リアルソフトでSEとして働いている出口 晃多と言います。 「チームで働くということ」について、普段考えていることを書いてみました。悩んでいる方の背中を押せたら嬉しいです。

私は、社会人になる前「一人だけで働きたいな~」と思っていました。 人間関係のしがらみとか、すれ違いとか、そういうものを避けたかったんです。「自分一人でお金を稼ぐことが可能か?」と考えてみたところ、乗り越えるべき壁がたくさんあると気づきました。

「ズボラな自分が一人で予算・実績やお金の管理をできるわけない」「そもそもお金を稼ぐには第三者が必要なので、一人で好きに働くって破綻しているな」 などなど、さまざまな理由から会社に入って働いてみようと決断しました。会社で働くと決めた以上は「チームで仕事をする・成果を出すといったことが 自分自身の命題だな」と腹をくくり業務に励んでいます。

そんな私が「チームで働く」をテーマに、考えていることを書き出してみました。

チームで働くメリット──自分も組織も可能性が広がる

私の働く会社、リアルソフトでは、チームで働くことを大事にしています。なぜチームがいいのか、私から見たそのメリットをまずは3つご紹介します。

その1 できることの幅が広がる

チームで仕事に取り組むと手数も頭脳も増えるので、時間もアイデアも増えます。当然一人よりも多くのことができるようになります。

その2 思いもよらない成果が得られる

アリのように小さな脳を持つ生き物が集団となることで、単なる「個体の集団」を超えた特性を持ち、複雑な構造の巣を作ったり軍隊を形成して戦ったりできるようになる現象を「創発」と呼びます。


この現象はチームに対しても同じことが言えます。つまり、“いろんな経験、価値観を持った人”が、“それぞれの意志を持ちながらもチームで働く”ことで、 シンプルな人数の足し算を超えた、大きな力を持った組織になる可能性を秘めているということです。

こう思いながらチームで働くと、この先に「どんな未来が待っているだろう?」とワクワクしますよね。 世の中のあらゆることは創発でできています。 一人では単純なことしかできなくても、とんでもないパワーを秘めた集団になるかもしれません。

その3 自分自身の価値観や行動が変わる

誰かと一緒に働いていると、相手の振る舞いや経験を見ずにはいられない状況になります。 そうすると、自分の中にある価値観や行動基準は何らかの影響を受けます。 たとえば、自分の中の言語化されていなかった部分が言語化されるとか、未知の出来事に向き合う力がついていくなど。さらには、相互に作用するため、個々人に大きな変化をもたらします。

チームで働く上で大事だと思っていること

チームで働くことのメリットは理解してもらえたでしょうか。次は、私がチームで働く上で大事にしていることを5つほど、ご紹介します。

その1 主語を変えて物事を考える

自分がやりたいこと、自分がやれば一番早く終わること、だと思っていても一度はフラットに考えるよう意識しています。「チームで目的を達成するためには」と考えるといろんなことが見えてきます。 たとえば、「自分がやれば一番早く終わること」が20個あったら?それら全部を自分一人で取り組んだとしたら、チーム全体で見たときには、一番遅い選択になるかもしれません。仮に一人ひとりの作業スピードが自分より遅かったとしても、チームで取り組むことが一番早い選択になるかもしれません。主語をチームに変えると、手段は大きく変わっていくのです。

その2 自分の体を拡張すると捉える

自分がやりたいことを、人に任せるのはとても勇気がいりますよね。 あるいは、最後までやりきりたいと思っていることでも 「予定までには終わらない」と申告しないといけない場面は苦しいですよね。人に任せる・頼るということは、自分の手元を離れることではなく、任せる人も『自分』だと捉えるようにしています。 そうすると、頭脳も手足も拡張されて便利になります。人に頼りやすくなるのです。

チームの行動や決定は自分の行動や決定と等しいです。「自分が大切にしていることは、チームのメンバにも大切に思ってもらい、チームの誰かが大切にしていることは自分も大切にする」という意識を持つことが重要だと思います。

その3 前提・目的をすり合わせ、方法は各自で考える

せっかくチームで働いているのに、上司やリーダが、目的達成の手段も含めて一から十まですべてを考えてしまうと、一人で働くこととあまり違いがないように思います。

達成すべき目的と、目的を達成すべき理由は共有し、そこに至るまでの道のりは個々人が考えることで、自分一人では考えもしなかった方法が見つかるかもしれないですし、期待以上の成果が出てくることもあるかもしれませんよね。

その4 誰にでも初めてのことはある

誰にだって初めて経験することは山ほどあります。私も同じく、「4年目だしそろそろ慣れてきたかな?」と思いきや、常に新しい仕事や課題、テーマが目の前にあります。初めての経験を恐れていたら、いつまで経っても変化が訪れません。 変化がないのは、とても悲しい。と、私は思います。 失敗してもチームで向き合えば大体のことはどうにかなるはず。思いきって挑戦してみましょう。

その5 みんな一人の人間

生きていく中では、どうしても考え方が合わない人、あらゆる手を尽くしても、自分が嫌だと感じる振る舞いを変えてくれない人もいるはずです。 ここで、社会人研修で私を指導してくれた先輩の言葉を紹介します。

「どんなに憎く思っても、相手の人格否定だけはしてはいけない。どんな人にも、その人のことを大事に思っている人がいる。一人の人間なんだから」

これを話してくれた先輩社員も先輩からの受け売りらしいです。 なので、私も売っていきます。


「どんなに避けたくても、人と関わらずに生きていくことはできない」と、私は考えている私にとっては当たり前であると同時に、とても大変です。 大変だからこそ、ちょっとした瞬間に嬉しさを感じられるのかもしれません。

そう思うと、チームで働くということも悪くないのではないでしょうか。

そんな私が働いているリアルソフトでは 「最高のチームをつくり、ITで世界中の企業の業務効率化を支援する」 というミッションを掲げており、チームで働くことについて真剣に向き合っています。

この記事を読んで「自分も最高のチームを作りたい」と 思われた方は、ぜひリアルソフトの話を聞きに来てください。

新しい仲間をお待ちしています。