キャリアアドバイザーのイメージを変えてくれた先輩からの“ある質問”

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▲キャリアアドバイザーという仕事にポジティブに向き合うことができています

──今ではハイキャリア転職支援(※)を行っている阿部さんですが、配属当初はキャリアアドバイザー業務にやりがいを感じられていなかったとか……

※ 年収600〜1,200万円のハイクラス人材の転職を支援する部署

もちろんキャリアアドバイザーは興味のあった仕事でしたが、どちらかというとルーティンワークをイメージしていたんです。カウンセリングをして、求人を紹介して、面接のサポート……ひたすらにそれを繰り返すような。だからしばらくやったら飽きちゃうと想像していました。

── 実際は想像とは違ったんですか?

全然違いました!

ルーティンでとらえられるほど転職希望者の課題は浅くないし、キャリアの選択肢はとてつもなく広いことに気がついたんです。

同じ企業の同じ部署にいる2人の転職希望者がいたとしても、転職課題や価値観・家庭環境やキャリアビジョンはまったく異なって当たり前です。また、キャリアアドバイザーが2人いれば、1人の転職希望者に対するご提案やご紹介する求人がまったく異なることもあり得ます。

1つとして同じキャリアがないのですから、キャリアカウンセリングも同じであるわけがないことに気がついて、仕事に向き合う意識が変わっていきました。

──変わったきっかけは何かあったのですか?

経験豊富な先輩から1年目の私にキャリアカウンセリングに関する相談をされたことがあったんです。ベテランの方が1年目の私にアドバイスを求めてきたのがすごく不思議で……。理由を聞いたら「私より転職希望者に近い年齢だし、いろいろな可能性を考えておきたかったから質問させてもらったんだよ」と教えてくれたんです。

経験が長い人でも転職希望者の可能性を広げるために最善を尽くしていることにすごく感銘を受けたんです。仕事へのスタンス次第で転職希望者の可能性を広げられるキャリアアドバイザーの奥深さ、おもしろさに気づかされました。

芽生えてきたキャリアアドバイザーとしての成長欲求

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▲ハイキャリア支援統括で新たな挑戦をスタート

──入社3年目にハイキャリア支援統括部(※)へ異動されましたが、ご自分の希望だったんですか?

※ 年収600〜1,200万円のハイクラス人材の転職を支援する部署(静岡チームはさまざまな年収帯域の方の転職を支援する)

私の所属していた静岡チームが表彰の常連チームでした。周りにお手本となる先輩しかいないという恵まれた環境にいたこともあって、比較的安定して転職のご支援が実現できるようになっていました。それとともに、静岡でお会いする方とは違うフェーズの方の転職支援をしてみたいという気持ちが芽生えていました。

ちょうどそんなころ、家族のサポートをするために東京に転居することになったんです。そして、ハイキャリア支援統括部は組織拡大に合わせて増員をしているタイミングでした。東京に異動して仕事をするなら、キャリアアドバイザーとしてご支援できる幅を広げたいという希望と組織の増員の時期が重なり、ハイキャリアへの異動を受理してもらえました。

──キャリアアドバイザーとして幅を広げることに関してもう少し詳しく教えてください。

静岡時代は、エリアは限定的ですが、幅広い職種の転職希望者のカウンセリングをしていました。

一方ハイキャリア支援統括では、エリアは特定の地域に限定しませんが、転職希望者の仕事の専門性が高いという特徴があります。転職希望者に向き合うスタンスは変わらないですが、これまでよりも専門知識が求められ、キャリアに踏み込んだ提案をするため、自分の引き出しが増やせるかもしれないという気持ちがありました。

また、静岡はモノづくりの街ですので、転職希望者は製造業に携わっている方が多くいらっしゃいました。そういった方々にカウンセリングを通じて、知らない技術を教えていただけるのが本当に楽しかったんです。東京であれば、同じ製造業であっても本社機能が集中しているので、これまでと違ったお話をお聞かせいただけるかも……という好奇心もありました。

「未来」をヒアリングする力を実装し、さらに広がるキャリアの展望

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▲未来や幸せを話し合えるキャリアアドバイザーをめざしています

──ハイキャリアに異動して、これまでの経験が通じたことと、変えなくてはいけなかったことがあれば教えてください。

共通していたのは、どんな方でもお会いする方は「転職を検討している方」であるということです。何かしらキャリアアドバイザーに対して期待をしていただいていることは変わりないので、これまでのキャリアカウンセリングの基礎を踏襲することができました。

変えた部分は、これまでキャリアを考える機会が少ない方を中心にサポートしていたため、【過去】を中心にヒアリングし価値観をすり合わせ、キャリアビジョンに紐づけて方向性を提案するスタイルでした。

ハイキャリアの場合は、キャリアビジョンはある程度持っている転職希望者が多いため、【未来】についての会話がメインになりました。今後の人生で、仕事において成し遂げたいこと、プライベートで成し遂げたいことを伺って、ご家族も含めた人生設計(学費や住宅ローンなど)も踏まえて提案する必要があります。この未来についてのヒアリングがとても難しく、今も全力で学んでいるところです。

──ご自身のキャリアで今後成し遂げたいことはありますか?

まずはハイキャリア支援統括内で転職の機会をもっとも提供したCAとして、多くのお客さまに影響を与えたいです。

もう少し先の話で言えば、将来的にはどんなライフステージの方でもはたらける、障がいではなくて個性として尊重できる環境づくりの一助を担っていたいです。

東京への異動の理由でもあったのですが、親族の病気をきっかけに、これまで当たり前だったものができない可能性なんていくらでもあるし、人間の体って思ったより脆いことを知ったんです。ハイキャリアの方の年代層だと、ライフステージもさまざまで持病や家庭環境によってはたらく環境を制限する必要のある方も多くいらっしゃいます。

そういった方々がどんなはたらき方をしていらっしゃるのか、どんな工夫をしているのかなどリアルを学ぶことで、転職希望者にとっての幸せについて話し合いができるキャリアアドバイザーをめざしていきたいです。

転職希望者ファーストで努力できる環境=キャリアアドバイザーとして最高の環境

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▲キャリアアドバイザーとしての選択肢の多さが当社の魅力です!

──キャリアアドバイザーが自分の志向にあった選択ができるのはパーソルキャリアの特徴かもしれないですね。

そうなんです。障がい者の支援で言えば、当社にはパーソルダイバースという障がい者雇用支援を行っているグループ会社があります。支援対象の広さはキャリアアドバイザーとして大きな魅力だと思います。実際にキャリアアドバイザーとして可能性を広げているロールモデルとなる先輩がたくさんいるのも、私のような20代の人間にはありがたいです。

また、ハイキャリアにフォーカスしてみると、ハイキャリア領域の方の考え方や選択の仕方を知ることができるのは、自分の将来を想像するきっかけになるので、本当に貴重だと思います。

──そのほかにもパーソルキャリアの魅力はありますか?

転職希望者ファーストで努力できる環境でしょうか。キャリアアドバイザーとして目標の予算はあります。そしてその予算達成が難しいこともあるわけですが、入社してからいままで一度として数字のことで怒られたことがないんです。転職希望者のためにどこまで全力を尽くせたか、もっとできることはないかを常にみんなで考えている組織だと思います。

後はやっぱり人の良さですかね。皆さん相談したら作業の手を止めて120%で返してくれます。年齢や経験に関係なく、個人として尊重されていることが日々感じられ、「自分1人だけで頑張っている」といった感覚がまったくないんです。

また従業員を大切にしようという姿勢が会社から感じられるので安心してはたらくことができます。休みの多さや福利厚生が充実しているからこそ、さまざまなライフステージの人が多様なはたらき方を実現できているんだと思います。

※ 記載内容は2023年11月時点のものです