経験を経て大切にしている「1on1」コミュニケーション

▲ホテルモントレ 京都 ウェディング ゼネラルマネージャーの浅見 幸恵

2020年初めより、国内に約20施設を運営するモントレブランドの一つ「ホテルモントレ 京都」にて、婚礼事業を担当する浅見。2022年現在はウェディングセールスとプランニングチームを統括するゼネラルマネージャーを担っている。

浅見 「自分自身もセールスとして新郎新婦の対応をしながら、メンバーのマネジメントやクライアントとのセッションまで広く担当しています。私を含め7名のチームメンバーと一緒に、『ホテルモントレ 京都』の婚礼の業績にコミットしています。

私がマネージャーに配属された当初は、PDPに長く所属してきたメンバーは私以外あと1名だけ。いろいろな企業文化の中で育ってきたメンバーがいる環境でスタートしました」

育った企業文化の異なるメンバーとのチームビルディングのために大切にしてきたのは、「1on1(ワン オン ワン)」の時間だった。

浅見 「毎週月曜日に、必ずメンバーと1対1で話す機会を設けてきました。一人30分ずつ、『最近どう?』と家族や恋人などのプライベートな話から、『先週課題になっていたこれって自分の中で解決できている?』など、困りごとの解決まで話します。

特に、すでに一人で自走できているメンバーは、いろいろ任せられる一方でコミュニケーションを省いてしまう危険性があって。そういうメンバーとあえてコミュニケーションを取りたいがためにやっているという理由もあります」

この「1on1」コミュニケーションをとっていたおかげで、コロナ禍で一時対面の場が取れなくなった期間でも不安なく乗り越えることができたという。

浅見 「今は、セールスチームとプランニングチームは垣根のない組織になっているなってすごく自信があって。皆で協力し合える環境をつくれています」

2013年にPDPに新卒入社し、長崎でウェディングプランナーを経験。その後コンサルティング事業を経て、軽井沢、京都の施設でのマネージャーへとステップアップしてきた浅見だが、このピープルビジネスを重んじるマネジメントに至ったのは、ある先輩社員の存在が大きいという。

若手時代の苦い経験から生まれた「信頼」と「覚悟」

入社後、長崎の会場でのウェディング事業のプランニングチームに配属された浅見。プランニングは入社前からの希望だったが、始まりは決して順調ではなかった。

浅見 「当時の私は決して器用なプランナーではなく、お客様からも苦言をいただいてしまったこともあり、苦い思い出も多いです。結婚式の担当を持てるようになって1年くらいたった頃、良いと思ってやったことが裏目に出てしまうような関係性になってしまったお客様がいて。その時に一人で悩みを抱えていたんですけど、その当時の先輩方が『自分だけで抱え込まなくていいから』とチーム全員で夜中まで準備のサポートをしてくださり、乗り切ることができました。

長崎では、プレーヤーとしての礼節やお客様との向き合い方、そしてまわりをもっと信用してサポートし合う文化を学びました」

その後に配属されたコンサルティング事業でも、その後のマネージャーとしての考え方に大きく影響を受けた先輩社員と出会う。

浅見 「今でも迷った時、『もしその方がここにいたらどういう風にクライアントとコミュニケーション取るだろう』って必ず考えます。

その方は、常に『メンバー』が主語でした。上司が言っているからとか、自分の評価がこうなるからっていうのは一切言わなくて。私が配属された時に『浅見は楽しめばいいよ。私が数字をとるから』といってくれたんです。『かっこいい、しびれるな』と思いましたね」

ある時、その先輩社員に面談で涙を見せられたことがあった。

浅見 「私が少しコンサルの仕事が分かるようになってきて、自分やチームの成果が出ない時にもクライアントのせいにしていたんだと思うんですね。その時に、面談の時に泣きながら言われたのが、『このままだと浅見のことを守れなくなる』と」

コンサルティングという立場でクライアントの成果に苦しむ中でも、メンバーのせいにするのではなく、「浅見のことを守りたいから頑張ろう」と話されたという。

浅見 「その時にハッとしたというか、自分は今まで守られていたんだなと思ったし、数字を作らないと私たちの仕事は無くなるんだなと。それだけしびれる環境に自分はいるんだっていう意識に変わりました。

自分がマネージャーになった今、そう発言する大変さや覚悟の大きさを実感しています」

相手が大切にすることを、その人以上に大切にできるような人でありたい

その先輩社員から、メンバーを守り結果にコミットすることの自覚を育んできたからこそ、大事にしていることがある。

浅見 「クライアントがいる中で働くって、国が違うんじゃないかというくらい常に文化の違いを感じますね。でもそれは当然のことだと思っていますし、その時にも結果を出すことや一緒に働く意義を考えて、違うと思うことはクライアントであってもしっかり伝えています」

同時に、互いに理解し合うためには、相手が何を大切にされているのかを常に自問自答して、その期待に応えられる努力をしているという。

浅見 「“相手が大切にすることを、その人以上に大切にできるような人でありたい”と常に思いながら働いています」

社内においては、働き続けたい環境整備のために、新しく「寒冷地手当て」という福利厚生を付与してもらえるよう経営チームに申し出たこともある。

浅見 「軽井沢にマネージャーとして配属された時、想像以上の寒冷地で冬の電気代がとても高いことがわかって。会社のために頑張りますってライフスタイルを変えてくれているメンバーが軽井沢で働くことにマイナスを感じにくい環境をつくってあげたかったんです。

経営チームに提案したらすんなり『そうだよね、いいじゃん。そういう意見をもらってよかった』みたいな感じで受け入れてくれました。良い会社だなと思いましたね(笑)」

入社して以来、日本各地の会場やクライアント先など、主に社外での環境にいたからこそPDPらしい文化に気づくことが多いという。

浅見 「いろいろな会社があるけれど、PDPはメンバーの発意に『良いね』って言ってくれることがとても多い会社だなと思っています。トップダウンで言われたことをやるという会社もたくさんありますし、メンバーの声が上層部に届きにくい環境とかもある中で、PDPはボトムアップな環境であることがすごく良いところだなと思うんです。そういうところを、皆に魅力として伝えていきたいです」

人を育てて、PDPらしさをもっと社内外に

▲ホテルモントレ 京都 ウェディングチームのメンバーと

PDPに入社して8年。「ウェディングプランナーになりたい」という思いを抱き入社したPDPで浅見自身の思いはどう変化してきたのか。

浅見 「私が中学二年のときに、父が不慮の事故で亡くなってしまって。私はその時すごい反抗期でした。自分がそういう経験をしてきた上で、今後どういう人間になっていきたいかと思った時に、家族の絆を強められるような仕事に就きたいなと思ったんです。

家族って普段の生活だと大切さに気が付けないけれど、結婚式っていう一日を借りれば、家族に対して『ありがとう』を言えたりする。そういう機会に多く携わることで、私の後悔もそこで払拭できるんじゃないかなと思って、ウェディングプランナーの仕事に就いたのが原点です」

経験を積んでいくうちに、結婚式から始まる新郎新婦との関わりを、PDPが展開するレストランやホテル、フラワーなどの6事業を活かせば、お客様の一生涯に関わり続けられる可能性がある。また、マネージャーになることでその機会創出に携われるかもしれないと思ったときに、視座があがり自分のやりたいことが広がっていった浅見。

浅見 「今は“ホテルウェディングのOSソフト”のように、運営受託等で違う環境に入っても高いパフォーマンスを発揮できるメンバーをたくさん育てたいなと思っています。提携しているホテルから新しい案件のお話をいただいた時に、私のチームメンバーがマネージャーとしてそこに入れるような人財を創出していきたい。

あとは、他社の環境で働いている経験が長いからこそ、PDPへの愛が誰よりも強いと思っているので、いつか自社の直営会場なども経験できたら、そこでPDPをもっと良くしていきたいなと思っています」

──尊敬する先輩から学んだ思いを、これからも浅見はつなぎ続けていく。