ゲームクリエイターからの転身。新たな世界でスキルを磨きたい

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就職活動の際、これまで一番時間を費やしたことは何かをあらためて考えたとき、1番に浮かんだのは、幼いころから大好きだった「ゲーム」でした。物心ついたころには夢中になり、夕食後など家族で楽しんでいた光景を今も覚えています。せっかく働くのであれば、自分が打ち込める仕事がしたい、そう思い、ゲーム業界の門をたたきました。

入社後は、ゲームの企画提案から開発業務、そしてリリース後の運営まで幅広く担当。実際に働き始めて驚いたのは、ひとつの作品を作るために、エンジニアやデザイナー、運営スタッフやクライアントなどさまざまな関係者が複雑に関わりあうことです。トラブルが起きたり、スケジュールが遅れることも珍しくありません。ハラハラすることも多かったですが、その分どんな方とでも協働できる調整力が身についたと思っています。

転職を考えるようになったのは、入社して3年が経ったころ。多忙ながら充実した日々を送っていたのですが、今後のキャリアを考えたときにこのままゲームの専門性だけを高めるのではなく、今まで学んできたことを活かして新しい世界にチャレンジしてみたいなと思ったんです。

そんなとき、親しい友人から「リクルートグループが向いているんじゃない?」と言われたことがあって。調べてみると、ストイックながら前向きに仕事に取り組んでいる社風が伝わってきて「私もここで挑戦をしてみたい」と即座に感じました。

なかでもリクルートスタッフィングのBPOという事業を選んだのは、ゲームクリエイターの仕事との共通点を感じたからです。BPOは、クライアントの業務の一部をアウトソーシングというかたちで担う仕事です。前職でも、クライアントからの依頼をもとに企画や運営をしていたので、これまでのスキルが活かせるかもしれないと考えたんです。

実際の面接も印象的でした。BPO事業をより拡大していきたいという目標を、先輩社員の方がありありと語っていらっしゃたんです。私自身、一社しか経験していなかったため、自分自身の市場価値に対して自信が持てない部分もあったのですが、「成長したい人が、臆することなく挑戦できる環境だと思う」という話をしていただきました。事務業務をはじめ、収支管理や育成など、幅広く経験できることが、将来の自分のキャリアにプラスになると感じ、入社を決めました。

コミュニケーションの力を信じて、安心できる環境づくりを

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入社した後は、1カ月ほど研修がありました。中途入社の同期とともに業務フローやマニュアルの作り方を学んだり、ときにはロールプレイングをしたりしました。研修はかなり体系化されていて、さすがリクルートグループだなと感じましたね。一通り基礎業務を経験した後に、クライアントのプロジェクトへアサインされ、現場に入っていきました。

私が最初に担当したのは、営業事務の立ち上げを行うプロジェクト。入社直後から立ち上げに携わることになるとは思わなかったので少し驚きましたが、「入社直後の今なら何を聞いても大丈夫!」という気概で先輩方をたくさん頼りながら、スタッフの採用から、業務フローやマニュアルの作成まで一連の業務を行いました。

立ち上げが軌道に乗った現在は、長年RSで受託している別のプロジェクトを担当しています。業務の難易度も高く、立ち上げとは別の難しさを感じる毎日です。

そんな中、とくに大切にしているのは“コミュニケーション”の力を忘れないこと。私自身も担当業務を持っているため、忙しいとついつい周囲を見渡す時間がなくなってしまうのですが、SVの役目はプロジェクトの全体像を把握すること。自分の作業の中で効率化できるものがないか探して時間を作りながら、スタッフやクライアントと会話する時間を持つように心がけています。

会話って、5分増やすだけでも、職場の雰囲気や関係性が変わったり、仕事にとって大きなプラスになったりすると思うんです。スピード感のあるリクルートグループの社風だからこそ、あえて手を止めて、スタッフ同士、ときにはクライアントとも気軽に話せるような場を作るようにします。仕事をするときに、安心できる環境かというのがパフォーマンスを出す上でも大事だと考えているので、一人でも多くのメンバーが前向きに安心して働けるような環境づくりを心がけています。

自分が感じる「楽しさ」を周囲にも届けたい

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未経験からのスタートなので壁にぶつかることもありますが、周囲のおかげで、私自身は仕事を楽しむことができています。信頼して仕事をくださるクライアントがいて、私と一緒に働いてくれるスタッフがいて、忙しいのに丁寧に相談に乗ってくれる先輩がいる。だからこそ私も、楽しんで働けるような環境づくりをしていきたいと思っています。

そういった点では、以前と比べて視野が広くなったと感じています。昔は自分のスキルをいかに高め、いかに活かすかという点だけに集中していましたが、SVという立場になってからは、一緒に働く人々に注目するようになりました。

最近では、スタッフの方々のキャリアについて考えることも多いです。BPOの仕事をずっと続ける方もいれば、次に進むためのステップにする方もいる。そのためのプラスになるようなサポートもするようにしています。Excelのスキルを高めたいという方がいたら一緒に勉強したり、「この部分、ちょっと試してみる?」と私の仕事の一部で経験をしてもらったり。SVとしての仕事だけでなく、スタッフの方の将来の可能性を高められるように意識しています。もちろん仕事なので、すべてが楽しいことばかりではないですが、できるだけみんながワクワクしながら働けるよう、工夫をこらす毎日です。

仕事をしていて嬉しい瞬間は、スタッフやクライアントから「長谷川さんがいてよかった」「ありがとう」と言っていただくことですね。またRSのメンバーからの言葉も嬉しいです。私が所属しているチームは、すごくアットホームな雰囲気で、それぞれ別のクライアントと仕事をしているのに、いつも活躍を見ていてくれているんです。「頑張ったね」と声をかけられる喜びを知っているからこそ、私もすてきだなと思ったことは、言葉にして伝えるようにしています。

事業成長と自己成長をめざして、これからも進み続ける

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今後の目標については、さらなるバリューが発揮できるように成長していきたいと思っています。BPOを依頼するクライアントは、どうしても多忙な環境にあることが多いです。だからこそ、私たちが時間的にも気持ち的にも支えたい。「リクルートスタッフィングなしではいられない」と言っていただけるような仕事をしたいですね。派遣という形態よりも長く関われる、BPOならでは強みを活かして、これからもクライアントと一心同体になって奮闘していくつもりです。

未経験で入社してから、もうすぐ1年半を迎えます。ゼロからのスタートだったこともあり、振り返れば本当に怒涛の1年間でした。毎日のように壁にぶつかるなか、見つけたノウハウもたくさんあります。今思っているのは、そのノウハウを社内で横展開したいということ。当社は部署ごとに横のつながりがあり、部会や座談会でさまざまな悩みを聞くことがあるのですが、みんな同じところで悩んでいると感じるんです。私の経験を共有することで、社内のメンバーの役に立てたら嬉しいです。

個人としてのビジョンは、ふたつあります。まず、今はSVと事務業務を一通り経験することができているので、次はSVをマネジメントする立場になりたいということ。そしてもうひとつ、これはもう少し先の話になると思いますが、元ゲーム会社勤務という経歴をどこかで活かせたら嬉しいです。エンタメ業界経験者ならではの発想に、現在の経験を組み合わせ、業務の一助となるような、新しいアプリケーションやシステムを発案できたらいいなと思い描いています。

※ 記載内容は2023年5月時点のものです