愚直な努力を実らせた、大学生最後の試合。うまくいかなくても次を考える

▲大学生活最後の試合にて

継続は力なり。
千里の道も一歩から。
塵も積もれば山となる。

継続的な努力を称える言葉は多く存在します。PR Tableで働く池野 成も、そんな言葉を体現し愚直に努力を淡々と繰り返してきた一人です。

池野は小学校から野球を始めて、中学と高校は怪我に悩まされたものの、大学でも野球部に入り野球を続けていました。

ところが、怪我で6年間本格的に取り組めなかった池野にとって、大学野球部のレベルは手の届かないくらいに高い存在でした。そして、「守備も打撃もやっていたら何一つ勝てない」という想いから、一つでも勝てるところを磨くため打撃に専念するようになります。

来る日も来る日も、自身がバッターボックスに立ち、センター前にヒットを打つことだけをイメージして、ひたすらに練習を重ねていました。

そうして迎えた、大学生活最後の試合。バッターボックスに立った池野が打ったのは、ずっと頭に思い描いていた、センター前ヒットでした。

池野 「継続して愚直にやってきたことが、形になって出る。この試合は、続けることの価値を感じた初めての経験でした。『ボールがバットの芯を食ってグッとのる』感覚が今も手に残っていて、あの手応えは一生忘れないと思います」

こうして、無事に野球生活への手応えを得た池野は、就職活動に取り組みます。しかし、自分がやりたい分野には行けず、思うような結果は手に入りませんでした。

そこで、一念発起し、池野はアメリカで一年間の留学を決意。現地ではマイクロソフト本社の社員さん協力のもと、マーケティングに関する学生プロジェクトチームを立ち上げました。

池野 「留学中のプロジェクトでは、マイクロソフト社のAIを活用した広告の企画や、同社のマーケティングイベントで配布するノベルティの企画まで幅広い経験を積むことができました。さらに、この経験からマーケティングのおもしろさを知り、マーケティングを人生の生業にしたいと考えるようになりました」

留学から帰国後、マーケティングとITの分野で二回目の就職活動を開始。IT企業からマーケティング職で無事内定を獲得しました。

順風満帆に日々が進む中、池野は経験を積むために、インターンを探し始めます。そこで、見つけた会社こそ、PR Tableでした。

しかしこのとき、池野でさえ、後に起こる出来事を予見することは出来ませんでした。

インターンから新卒社員へ──決め手は、ワクワク感がここにあったから

▲一緒に新規事業を盛り上げていた当時の仲間たちと池野(写真左から2番目)

2019年5月、池野はPR Tableの新規事業にインターンとして携わるようになりました。

池野 「入社した理由は、代表である大堀 航の熱意を感じたことと、自分が必要とされることが嬉しかったからです。インターンの裁量に対して限定的な会社が多い中、『0から一緒にやっていこう』という言葉に強く引き寄せられました」

入社後、池野は集客とニーズを掴むことをミッションに学生側のマーケティングやUX・UIの分野を担当します。そして、社員の菅田 一輝と共に他のインターン生をまとめながら仕事を進めていきました。

新規事業をする中では、さまざまなことを学んでいきました。中でも一番の学びは、逆算思考でした。

池野 「ビジョンを見据えてから逆算思考で今何をすべきか考えたり、やらないことを決めたりすることが大切だと学びました。

たとえば、『早く行きたいなら少人数で行き、遠くへ行きたいなら大勢で行く』という言葉があります。遠くに行くことが正義という使われ方をしますが、それはフェーズによります。むしろ、早く行きたいのなら、少人数で最小限の事を淡々と積み上げることの方が良いです。

だからこそ、逆算思考でやらないことを決めるのが仕事では非常に重要なのです。これを身を持った経験で理解できたことが、財産になりました」

来る日も来る日も、新規事業を進めていった池野ですが、2019年12月、新規事業に携わって半年が経つ頃、心境の変化を感じていました。

それは、「このまま道半ばで別の会社に入社し、この事業から離れて良いのか」という気持ちでした。

そして、経営陣の大堀 航と話しながら、「ワクワクするのはどっちだろう」という疑問を心の奥底で何度も何度も反芻します。

池野 「内定先の会社が毎年事業が伸びており、そこで確実に成果を出し、マーケターとしてのキャリアの土台を作ることにワクワク感を持っていました。しかし、それ以上に自分が0から携わったサービスを伸ばしていく方が、もっともっとワクワクすると思いました。それに、この事業を回さなければならない。そんな責任感もあったんです」

こうして、2020年2月PR Tableに新卒として入社をした池野は、辞退の連絡をした内定先から応援の言葉をもらいつつ、事業と会社を引っ張っていく覚悟を強めていきました。

しかし、来たる2020年6月、新規事業がストップするなんて、池野にも、他の誰にも予想はできませんでした。

電話をかけるだけの仕事じゃない。インサイドセールスの魅力に引き込まれる

新規事業に使命感を持っていた池野。しかし、事業方針の転換により新規事業はやむを得ず休止を迎えることになりました。

そして、意気消沈をする中で、2020年の6月からインサイドセールスを任されるようになります。とはいえ、最初は池野にとって受け入れがたい話でした。

池野 「正直、インサイドセールスの仕事に対して、『社内で電話をかけている人』という偏見を持っていました。また、マーケティングをやりたいと思っていたので、やりたいこととのズレがあると思っていたんです」

そんな池野に、上司がインサイドセールスのおもしろさや意義、マーケティングとのつながりを熱く説きました。その言葉に動かされた池野は、気持ちを新たにインサイドセールスの仕事への覚悟をします。

池野 「始めて一カ月も経たないうちに、おもしろさを感じました。どうすればお客様の期待値を超えられるかを考え抜くのは、まさにマーケティングにおいて重要な要素だと気付いたんです。また、先輩に週5で毎朝ロールプレイングをしてもらったので、先輩のためにも結果を出したいという使命感が芽生え出しました。それに、一人のお客様が駄目でもまた次に切り換えていけるところは、自分のメンタリティと非常に合っているんです」

インサイドセールスの仕事においてポイントとなるのが、お客様との関係構築。「全社員がPRパーソン」であるべき、という会社の考えを池野は行動で示しています。

池野 「可能性を広げていくやり方を意識しています。電話をした先のお客様が『課題を持っていない』と言っても、talentbookで解決できる範囲は広いので、解決できる課題が何かあると思っているんです。ですから、関係性をつくって、課題を持っている人に紹介していただけるような関係構築を意識しています」

また、仮説を持ったアプローチにおいても、池野は力を発揮します。それは、事前にお客様のことを調べ上げ、課題や潜在ニーズの仮説を立てた上でコミュニケーションをとるというもの。

ただ課題を尋ねるのではなく、中期経営計画や会社のIR、報道やSNS等での情報発信をじっくりと読みこんで、ビジョンや現状について調べ、描いている未来と現状のギャップについて考察する。「こういう方向性に向かって進んでいる御社に、弊社はこう役に立てる」という仮説を立て、メールや電話でアプローチをする。

このように徹底的に調べ上げて相手を知ることから、池野の仕事は始まっているのです。

「やるか、やるか」の精神で、PR Tableの未来を担う

▲企業カルチャー探究イベント「re:Culture」の運営も担当(写真右。左は同じ新卒入社の草柳くん)

思わぬ出来事に振り回されてきた池野ですが、今までの決断に後悔はしていません。

そんな池野が、心にいつも掲げているもの。それは、菅田から学んだ、とにかくやると決めたらやり遂げる「やるか、やるか」精神です。

池野 「インターンだったときに、『できる、できない』ではなく、やると決めたら必ずやる、『やるか、やるか』だ、という言葉をチームの合言葉にしていました。すごく思い入れのある言葉です。

インサイドセールスでも、行動量にはとにかくこだわり、『どうすればお客様にサービスの魅力に気づいてもらえるか』という命題にやり抜くつもりで取り組んでいます。まだtalentbookを使っていない・価値を理解していないお客様に、興味を持ってもらい、課題解決に向けた伴走パートナーとして信頼してもらう。

なかなかハードルの高いミッションではありますが、とにかく仮説を持ち、試行回数を重ねることでコツを掴み、結果として成果も挙げられるようになる。長いキャリアを歩んでいく上で、最初の1年目にこの経験が積めたことは大きな財産になると確信しています」

そうしてインサイドセールスとして駆け抜け1年が経った2021年7月、新たなチャレンジとしてお客様へのプロダクト価値向上を担う「Value Planning」というミッションに変更することが決まりました。

池野「インサイドセールスとして社内で誰よりも多くのお客様とコミュニケーションをとる中で、その経験を活かし、talentbookの本質的な提供価値向上に向き合いたいと思い始めていました。

今回のValue Planningとしてのチャレンジは、まさに自分がやりたかったこと。お客様起点でサービスと向き合い、talentbookのポテンシャルを最大限引き上げていきたいと思っています。

とにかくtalentbookを育て、事業のグロースに貢献し、お客様に貢献したい。そして、その先にある上場という目標も叶えられたらと思っています」

紆余曲折の日々を送ってきた池野。「やるか、やるか」だと胸に刻みながら、その双肩にPR Tableの未来を担い、今日もただひたすらに前へと進んでいきます。