女性の活躍を実現させてくれたHAというポジション

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学生時代から、成長意欲・自立心は高く、アルバイト経験を通じて、「はたらくことは、経済的にも人間的にも成長できる機会がある」「生活の8割を占める仕事人生。楽しく豊かなものにしたい」という想いを持っていました。そんな私は、当時のパーソルキャリアの「はたらくを楽しもう」というビジョンに出会い、私のめざすキャリアそのものだと直感的に思ったのをよく覚えています。

念願がかなって新卒入社できたのも束の間、最初の数年は今では想像もできないほどのハードな労働環境が待っており、正直に言って自分自身が「はたらくを楽しむ」という余裕はまったくありませんでした。

入社2年目にDODA(現在のdoda)の法人営業であるRA(リクルーティングアドバイザー)から個人顧客への転職支援を行うCA(キャリアアドバイザー)に異動しましたが、CAもまたハードでしたね。ただ、キャリアを積めば積むほど仕事はどんどんおもしろくなっていくという実感がありました。

そんな中、第1子を妊娠し、産育休後に時短勤務制度を利用してCAに復帰したものの、個人顧客の支援が主務であるCA業務は、時間的な制約が多く、子育てとの両立はなかなか難しいものでした。当時は、とにかくその理想と現実のギャップに悩みましたね。そして、異動を希望したのが、直接お客様と接点を持たず、時間に縛られることなくはたらけるdodaプラス事業部のHA(ハンティングエージェント)職でした。

とはいえ、HAの仕事がラクだから子育てと両立できるというワケではありません。法人・個人顧客の双方に対して両手型で営業を行うPA(プロジェクトエージェント)のカウンターパートとなるHAは、自らは顧客との接点を持ちません。その代わりに、PAの業務に必要な情報を収集したり、知識やノウハウを持って折衝や提案の指示を出したり、そのサポートを行う司令塔のような役割を担います。

PAから得た情報とマーケット分析をもとに、顧客企業ごとの採用戦略を立案する「企画」。さらに、その採用戦略に沿った有効な転職希望者を集めるためのスカウトメールの作成など、施策のPCDAを回して間接的に「営業」も行う「企画営業職」をもマルチタスクで担うのですから、やや難易度は高めですね。

育児中の私にとっては、日次・週次・月次でのスケジュールを柔軟に調整し、自身で組み立てることができること、そして柔軟にキャリアを拓くことができるのは、とても理想的なはたらき方でした。

新たなコンテンツ「doda X」でキャリアアップの異動

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HAはパーソルキャリアの主力プロダクトである「doda」サービスを対象にしており、私は7年間ほど在籍しました。その後、2022年にハイクラス層向けの「doda X」というサービスがリブランディングされスタートすることとなり、その事業部立ち上げメンバー4人のうちの1人として参画。ここにHAと同じ役割を担うHR(ハンティングリサーチャー)というポジションが新たに誕生し、その立ち上げをも担うことになりました。

「doda X」は、TVCMなどの効果もあり、40〜50代の管理職など唯一無二のポジションをはじめ、ハイクラスに直結しそうな若手ポテンシャル層の登録も増えています。また組織人員も、「doda X」全体で約60名、HR職は約20名に拡大、サービス発足から約1年ではありますが事業基盤が整備され、事業成果も着実に前進しています。

「doda X」は、後発のサービスではあるものの、パーソルキャリアの人材紹介事業が蓄積してきた豊富な情報資産を活用し、社内連携を取りながら進めていける「Oneパーソル」が大きな強みになっています。とはいえ、「doda X」はまだ立ち上げフェーズ。今まさに事業の1→10に携わるチャンスであり、成長とともに、いろいろなポジションにチャレンジできる環境があるのが魅力だと思います。

現状は、8割程度が中途入社者になり、これから盛り上げていこうというポテンシャルの高いメンバーばかりでとても活気に溢れています。そして、何よりも一人ひとりの視座が高く、自ら役割を見つけにいく方が多いため、刺激的かつ成長を感じられる組織づくりができているのではないかと思います。

また、各人の意見が尊重され、積極的に意見を取り入れていく風土もあります。私も常に、「一緒に作っていきたい、個力を伸ばし組織力を上げる」というスタンスですので、メンバーと1on1で面談するときには、「HR組織がよりよくなるために、今の課題やできることってなんだろう?」などと意見をどんどん聞かせてもらっています。

HRの「見立て力」でスカウトを成功させ事業の中核を担う

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私は、HRの本領が発揮されるのは、最初の「見立て力」の高さに尽きると思っています。HRは、PSが多くの顧客企業からお預かりしている求人案件の中から、ご支援につながりやすい求人案件を選定する「見立て」を行います。その際に重要なのは、いわゆる「注力選定」を行うことです。お預かりしている求人案件には、どれも注力していきたい気持ちは重々ありますが、その中でもわれわれのサービス力でご支援できる案件かどうかを忖度なく見極めることはとても大事ですね。

また、スカウトメールには顧客企業の希望条件をそのまま列記するのではなく、ターゲットに対するペルソナ設計を行い、ペルソナに届く文面へとアレンジしていくことも必要です。

たとえば、どんなにステキな訴求のスカウトメールを書いても、届ける相手がターゲットの“ど真ん中”でなければ、読んでもピンとくるわけがありません。受け取る側が、「これは私へのメッセージだ!」と確実に響くような文面に仕立てる必要があるのです。

そういったペルソナに刺さる言葉や文面を生み出すためのターゲット設定力、見立て力、スカウト文面の表現力・訴求力などを中心に、求人案件の分析からの戦略立案、PSを巻き込む遂行能力、そして同時並行で複数の案件を進行させながら目標数値をも追いかけるというマルチタスクなスキルが鍛えられ、身についていくポジションだと思います。

とくに、「doda X」のサービスはハイクラス人材が対象です。求人案件の難易度も高く、顧客企業も書類選考の時点で慎重になるケースが多いので、求人案件のご依頼をいただく時点でのヒアリングから見立て、ペルソナや戦略をしっかりと立てることが肝心です。そして、スカウトメールからの応募者獲得がなければ、ご支援が難しいケースも、実は結構あります。そう考えると、自分たちがどのポジションより最もロジックやデータを持って、サービスを作り上げていく根幹になるという自負は大きいですね。

高い意識を持って、「量よりも質」を提供するからこそ、ご支援がかなったときの喜びはひとしおです。私自身、最高にやりがいを感じるのもやはり、自らの介在価値を実感できた瞬間ですね。

はたらく、を楽しめる自分に成長した、そんな仲間をもっと増やしたい

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HRチームは、現在は3日に1回程度の間隔で出社しており、週の2日はリモートワークです。他の部門は、もう少しリモートワーク率が高いのですが、中途入社メンバーが増えていく中で、みなさんの早期の立ち上がりを実現するためにも、他部門より出社頻度を多くしている背景があります。

ただ、HRは自身でスケジュールを立て、目標を見据えて取り組むスタイルなので、業務配分や時間管理は割と自由にできます。現状では、メンバーの残業時間は月20時間程度です。私も業務時間中に中抜けをして、子どもの学校行事に参加したり、習い事の送迎に行ったりすることもあります。その分、朝早くから業務を開始し、午前中に集中して時間をうまく使うことで全体を調整できています。

毎日終電で帰るような新人時代から始まり、結婚、出産、子育てなどのライフステージの変化とともに、パーソルキャリアのはたらく環境や制度も大きく変わり、とても助かってきました。時代の変化もあって、個人のはたらき方を尊重する風土もかなり根付いてきているため、入社当時からすると想像できないほどの変遷を、私はまさにダイレクトに体感してきた1人だと思います(笑)。

dodaプラス事業部のビジネスモデルは、もともと対面型で「doda」の営業を担うRAやCAと異なり、PA・PSもHA・HRも顧客と非対面でサービスを提供することが特徴です。そして、HAは、結婚、子育て中の女性社員が仕事と家事育児の両立を果たしキャリアを高めていくことを目的の1つとした組織でしたので、私自身も、その後の第2子の出産・育児など、両立支援が必要な大事な時期に、このキャリアを選択できたことは本当に良かったと思っています。

現在のHRも同様な面もありますが、HAに比べると、社会人経験年数が高く、男性メンバーも多く在籍している点は異なる特徴かもしれません。

コロナ禍にリモートワークが主流になっていった中で、ライフステージに合わせて、性別関係なくはたらき方や考え方もだいぶ変化してきたように感じています。男性のHRメンバーも育児や趣味の時間を調整しながらリモートワークを充実させています。

スタートしたばかりの「doda X」の根幹を担う、唯一無二のポジションがHRです。1→10の2からでも、3からでも、これからのサービス・組織をつくり上げていける環境です。ぜひ、「はたらく」を一緒に楽しみませんか?