周りに寄り添い、サポートする力を培った学生時代。「美容」という天職に出会う
2022年10月にPR Tableに入社し、ビジネスサポートチームの一員として、営業のサポート業務を担当する大森。学生時代を振り返ってまず思い浮かぶのは、部長を務めた卓球部での活動です。
大森 「入学当時は、部活動をそこまでがんばるつもりはなかったんです。当時の私は、これが得意とか、やりたいという強い想いがあまりなくて。周りから誘われて、やってみようかな程度の気持ちで入部しました。
しかし、実際にやってみたら、卓球という競技自体がとても楽しくて。練習に打ち込んでいくうちに試合にも勝てるようになり、いいチームメイトに恵まれたこともあり、結果的には団体戦で関東大会まで勝ち進むことができました」
選手として競技に立ち向かうのはもちろん、部長としてチームメイト一人ひとりに向き合った大森。チームをまとめ上げ、一丸となって勝利を得ることができたことは大きな自信となりました。
大森 「小さいころから世話焼きな性格で、周りに困っている子がいたらすぐに駆け寄るタイプ。まわりの人の顔色を伺いながら、行動するような子だったんです。人の機微に敏感なこともあり、チームメイト一人ひとりのことを想いながら、どうしたらモチベーションを高められるか、うまくまとめていけるか考えていましたね」
そんな大森が高校卒業後に選んだのは、美容専門学校への進学でした。
大森 「美容自体に興味もありましたし、もともとブライダル業界に興味があったんです。女性が一番輝ける、幸せに満ちた場所で何かお手伝いできないかなと思っていました」
専門学校では、メイク・エステ・ネイル・アロマをはじめ食事やメンタル面まで、人が心身ともにキレイになるための幅広い専門知識はもちろん、資格取得やプレゼンテーションの授業などにも積極的にチャレンジし、学びを深めました。
大森 「卒業後は、学校の母体でもある化粧品メーカーに就職しました。選んだ理由の1つは、奨学金制度を利用できたからです。できるだけ家族に負担をかけたくないと思っていたので、学費を給料で支払うことができる制度が魅力的で、学校から推薦してもらいました。ブライダル関連ではないけれど、女性を輝かせるお手伝いができる業種だったのも決め手です」
誰かを支える仕事ができるようになったのは、挫折を味わったからこそ
新卒で入社した化粧品メーカーで大森がまず担当したのは、顧客へのカウンセリング販売でした。その後、本社の営業部兼教育部へと移動し、インストラクターとして販売店研修を担当。さらに社内研修や後輩育成などを通じて、メンバーのマネジメントにも携わります。
大森 「入社後は横浜の販売店へ出向し、現場の販売員としてお客様に向き合う仕事を2年ほど担当しました。学生時代から、いずれは人と接する仕事をやっていくことになるだろうと思ってはいましたが、自分の中では大きな挫折を味わったというか、すごく苦しんだ2年間でしたね。
なかなか販売実績を上げられなかったり、イベントの集客がうまくいかなかったり。ノルマではないですが、数字に対して厳しく見られていたことがプレッシャーになり、とても苦しかった。正直なところ何が正解なのかわからなくて、なかなか結果を出すことができなかったんです」
しかし、この苦しかった2年間の経験があったからこそ、大森はインストラクターとして成果を残すことができました。
大森 「3年目に本社に戻り、インストラクターとして研修を担当するようになりました。そのとき上司から『現場で本当に求められていることは何かを考え行動する』ことを教わり、ハッとしたんです。私はただ、マニュアルどおりに研修していただけだと気づかされました。
それ以降、私の仕事は誰のためにあるのか、誰が喜んでくれるのかなど、仕事の本質について自分なりに考えるようになり、現場でお客様のために働いている販売の方々に、インストラクターとして何を伝えることができるのかを常に念頭におき行動してました。現場ならではの大変さを身をもって知っているからこそ、できるサポートがあると思い至りました。
研修に参加された方から『良い内容だった』という言葉をいただけたこともあり、苦労した経験を役立てることができて嬉しかったですね。今でもその上司の方を尊敬していますし、感謝しています。私の基礎となる学びを培った時期です」
全く経験のない仕事でも、頼りにされたからにはやり遂げる
化粧品メーカーに入社以来、現場での販売から、インストラクター、マネジメント業務まで幅広い業務を担当してきた大森。学生時代から地続きの環境で活躍の場を広げる中で、もっと業界のことを広く知りたいと思うようになりました。そして新しい環境で「やってみたいことに挑戦してみよう」と、転職することを決意。美容商材メーカーに入社しました。
大森 「サロンで販売する専売品のインナーを作っているベンチャー企業でした。営業として入社し、美容インストラクターを任されていましたが、とにかく人手が足りていなくて。
いろいろなことが決まっていない状態で、研修をするといっても、必要な資料や小物もそろっておらず、ゼロから作ることも多かったですね。非常に大変ではありましたが、前職の経験を活かせているなと実感することも多く、やりがいにつながっていたと思います」
その後、担当者の休職により急きょ営業事務の仕事を担当することになった大森。まったく経験のない業務でしたが、持ち前のチャレンジ精神で引き受けることにしました。
大森 「引き継ぎ期間が1カ月しかない中、やったことのない業務を目の前に大きな不安がありました。ですが、ほかにやれる人もいないし、『任されたからにはがんばろう』と気持ちを切り替えたんです。やるしかない、と」
その後の半年間は、営業事務と、営業システム構築業務に携わります。そして、システムが完成し、さらには前任者の復職が決まったことをきっかけに、新たな道を模索することにしました。
“ありたい未来像”を思い描きながら、自分らしい働き方を模索していく
大森の転職活動の大きな軸は「新しい働き方」の模索。一旦立ち止まり、これまでとは違う働き方へとシフトしていきたいと考えていたときに出会ったのがPR Tableです。
大森 「出社して、出張に行って、現場を回って……。っていうのが当たり前の働き方をしてきましたが、今はもっといろんな働き方がありますよね。周りの人から、仕事に対する考え方も環境ももっと自由でいいんだ、と教えてもらったのも大きかったです。
在宅ワークや本業のほかに副業を持っている人もいる。そういう働き方があることを知って、私自身これまでと違う働き方をしてみたいと考えるようになったんです」
大森がPR Tableの面談を受けてみたいと思ったきっかけは、Webサイトで見たビジョンやバリューに共感したからです。
大森 「転職活動をする上で、企業の理念やビジョンはすごく気になる部分です。PR Tableに出会ったときに思ったのは、『なんて素敵なビジョンを掲げているんだろう』ということ。とくに、『一人ひとりが違和感なく続けられる自分でいることを大切にしている』というバリューのあり方に強く共感し、そんな風に仕事ができたら素敵だなと直感しました」
PR Tableではフルリモートの勤務が中心。これまでと異なる働き方ながらも、満足な転職が実現したと大森は語ります。
大森 「最初はすべてオンラインで業務を進めていくことに戸惑いを感じたこともありました。たとえば、隣にいれば直接話して完結することも、一度文字にして相手からの返信を待たないといけない。
しかし、次第に、すぐに聞くのではなく、いったん自分でやってみたり考えてみたりした上で、『私の考えはこうですが……』と伝えることを意識するようになりました」
仕事中心の働き方だけでなく、ワークライフバランスを考えながら働ける環境にも満足しています。
大森 「働いている社員一人ひとりの生活に合わせて働ける環境である点も、PR Tableの良いところだと思います。もちろん仕事は大切ですが、やはりプライベートがあってこその仕事でもあると思うので、自分らしく、違和感のない働き方ができる環境は非常にありがたいですね」
2023年3月現在、入社してまだ5カ月の大森は営業サポートとして知識やスキルを高めつつ、周囲に貢献できるようになりたいと仕事に励んでいます。
大森 「まずは担当のサポート業務をしっかりやっていきたい。先輩の有泉さんがすばらしくて、どんなことにもすぐ気がつく、この人に聞けばなんでもわかるというような方なんです。少しでも追いつけるよう頑張って、私もPR Tableのみんなに頼ってもらえる存在になりたいです。
実は今回、ずっと続けてきた美容の仕事を離れることに抵抗もありました。でも、続けてきたことで覚えるようになった違和感や迷いもあって。一度美容から離れてみることで、あらためて生み出せるものもあるかもしれません。いつか、これまで自分が経験してきた美容の学びを活かして、人が癒される空間を提供できたらいいなと妄想しながら、仕事もプライベートも楽しんでいます」
自分らしい働き方を模索しながら夢を思い描き、一歩ずつ前へ進んでいる大森。誰かを支え、輝けるようにサポートしながらステップアップしていくその姿から目が離せません。