リファラル採用で心理的安全性が高まり、組織の生産性が上がる

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山手 西本さんはパーソルキャリアに入社してから1年あまりで、9人の方を入社へと導いています。紹介するのはどんな関係性の方々なんですか?

西本 私はUXデザイナーとして新規サービスのデザインや空間デザイン、ブランディングなどを手がけてきました。7回転職をしているので、リファラル採用で紹介するのも、以前はたらいていた会社の元同僚が多いです。

山手 パーソルキャリアに入社して、すぐにリファラル採用のための活動を始めたんですか?

西本 そうですね。私が入社したのは現在所属するグループのメンバーが2名しかいないころで、サービスデザインやUI/UXデザインができる人材を探していました。組織の文化や価値観をつくり上げていくとき、ゼロからメンバーを集めると、それぞれが新しい環境に慣れて実力を発揮するまでに一定の時間がかかります。

でも、リファラル採用である程度お互いの考えや仕事の進め方を理解しあっている仲間が集まると、すぐに価値を発揮することができるんです。転職する方も、知人がいることで入社前後の不安な気持ちなどを共有して解消することもできますし、採用する側だけではなく、転職される方にも得られることがたくさんあるからこそ活動をしています。

「会社の魅力」を伝えたら、最終的な判断は本人に委ねる

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山手 リファラル採用は、受け入れる組織はもちろん、入社する人のメリットも大きいんですね。私も友人や知人に声をかけたい気持ちはあるのですが、そもそも誰がいつ転職を検討しているのかわからなくて。なかなかタイミングがつかめないです。西本さんは、どんなとき候補者となる方に声をかけていますか?

西本 以前は同じ業種や職種の人が集まるイベントに参加して、出会った人に声をかけたり、「オンラインで飲もうよ」とリファラルしたい相手を誘ったりして近況を聞くこともありました。最近はこちらから連絡しなくとも、向こうからキャリアに関する相談を持ちかけられることが多いですね。昔から相談に乗ることが好きで、いろんな人の話を聞いたり、リファラルでつないだりしているので。私自身がデザイン業界歴が長いですし、「西本はキャリアの相談にのってくれる人」と口コミで広がっているようです。

山手 友人にキャリアの悩みを相談されたとしても、そこから自分の会社を紹介するところまで発展させるのはハードルが高いと感じてしまいます。

西本 まずは相手の話をしっかり聞きます。その上で、相手がやりたいことが自分の会社で実現できる、入社することで幸せになれると思ったら紹介すればいいのではないでしょうか。一緒にはたらいたことがあれば、会社が求めるスキルを持っているかどうかはわかると思います。一緒にはたらいたことがなくとも、「一緒にはたらくイメージが持てるかどうか」は大切なポイントかもしれません。

山手 私が一緒にはたらくイメージを持てたとしても、条件が合わない場合に、紹介してくれた人と気まずくなることを心配して、断りづらくなるなんてことはないんでしょうか……?

西本 自分が感じている「会社の魅力」を伝えたら、判断は本人に委ねればいいというスタンスでいます。だからこそ、入社してもらえればもちろん嬉しいですが、どんな結果になってもその選択を応援したいと思っています。私たちはできるだけ客観的な情報を伝えられるよう、自分なりに会社の長所を整理しておくといいかもしれませんね。

メリットも、デメリットも。フラットな情報を客観的に伝える

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山手 客観的に情報を提供して、相手に決めてもらうというスタンスが大切なんですね。それなら、お互いに気まずくなることもなさそうです。ちなみに、西本さんが考える「パーソルキャリアの魅力」ってどんなことですか?

西本 まずはVISIONやMISSION、VALUEがしっかり設計されていることです。デザイン人材は、サービスのデザインやブランディングなど、コンセプチュアルなプロジェクトに携わることが多いので、この点は大きな魅力だと思います。誰でも新規事業を起案でき、最新のテック動向を踏まえた企画に携われることもポイントです。

デザイン業界は拘束時間が長くなりがちですが、パーソルキャリアはフルリモートや裁量労働制など、柔軟性の高いはたらき方ができることも魅力のひとつです。小さい事業から大きい事業まで、幅広い規模やフェーズのプロダクトやサービスに関わるチャンスがあることを伝えると「まさかそんな会社だったとは!」と驚かれることも多いんですよ。

山手 相手の方から「ぜひ入社したい」と言われ、紹介することになった後は、どんな流れになるんですか?

西本 職業安定法の兼ね合いもあり、実際の面談が始まると、紹介者は直接選考には関わることができないんです。ただ、当日話しやすいよう、面接官の人となりがわかる公開記事のURLを送るなど、できる限りのフォローはします。本人にとってベストな選択をしてほしいので、最初から1社に絞らず、ほかにもいいと思っている会社があれば話を聞いたほうがいいとアドバイスすることもあります。

リファラル採用は、大切な人を幸せにするための手段

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山手 リファラル採用について、少しずつ具体的なイメージが湧いてきました。最後に、これから友人や知人を自分の会社に紹介したい、または友人や知人がはたらく会社に入社したいと考えている方に向けて、メッセージをお願いします。

西本 リファラル採用は、仕事の悩みを抱える友人や知人をサポートする選択肢のひとつだと考えています。フラットな姿勢で客観的な情報を伝えたら、最終的なジャッジは相手に任せる。もちろん一緒にはたらきたいと思っているから声をかけるのですが、相手の人生を左右する決断なので、じっとこらえて待つことも必要です。ひとつの会社で「はたらく」ということは、人生の貴重な時間をその組織で過ごすということ。転職することで本人が幸せを感じてはたらけるようになり、お互いの人生が豊かになれば嬉しいですよね。

山手 リファラル採用は、身近な人を後押しするための手段なんですね。今日はありがとうございました!

※社員の所属組織および取材内容は2023年2月時点のものになります。
※社員の所属事業部名称は、2023年4月時点での名称となります。