戦略、実装、行動変容──トランスフォーメーションジャーニーの支援

Ridgelinezにおける私の役割は2つあります。1つはマネジメントコントロールという経営管理領域のコンサルティングを実施するPracticeのリーダーをしています。もう1つはコーポレート組織のアドバイザー的な役割です。

このような私の立場からお話ししますと、まずRidgelinezの一番の特徴は、いわゆるコンサルティングだけではなくて、実装も行い、組織が変わり、クライアントの行動が変わっていくまで一連のトランスフォーメーションジャーニーをそれぞれの専門チームが一体となって支援しています。

一般的にコンサルティングサービスというと、課題を解決する施策を提示して、運用していくのはクライアントにお任せしますというイメージがあると思います。そうではなくて、プロトタイプを作って理解いただいた上で、実際に使ってもらって検証と修正を繰り返しながら、それぞれの組織の役割や人の配置を変えていくところまでサポートしていくのがRidgelinezのサービス。一連のプロセスを踏んで初めてトランスフォーメーションができると考えています。

私たちが考えるDXの定義は、ツールを入れるだけではないということ。さらに先を言えば、蓄積したデータを活用して新しい価値を提供する、新しい企業の姿に変える、というのが本来のDXの到達地点だと思っています。

専門性を融合させた提案で行動から変革していく

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とくにテクノロジーに関してスピーディーに実装できるという点に、当社の優位性があると考えますね。戦略から次の段階に引き継ぐ際に、プロジェクトの遅延や情報伝達の漏れによるトラブルが起こらないように、私たちは「インダストリー・グループ」「コンピテンシー・グループ」「テクノロジー・グループ」と3つに分かれた専門集団が一体となって動いています。

だからこそ戦略や具体的施策を提示する場面では、同時にプロトタイプも作ってみせることが可能に。そうすると、クライアントも全体の流れがイメージできて、比較的容易に「われわれも変われそうだ」と感じてもらえるんですね。

トランスフォーメーションしないといけないということは、クライアント側も理解はされています。けれどそのメリット以上に、すべてをやる労力や対処しなければならない社内抵抗の方が大きく感じて、取り組みが難しくなる。あるいは先送りを選択してしまうんです。

ハードルを下げるためには、特定の専門性に特化したグループだけでは限界があるので、私たちは論理的に正しい説明をしながら、実際に使うテクノロジーも提示。そのときに、さまざまな専門性を組み合わせ、融合させた解決策の提示、そしてその変革の道のりに伴走することがとても重要だと思っています。

DXは意識改革が必要だと言われる通り、人の意識を変えるのはすごく大変なこと。時間もかかります。それであれば、意識は後からついてくるものと考えて、先に行動を変えてもらう。そのような働きかけを行っています。

自分のキャリアは自分で作る。成長をサポートする数々の制度、トレーニングが充実

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RidgelinezにはPractice制度というものがあります。これは自らの経験やスキルを一番に活かせるプライマリーと、未経験領域へのチャレンジも含め、もう1つの自身の強みとなる経験やスキルを得るセカンダリーという2つのPracticeを選ぶことができる制度。選択は自分次第で、会社に強制力はありません。

多様で柔軟な人と人との融合で価値を生んでいく、というRidgelinezがめざすサービススタイルのために導入した制度ですが、1つの会社では経験できないようなさまざまなプロジェクトに参加できますし、個人としてのキャリアの幅を拡げるチャンスにもなります。

また、1つのPracticeにおいても、マネジメントロールを担ってリーダーになるというキャリアが推奨されていますが、そのPracticeで専門性を極めてスペシャリストになることができる専門職という制度を設けているPracticeも。つまり、専門性を拡げる、リーダーになる、あるいはスペシャリストになる、というように、多様なキャリアの道筋を自身で選択し、チャレンジすることができるのがPractice制度です。

そして、コンサルティングビジネスはプロフェッショナルな個人が必要不可欠な人財ですので、個人の成長に対して投資を続けますという考えに変わりはありません。入社された皆さんには、Ridgelinezの基本的な考え方やメソッド、たとえばロジカルシンキングやリサーチ、すべてのPracticeで内容が共有できるスライドライティングなど、基本的な動きができるようなトレーニングを全社的に行っています。

また、各Practice内で行っている専門性の高いカリキュラムのトレーニングもあります。今後はPractice内のカリキュラムの中でも基礎的な内容は全社で共有するという両方をサポートしていきたいですね。

皆さんには自分のキャリアは、自分で作るという気持ちを持ってほしいと考えています。そのための土台となるものは私たちがサポートしていくので安心してキャリアを積んでいってほしい。

極論ですが、Ridgelinezにずっと在籍することが最良でないケースもあるかもしれません。別のところに飛び出して行ってもいいし、また戻ってきてもいいと思っています。他の会社に行ったときに、“Ridgelinezで経験を積んだ社員はすごいね”と思われるようになってほしいし、多くの社員が成長できる会社でありたいですね。

Ridgelinezに来る方に期待していること

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私たちが採用のテーマとしてメッセージしている「個性の融合は、強さだ」を発揮するためには、お互いをリスペクトして、価値を認め合うという土台が必要です。この人の力を借りようと思えて、自分もまた求められて貢献していく、そういう融合が大切ではないでしょうか。

イノベーションとは、技術革新ではなくいろいろな要素を融合して新しい価値が生まれること、それが本当のイノベーション。新しいことに興味があり楽しめる人がRidgelinezには向いていると思います。私は「好きこそものの上手なれ」というのは良い言葉だなと思っていて、おもしろいと思えたら没頭して、苦じゃなく楽しめますよね。そういうパーソナリティを持った人を私たちは求めています。

それと、変わることにチャレンジできる人。クライアントをトランスフォームさせるためには、私たち自身が体現しないといけないし、企業変革の急激な坂を上るにはこれだけ大変で、こういうサポートが必要だというイメージができる人が活躍できると思います。

また、目の前に制約やハードルが立ちはだかったときに、他人や環境のせいにしないことも私はすごく大事だと思います。自分がやらなければいけないと本気で思ったら、どんなハードルでも乗り越えていける。社会を変えてきた人は、そうやってチャレンジしてきた人だと思うんです。

「自責」という考え方を私はメンバーから学びました。トランスフォーメーションをするためにとても大事なことですし、私たち自身も変わっていくには肝に銘じておかないといけない。そのように思って行動できる方に来ていただけることを期待しています。