正も負も味わった──今も自分の中に生きる、バドミントンに打ち込んだ経験

▲中学生時代、バドミントンの団体戦で県ベスト4入賞時(写真右上)

幼少期は、誰彼かまわず話しかけてしまうような人懐っこい子どもだったという長居。小学生の頃には、人並みに外遊びやゲームを楽しむ一方で、大人の読む本を好んで手にとって読書を楽しむようになりました。

長居 「ソフトボールと水泳の習いごとをするなど、わりと活発だったと思いますが、親の影響から東野 圭吾さんの本などをよく読んでいました。ガリレオシリーズにどっぷりハマっていたのを覚えています」

その後中学生になった長居は、バドミントンに打ち込みます。近所に住む2歳年上の友人がバドミントン部に入部したと聞きつけ、後を追うように始めたのがきっかけでした。

長居 「小学校のころにやっていたソフトボールのフォームとバドミントンのフォームが近しいこともあり、入部早々『筋がいいね』とほめられたんです。14人ほどいた同学年の部員の中でも、中学1年生の時点では4、5番手になれたので、大会にも出場しました。試合に勝つとさらに楽しくなってきて、ますますのめりこんでいきました」

中学2年生になるとダブルスに熱中した長居。ところが、ここで初めて苦渋を味わうことになります。

長居 「僕の実力が不足していたために、ペアを組んだ子から『お前、弱い』と、一方的に解散を告げられたんです。自分にミスが多く勝てなかったとはいえ、この時は本当に悔しかったです……。

その後、別の子とペアを組むことになったんですが、その子と一緒に、自主練したり、高校生や大人などの上手い人がいるところに行って試合してもらったりして猛特訓しました。そして最終的には、市大会で3位、県大会でベスト16という結果を残すまでになりました」

このとき初めて、努力の意味を知り、誰かと共に何かをやり遂げる楽しさを知った長居。高校、大学でもバドミントンを続け、「ひとつのことに長く向き合い、一生懸命打ち込んだ経験は、その後のPR Tableのインターン生として粘り強く仕事する姿勢にもつながっていった」と振り返っています。

未熟さを痛感したことを契機に大きく成長——表現力を磨いたインターン時代

▲大学生時代、サークルのイベントの時の一枚

長居が書くことに興味を持ったのは、大学2年生の秋のこと。江戸川 乱歩の小説を読んでレポートを作成する講義を受けたことが、その契機でした。

長居 「その講義では毎週500〜1000字程度のレポートを提出したのですが、翌週までに通知される先生からのフィードバックで毎回いい評価をいただいたんです。それまで自分が書いたものを誰かに批評してもらったことがなかったので、そこで初めて『自分は文章を書くことや、まとめることが得意なのかもしれない』と気づきました」

それから長居は文章に関わる仕事を求めて、インターン専門の求人サイトに登録。そうして大学2年生の12月に入社したのが、PR Tableでした。

長居 「入社後は、先輩のインターン生が、添削や校正の仕方などをていねいにレクチャーしてくれました。また、添削・校正後にはインターン生同士でダブルチェックをしては、改善点をあげたり、気になる点を相談しあったりもしていました。すると、指摘が減るにつれてスキルアップしているのがわかるんです。

それがとにかくおもしろくて……塾講師や百貨店での接客、居酒屋のキッチンなど、いくつかアルバイトを経験しましたが、PR Tableの仕事が圧倒的に楽しかったですね」

楽しみを覚える一方で、入社して半年ほどしたころには、長居が編集者として力不足を痛感する出来事がありました。

長居 「アウトプットしたものを見た社員さんから、『伝え方が冗長な部分が多いから、表現力をつけて、接続詞のボキャブラリーも増やすといいと思います。読書量を増やして、本の中で使われている接続詞だけをピックアップしてみるトレーニングをするといいよ』というフィードバックをもらったんです。その一件以来、言葉に従って、すすめてもらった作家さんの本を読んでは、メモしていきましたね」

それから長居は、添削の仕事に取り組む際も、それまで以上に試行錯誤して、文章の流れを工夫するようにしていきました。すると、だんだん裁量の大きなリライト案件を任されたり、書いたものが褒められたりと、周囲からポジティブな反応を得られるようになります。

そして地道な努力が実を結んだのは、インターンを始めてから約1年後のことでした。

長居 「卒業する先輩インターン生のためにストーリーを作ることになったんです。僕もある方の記事編集を担当したところ、以前に『表現力をつけた方がいいよ』といってくれた社員さんが、今度は『長居くんの文章にはちゃんと匂いのようなものがあるね』というコメントをくれました。

以前指摘してもらったことが、仕事に熱を注ぐ原動力の一つだったので、表現力を評価してもらえたこの言葉を僕は忘れられないです。自分の成長を強く実感できた瞬間でした」

会社選びの軸と一致する場所が、自分の進むべきところ

▲内定式で自己紹介した時の一枚

就職活動中、長居が軸としていたことは3つ。そのどれもがPR Tableにピタリと一致していました。

長居 「“魅力的な人と共に働けるか”。“楽しみながら仕事に取り組めるか”。そして“会社が掲げるビジョン・ミッションに共感できるか”。この3つを見ていました。出版社などを中心に他の会社にもエントリーしましたが、就活の3つの軸がPR Tableよりもしっくり当てはまる会社は見つかりませんでした」

3つの軸の中でも、長居がとくに大切にしていたのが、“魅力的な人と共に働けるか”という点です。

長居 「PR Tableに進路を決めるにあたって、人の魅力はめちゃめちゃ大きかったですね。インターンのときの上司の方、今もそうなんですが、すごくのびのびと働ける環境を作ってくださっていて、安心感を持って仕事ができています。

それに、同じ部署の皆さんもとてもいい方ばかりです。タスク管理ツール上で原稿のダブルチェックを依頼したら、僕が対応した業務に対して、丁寧に『ありがとうございます』って返ってくるんですよ。立場に関係なく、そんなフラットなコミュニケーションが普通にできていることも大きな魅力でした」

そして3つの軸に加え、長居は「talentbook」というサービスにも強く惹かれていました。

長居 「長く続けてきたこともあり、仕事を通じて、働く人一人ひとりの想いやその背景を伝えられるこのサービスに魅力を感じていました。

それに加えて、以前に取材の書き起こしを担当したことがあるんですが、インタビュイーの方が自らのキャリアストーリーを話すうちに感極まって涙を流す場面を見たことがあったんです。それを見た時、talentbookは感動的な体験が起こりうるステキなサービスでもあると思いました。

そしてそんな一面を見たからこそ、タレントの語るストーリーをtalentbookのコンテンツに落とし込んでいくことにも、改めて興味を覚えました」

PR Tableの入社にあたっては、長居は自らラブコールを送っています。

長居 「新卒入社の前例は知っていたので『正社員になることに興味があります』と、僕のほうから社員の方にアプローチしたんです。そしたら、『とりあえず面談しよう』と提案いただいて、課題や面接などのいくつかの選考を経て採用していただけることに。インターン生として入った会社に、縁あってそのまま入社できたことはとても幸せなことだと思っています」

「いろいろな仕事を経験してみたい」。“入社3年目”の新入社員の意気込み

▲2022年現在の長居

長居は2022年4月現在、カスタマーサクセス(CS)部に所属。ディレクターとして編集業務に携わっています。

長居 「即戦力となる中途採用がほとんどの中で新卒として採用してもらった以上、早く戦力となれるようにまずはディレクターとして一人前になりたいですね。自分で取材して記事を作り上げるところまで、できるようになりたいです。

また、僕はインターンで入社して以来ずっとCSなので、CSのことはだいたい見えているんですが、マーケティングなど他の部署がどんなことをしているのか、全然知らないんです。なので、他の人の仕事を知っていきつつ、ディレクター職に限らず、いろいろな仕事も経験したいです」

さまざまな仕事への興味を示す長居。彼の描く未来の姿とは一体どんなものなのでしょうか。

長居 「人の意思を応援できる人でいたいと思っています。中学時代のバドミントンで最終的に組んだダブルスのペアの子は自分より強かったのですが、『強くなりたい』という僕を、強い人と打てる環境に連れて行ってくれました。

また、僕の両親は基本的に『やりたい』と言ったことをやらせてくれました。習い事も、受験も、就職の時もそうです。振り返れば、周囲の人たちが自分の意志を尊重し支えてくれたからこそ、今の自分があると思います。だから、今度は僕が人の意思を応援できる人でありたいです」

インターンから正社員となり、新たなスタートを切った長居。立場の変化にも前向きな気持ちを抱いています。

長居 「インターンの立場だと、どうしても社員の方とのあいだに境界線を感じていました。少し遠くのほうからしか関われない感じです。ですが、社員になったこれからは、業務にも人にも以前よりずっと深く関わっていけると思うので、すごく楽しみです」

かつて羽球を追い、汗まみれの手に握ったラケットを、ペンに持ちかえた長居。今、新たなスタート地点に立ち、新しい物語を紡いでいこうとしています。