多様な働き方や人生の選択のきっかけを作る仕事。ここに介在価値がある

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「人のきっかけや成長をサポートしたい」と、教員になることを目指していた齋藤。学生時代に社会人との交流を通して、その希望は教員でなくても達成できると気づくと方針を転換。人生が変わるきっかけとなり得る人材業界に興味を持ちます。

齋藤 「人に関わる仕事がしたいと就職活動を開始し、一番ワクワクしたのがこの業界でした。学校のクラスのように、みんなの顔と名前がわかる距離感の企業に入りたいと、入社したのが統合前の株式会社キャレオでした。当時は100名くらいで、その後ランスタッドグループに統合されて2,500人規模に拡大したんです。その両方の規模に身を置けたのはすごく貴重な経験でした」

タレントアトラクションチームは主に全社採用を担当。採用戦略立案や面接対応、面接官トレーニングなど、採用に関するあらゆることを管轄しています。採用を通じて「きっかけ」を作れることが、この仕事のやりがいであると齋藤は話します。

齋藤 「多様な方にランスタッドを知っていただき、仲間になってもらえることは私のやりがいです。面接を通して希望とマッチしないこともありますが、一番大切なことは候補者の方が後悔しない選択をすること。そのために全力を尽くしています」

採用には正解がありません。面接を通して候補者の方が進むべき方向性を再認識できるのであれば、そこに自分が介在した価値がある──そんな想いを齋藤は持っています。

齋藤 「『齋藤さんのように楽しく働きたいと思った』とランスタッドを選んでくださったり、入社後に会った時に『あのとき入社を決意して良かった』と言われたりするとすごく嬉しいですね」

Can doマインドでいこう!ランスタッドで出会った成長促進のコツ

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将来に対して不安を抱くのではなく、ワクワクする。そう捉えることが、新しいチャレンジの原動力になっていると齋藤は言います。

齋藤 「今はいろんな採用手法や仕組みが出てきているので、チャレンジする機会が多くあります。今度オンラインで説明会と一次面接を行い、その日に内定を出すというワンデー選考会を開催しますが、それもゼロから組み立てました」

業務以外にも、有志により全社横断で行われている「LOVU(ラブユー)プロジェクト」へ参加。LOVUは“Lead Our Valuable Ultimate goal”の頭文字で、ランスタッドの最終的なゴールに向かって、成長を促進させようという取り組みです。新規プロジェクトや人材とメタバースとの融合を議論したりと、精力的な活動が行われています。

齋藤 「“Better Than Yesterday”という業務改善を目的としたプロジェクトにも参加しています。会社は新しいビジネスを作ろうとしているし、今の業務自体も改善しようとしている。常にいろんなところで成長を促している組織だと感じます」

どちらのプロジェクトも、ボトムアップでスタートした活動。ランスタッドでは「どうアクションしていくか」を主体的に考える機会が多く与えられています。

齋藤 「教育であれば、知りたい人・勉強したい人が勉強して成長していくべき。そこに年齢も性別も障がいもまったく関係なく、やりたい気持ちがあれば誰でもできます。ランスタッドでは、Can doマインドでいこう!とよく耳にしますが、できない理由を考えるよりできる方法を考えようということ。できないことを受け入れ、できる方法を考える。これこそが多様性だと思います」

教員を目指していた大学生のころ、齋藤は小学校や障がい者施設など、人に教える場に積極的に参加をしていました。その当時の経験がバックボーンにあると言います。

齋藤 「障がいをなくしていこう、という会社の方向性に違和感を覚えません。ただ、最終的にはそういう言葉自体がなくなることがゴールだと思っています。そこに差がないことが当たり前というように」

社外活動もキャリアの糧に。困ったときのフォローも万全、力いっぱいチャレンジできる

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ランスタットでは、社員が社外で経験を積み成長することを奨励し、就業規則で副業を認めています。以前は、人材業界のコミュニティに入り勉強会に参加したり、副業で他社の採用に携わったりと、社外でも精力的に活動していた齋藤。Uber eatsがサービスを開始したころには、副業として配達を経験しました。

齋藤 「当時、Uber eatsの配達員は、最先端の働き方だったので興味を持ちました。SNSでつながり情報交換をして、褒めあって、それを自分の仕事に落とし込むという新しい働き方。その経験を、ランスタッドで単発派遣を行っている『スポットジョブ』の担当者に話しました」

副業としての他社での採用活動は、ランスタッドでの業務にも経験が活かされました。

齋藤 「採用手法のストライクゾーンがとても広がったと思います。副業では、今までの経験をアウトプットしつつ新しい採用方法にチャレンジすることができました。副業で得た採用手法などの知見は、ランスタッドでも役立っています」

他社の人事・採用に関わることで、自身の人材価値も高まる。それは貴重な経験であるものの、オーバーワークを感じた齋藤はしばらく副業を休止しています。もともと予定をびっしり詰め込むタイプ。新しいことを考える余裕もありませんでした。

齋藤 「上司とのOne on oneの時に『正直、仕事が回らないです』と話したら、伴走して業務を整理してくださいました。それで考える時間を確保するようになったんです。どんどん入ってくるメールも遮断して、紙だけで考えてみる。そうすると今までにないアイデアが出てきたり、『これを調べようかな?』という新しい視点が生まれたり。ずっと走り続けていたところを、ちょっと休憩して振り返る時間が取れるようになりました」

働く人のきっかけに貢献したい。そのために必要な新しい働き方を模索する日々

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在宅ワークとフレックスタイムを活用して、自分の予定に合わせて仕事ができるランスタッド。平日のランチタイムに、家族で公園に行って、ご飯を食べて、仕事に戻ることや、仕事を切り上げた5分後に子どもと一緒にお風呂に入ることもあります。

齋藤 「1カ月の育児休暇も取得しました。育休はものすごく楽しかったです。育休明けが近づくと夏休みの終わりのように『来週から仕事か~』みたいな気持ちになりましたね(笑)。今は、一軒家を買うかどうか悩んでいて、社長の猿谷 哲にも相談しようと思っているところです」

在宅ワークを中心に考えた居住地を選択することで、仕事のやり方がどう変わるのか。在宅ワークでより能力を発揮する方法や、出社して人に会うための時間の使い方は。Can doマインドで希望をどう実現するか。齋藤は今それを真剣に考えています。

齋藤 「将来の夢は、地方に一軒家を建て、そこから仕事ができる環境を作ること。人事として、組織をマネジメントできるようになること。それからもう一回副業を再開して、いろんな会社に採用として影響力を広げていけたらおもしろいと思います」

齋藤は従業員を会社の血液に例えます。血液が悪ければ運動機能も悪くなり、血液が良ければ健康になり、さまざまな活動ができるようになる。会社に血液を送り込む採用という窓口で、会社に影響を与えその体質さえも変えていくことができる──それが採用の仕事の醍醐味なのです。

齋藤 「時代は変わっていき、働き方も価値観も変わっていく。働く人たちのきっかけに寄り添い、新しい価値観に常に共感しながら仕事をしていきたいと思っています」