まじめで面倒見のよい“頼れる存在”。はじめての挫折から学んだ目的意識

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▲双子の妹と七五三でお宮参りをしたときの写真

福岡県福岡市で生まれた白水。幼少期は厳格な祖父の教えが性格形成に大きな影響を与えました。

白水「よくまじめな性格だと言われてきました。というのも、経営者だった祖父がとても厳しく、話すときは敬語、食事もお風呂も祖父が最優先、という昔ながらのルールがいくつもありました。幼いころからそういう礼儀やマナーを叩き込まれていたので、しっかりしていたと思います」

厳しい祖父の影響で自立を覚え、人一倍責任感を持って育った白水。学校でも自然とクラスの学級委員長を担うようになり、周りからは“頼れる存在”として認識されるように。

白水 「転校生と最初に仲良くなるタイプだったんですよ。なかなか輪になじめない人やうまくいっていない人、困っている人に目がいき、声をかけていました」

勉強はもちろんのこと、小・中学校ではスポーツにも取り組む日々。持ち前の真面目な性格で文武両道を実現してきた白水でしたが、高校に入学してはじめての挫折を味わいます。

白水 「入学した特別進学クラスは、1年生から大学受験を見越して0限から8限までみっちり勉強する環境でした。朝7時半に登校して18時まで授業が続く毎日。そこで、途中で糸がぷつんと切れてしまったんです。

クラスメイトは上位の大学をめざして必死に努力する中で、自分は行きたい大学が定まっていなかった。ただ、落ちこぼれないように必死になっていただけで。自分としての明確な目的がないまま走り続けられなかったですね」

このようなことがあって、高校3年からは一般のクラスに移りました。勉強以外の学校生活を楽しむ中で少しずつ失った自信を取り戻していきます。

大学に進学すると、洋服好きの友人とオリジナルTシャツを制作するサークルを立ち上げます。そこでも気づけば部長というポジションで、周りを巻き込みながら活動に熱を入れていました。

白水 「これまでにないサークルを作ろう、と言って立ち上げたのですが、仲間と共に活動に明け暮れて、どんどん規模を大きくしていく過程がとても楽しかったですね。最終的には30人ほどの大所帯となり、交友関係も一気に広がりました」

挫折から学んだ目的意識の必要性。そして、大学でのサークル活動を通じて、自分自身が楽しみながら主体的に動くことがチームを盛り上げ、目的を達成するいちばんの手立てになることに気づきます。

自身の成果を上げることよりも、お客様に成果を返す。常に貫いてきた営業姿勢

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▲前職時代、全社表彰式でチーム賞を受賞したときにチームメンバーと記念に撮った一枚(一番左)

就職活動で白水が出会ったのは大手人材企業。同社の内定者でもあったアルバイト先の先輩から勧められ、営業職の選考へ進みます。

白水 「選考のなかで企画・提案を行うグループワークが用意されていて。 お客様のニーズを聞いてメンバーとディスカッションを重ね、提案をまとめていく過程がすごく楽しかったんです。学生時代からまとめ役を担ってきたので、いろいろな要素をまとめ上げるような仕事が向いているのかなと感じました」

入社後は、クライアント企業の新卒採用における目標達成をサポートする営業を担当しました。戦略策定から携わり、自社サービスを活用した施策提案、面接・内定者フォローまで行います。

白水 「お客様への架電から受注後の内定者フォローまで、一連の流れすべてに伴走する営業形態でした。1日3〜4件訪問するというハードワークでしたが、当時は楽しんでやっていましたね」

「この仕事に向いている」という直感の通り、営業職にやりがいを見いだし、成果を上げていった白水。大切にしていたのはお客様との対話を通じた関係づくりでした。

白水 「実は、欲しい人材のイメージが明確にある企業はそこまで多くありません。まだ曖昧な部分を私たちが一緒に固めて、最適な採用フローを提案することが必要になってきます。

そのためにはいかにお客様と深い信頼関係を築けるかが重要で、直近の課題を解決するだけではなく、クライアント企業の未来を見据えて会話することを強く意識していました」

このようなお客様への真摯な対応が評価されて、入社3年目以降から継続して社内表彰されました。しかし、白水が重きを置いていたのは、活躍する同期たちと成果を競うことではなく、あくまでお客様に成果を返すことでした。

白水 「1社1社の企業に対してコミットするには何が必要なのかを考え、行動し続けた結果、受賞できたんだと思います。入社当初からずっとやることは変わっていないです。1〜2年目にがむしゃらに走り続けていたのが、3年目で結果として花開いた感覚でしたね」

チームのイメージは“円”。 中心に向かってメンバーが集まっていくのが理想のかたち

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▲前職時代、熊本営業メンバーの送別会のときの集合写真(後列左から2人目)

プレイヤーとしての実績を買われ、表彰の翌年には福岡営業部の主任へ。そこから課長、部長と順調にキャリアアップし、最終的には営業統括部長として営業部30名、支社社員30名をマネジメントする立場となります。もちろん、就任当初は苦労もありました。

白水 「初年度はメンタル面で不調をきたしたメンバーの休職もあってかなり悩みました。各メンバーのコンディションやパーソナリティを把握することの重要さを実感しましたね」

そこから白水は、一人ひとりを深く知るためのコミュニケーションをマネジメントの軸とします。新しい組織に入ったらまずは全メンバーと1時間ずつ面談を実施。それぞれのバックグラウンドや入社理由、仕事への姿勢を確認し、適切な関わり方を模索。“個”の尊重を大事にしてきました。

その中で生まれたビジョンが「全員が主役になれる組織を作る」こと。

白水 「150%売上達成している人を2〜3人つくるよりも、全員が110〜120%くらいを達成できる組織をいかにつくっていくかをマネジメントの目標として掲げていました」

学生時代からさまざまな人をまとめ上げてきた白水らしい目標です。

白水 「組織というものは上下関係のある縦割りではなく、理想のかたちは“円”なんだと思うんです。円の中心にリーダーがいて、そこがいちばん熱量高く渦巻いていて、中心に向かって、どれだけメンバーが集まっていくか。それが理想のかたちです。そのためにはメンバー自ら当事者意識を持ってもらわないといけません。普段の会話でも上からの一方的なトークにならないよう、フラットな関係性を築くことを心がけていました」

対話の中で相手を深く理解し、最適なアプローチを打ち出す。プレイヤーとしてもマネージャーとしても常に変わらない強みです。

また、挫折から学んだ“目的意識”がときを経ても深く根付いていたと言います。

白水 「営業戦略をしっかり立て、具体的な戦術に落とし込むしくみづくりは重要視していましたね。本社から言われるのではなく、営業部にいる自分たちを主語として、向かうべき方向性を発信することが大事なので。戦略に対してどんな目標を設定するか、定点的に何を追えば成果が出せるのかは、メンバーにわかりやすく伝えられたと思っています」

このような取り組みが実を結び、マネージャーとしても4度社内表彰されることに。

そうして、12年間にわたって知識と経験を積み重ねてきた白水は、ここで新たな挑戦の道を切り拓くことになります。

「自分軸でキャリアを選択できる世界」が笑顔の連鎖につながると信じて

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▲新たな決意を胸にチャレンジする日々を送っている

営業統括部長として順調に成果が出せるようになってきたころ、白水の中にある想いが芽生えるようになってきました。

白水 「この先に見えているキャリアはあるものの、居心地が良すぎると感じていて。自分のキャリアの成長曲線を高めるため『外に出て勝負してみたい』と思うようになりました」

そうしてたどり着いたのがPR Tableです。実は数年前、共同代表取締役の大堀航、大堀海のWeb記事を読んだのが印象的で記憶に残っており、前向きな気持ちで面談にのぞみました。

白水 「お二人の印象は、とにかく感じが良かったんです。話しやすい雰囲気を作ってくださり、私のことを理解しようとしてくれているのが伝わりました。それに、会社やサービスについてすごく熱量を持って伝えてくれて、私も高揚感が生まれたと言いますか……」

なにより、白水が感じたのは会社のビジョンへの強い共感です。

白水 「PR Tableの『働く人の笑顔が“連鎖する”世界をつくる』というビジョンは、私が大切にしている価値観と共通していて、胸にストンと入ってきましたね。マネジメントで掲げていた目標『全員が主役になれる組織』も言い換えるとまさにこういうことだなと。

ずっと採用に携わってきた中で、求職者自身がキャリアを自分主導で選択することの必要性と、それを実現する難しさを感じていたんです。新卒求職者の7〜8割が就職活動に不安を感じていて、就職自体を前向きに捉える土台ができていない。そんな世界を変えるのはPR Tableだと思えました」

自分軸での前向きなキャリア選択。それが働く人の笑顔の連鎖につながる。白水はそんな強い思いを胸に入社を決めました。現在はフィールドセールスとして経験を活かしながら商談、提案を行っています。もちろん、お客様と徹底的に向き合う姿勢は変わっていません。

白水 「まずはお客様としっかりコミュニケーションを取って、talentbookの価値を理解していただく。そして効果を上げて実績を積み重ねることが必要だと思っています。あとは、自己成長も必要だと考えています。基本的には自由にやっていいという会社のスタンスなので、私も失敗を恐れずに何でもやってみようという心意気でいます」

自分自身の成長のため新天地に足を踏み入れた白水。しかし、頭にあるのは常に目の前の相手のこと。 お客様、ユーザー、メンバーそれぞれと向き合いながら「働く人の笑顔が“連鎖する”世界」の実現をめざしていきます。