自分の信念を曲げない生き方──成長を得て実現した独立

▲開業当初

子どものころから「空気を読む」、「嫌われない生き方」、「長いものにまかれろ」、「普通はこうだ」といったような考えに全く共感できなかったんです。

自分に対して正直に生きたかったので、常に思ったことはハッキリ伝えてきました。人間関係はフラットであることを望んでいますし、シンプルでありたいんですよね。これは変えようと思ったことはなく、今も変えていません。

というわけなので、学生時代のバイトから社会人一年目くらいまでは、ほとんどの仕事をクビになりました(笑)。自分がやりたくない仕事はやらなかったんです。今考えるとナメてましたね(笑)。ルールのある縦社会には馴染みませんでした。でも、受動的ではなく能動的に動ける仕事に関しては、まあまあ役に立っていたかなと思います。

人生の転機は新卒で入った広告代理店を9か月でクビになった頃。前妻との間に子供を授かりました。さすがに、これまでのやり方では通用しないと感じ始め、知り合いから紹介された不動産会社で働き始めたんです。

ところが、これが今でいうブラック企業……。仕事がなくても毎日17時間くらい拘束され、会社のミスも個人のミスとして扱われるような会社でした。

現状を考えるとやるしかなかった状況とはいえ、そもそも合わない働き方をしなければならないことに強いストレスを感じました。自分の余裕がなくなり夫婦間の喧嘩も増えてしまいました。

20代半ばの人生経験の浅い私は、自分が選択してきた結果にも関わらず、いろんな事情を他人のせいにしていたんです。でも、このとき感じ経験した色々なことが以後の私を大きく成長させる基盤になりました。

不動産会社は1年半で退職し、その会社の先輩が作った会社で新たに役員として参画。自分の特性が良くも悪くもよく分かり、いずれ独立をするつもりでいたので10年を目途に始めました。まともな社会経験がなかった私にとっては、吸収の日々。経営についても学びの多い毎日でしたね。

そして、9年半後、退職し独立。タン・コンサルティング株式会社をスタートさせました。開業してすぐ思ったのは、経営は周りで見ているのと実際自分で取り仕切るのとでは全然違うということ。

社長としての重責が、やってみて初めてよくわかりました。自分のやりたいことはできるけど、ちょっと孤独を感じましたね。

離職率と独立のジレンマ──RE/MAXの考え方に共感

▲オフィスオープンセレモニー

開業後、4年間ほどは商業用の不動産賃貸仲介をメインに一人で運営していたのですが、テナントを紹介したお客様のお店が潰れ失業していまい、その方を初めて社員として迎えいれました。そこから、常時5人ほど雇用していましたが、社員が入っては去りが続いたんです。

離職率を減らすために社労士に相談し、福利厚生を充実させたりしましたが、あまり効果はなく……。当時の私はただ表面上の売り上げを追っていたんでしょうね。確固たる企業理念などもなく、なんとなく会社が大きくなればという感覚で雇用を続けていたんだと思います。

ただ、社員が去らないようにしつつも、その理由が「独立」であるときはなぜか嬉しかったんですよね。新たな夢を持つ手助けができたんじゃないかと……。とはいえ、目の前の実務をこなしていくためには、やはり雇用の継続は重要で、独立を応援する気持ちと会社を運営していかなければならない気持ちのギャップに、ずっとジレンマを感じていました。

方向性が定まらず不動産仲介事業での企業の成長に限界を感じていたところコロナ禍になり、理念やビジョンの再構築の必要性を考えていた時、会社に1枚のFAXが届いたんです。何やら聞いたことのない怪しげなセミナーの内容が、RE/MAXと私をつなぐきっかけとなりました。

2020年2月に佐久川 靖行CEOによるセミナーに参加。その日に、「あ、これはやるな」と直感的に思いましたね。その後リージョンスタッフの福井 裕一郎さんには親身に相談に乗ってもらい、オフィス訪問ではRE/MAX L-style の大西 征昭オーナーからも話を伺い、2020年5月に加盟することに。

儲けるためだけのフランチャイズは他にもあると思いますが、リマックス加盟の決め手はビジネスモデルもさることながら「人」にありました。本部の方もオフィスオーナーの方も、考え方の角度がいい意味で普通じゃない(笑)。

自分にとってマイナスなことがなく、この組織に参加しない理由がなかったんですよね。それはリマックスについて、より理解を深めた今でもそう思っています。

前向きな考え方と有言実行の姿勢──RE/MAX NOWでの取り組み

▲RE/MAX NOW メンバーと

2020年9月に「RE/MAX NOW」がオープン。コロナ禍のこんな時期だからこそ、その先の人生をより良くするためには『今』どうするか、どう決めるか、どう動くかが重要だと考え『NOW』と名付けました。

オフィスの運営は主に4つの部門に分け、それぞれ担当者を置いています。①エージェントの採用活動全般業務、 ②所属エージェントが自身の不動産仲介業を行うためのブランディング及びセールスのサポート及びコンサルティング業務 、③所属エージェントの行う不動産取引のサポート・エデュケーション業務 、④エージェントへのRE/MAX NOWシステム利用におけるサポート全般の4部門です。

採用活動では、オフィスの役割やエージェントさんとの関係性をしっかり打ち出すために、専用ランディングページを作成し、基本的な内容はすべてネット上で確認できるようにしました。

また、エージェント候補者さん向けにオフィス見学会を開催し、エージェント登録後の事業に対する理解の相違が極力ないようにしています。信用・信頼が最重要ですからね。

RE/MAXは不動産会社というよりも不動産免許を使った、完全なサービス業と認識しています。その中でもRE/MAX NOWは、不動産エージェント向けの特定のサービスではなく、独立を目指すビジネスパーソンの成長をイメージしながら総合的なサービスを提供したいと考えているんです。

なので、これまで私がやってきたことにプラスして、さまざまな業種の経営者から学び、思考錯誤しながら改善や工夫を日々繰り返しています。

そしてこれって終わりはないんです。だって、人と関わると必ず新しい発見がありますからね。私の良いところはフットワークが軽く、なんでも肯定的に考えることができること。この人とはどんなことができるかなって常に前向きに考えます。たまに理解されないこともありますが、まぁそれも根拠なく前向きに捉えています(笑)。

あともう一つ、言ったことは必ずやります。実は不動産の仕事をずっと続けているのは、最初の不動産会社の取引で「すぐ辞めるんでしょ」と言われたことに対して「僕は辞めません」と言ったからなんです。

「継続は力なり」ですしね!ただ負けず嫌いなだけかもしれないですが(笑)。

各自が夢を持ち最高のパフォーマンスを──RE/MAXで感じるやりがい

この仕事は楽しいし、すごくやりがいがあると心から思っています。私がこれまで求めてきたことが、RE/MAXを通して実現していくのがとても嬉しいです。

RE/MAX NOWのビジョンは「エージェントという文化を神戸から日本中に浸透させ活気あるブローカーオフィスを創造する」こと。そしてそれを実現するために、RE/MAXへ参加を希望する夢のある方々全員が活躍できるオフィスの構築をすることがミッションです。

OPEN時に目標立てた5年以内のエージェント在籍数は100人。年内には20名のエージェント登録の予定があり、次のステップは30名です。ここまでくると、チーム内のパワーバランスが整ってくると考えているので、まずはこのラインを頭に入れ運営していますね。

RE/MAXのエージェントさんは各々が主人公になれる組織です。各自が夢を持ち、それに向かって活動する。私の夢のためにお願いして活動しているわけではありません。だからこそ、最高のパフォーマンスに繋がるんだと思っています。

そして、ビジネスモデル的にエージェントさんはオフィスが提供するサービスの対象であるお客様ではありますが、人としてまた同じ経営者の先輩や仲間としてシンプルでフラットな関係を築いていきたいです。

かつ、互いに助け合い切磋琢磨し、高めあえる一生の友でありたいと考えています。そのうえで皆さんの「最終相談者」になれたら、もう最高ですね。

GIVE&GIVE&GIVE×100&LITTLE TAKE。

先日のエージェント研修でふと思いついた言葉ではありますが、これが自然にできるようになれば未来は明るいと信じています。

さらには、当社の考えるエージェント文化の創造を実現するために、オフィスやリージョン、そして日本のRE/MAX JAPANの発展の為に可能な限り寄与していきたいと考えています。