、女性の看護師の方が役職にチャレンジできる機会が多いと感じた時期もありましたがそれは違いました。どれだけお客様に向き合えるか、それに対して自分がどのように行動したかが重要で、周りの方々もそこをしっかり見て評価してくれます。

それでも同じ男性看護師が周りにいない分、孤独を感じるときや女性のお客様に施術を断られてしまうなどの男性看護師ならではの悩みは必ずあると思います。自分自身もそうでしたが、そのように社内で悩んでいる男性看護師にとっての目標となる存在になりたいです。

その苦悩の先に『自分だからこそできること』があると思うんです。それを見つけていくためにも、小さなことであっても努力を重ねていくことが大切ですし、そうすれば、いつか報われる時が来ると思います」

度重なる苦悩の日々を突き抜け、「自分だからこそ」の強みを勝ち取った矢内。

SBCの数少ない男性看護師の1人として、これからも目の前のお客様のため、誠実に自分を磨き続けています。