【1】EAS社内報の発行と組織横断オンライン座談会

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2010年4月に始動した、私たちEAS事業部の前身であるインテリジェンスエグゼクティブサーチは、立ち上げ当初は10数名ほどの小さな組織でした。 その後、事業の成長とともに社員数が100名を超え、拠点も全国区へと急激に拡大していきました。

しかし、順風満帆な組織成長の裏で、徐々にさまざまな歪みが生じはじめました。

一番大きな課題は、事業部としての方針や目指すべき方向などの経営陣の重要なメッセージが、社員ひとり一人に伝わりにくくなっていたことです。

またメンバー同士の顔や名前が一致せず、コミュニケーションが自分の所属グループに限定されてしまっていること、そして何か相談したくても遠慮が生じてしまっていること、さらには幅広い年代やさまざまなバックグラウンドを持つユニークな顔ぶれが集まる組織にも関わらず、そのナレッジやノウハウが組織内に還元されにくくなっており、非常にもったいない状態になってしまっていることなど、いくつもの課題が浮き彫りとなりました。

これらの課題を解決する一つの手段として、社内報を発行することになりました。2019年7月の創刊号を皮切りに、2022年10月現在も3カ月ごとに社内報を発行しており、今では約30ページにもなる立派な冊子にまで成長しました。

EAS事業部としての取り組みの発信やEAS事業部内の新入社員メンバー紹介やクオーターごとの表彰者インタビュー、ビジネスリーダーの仕事観や信念・働くことの魅力を伝えるための担当コンサルタントとの対談インタビューなどの真面目なコンテンツはもちろん、思わずクスりと笑ってしまうような独自のおもしろ実態調査ネタなど、とても充実した読み応えのある一冊に仕上がっています。

また、昨今のコロナ禍においては、弊社でもリモートワークを推奨し、社員が安心して業務に取り組める環境を整えてきましたが、一方でこれまで以上に自チーム以外のメンバーとのコミュニケーション頻度が減少してきているという課題も出てきました。

そこで、新たな取り組みとしてスタートしたのが「組織横断オンライン座談会」です。

月1回、全国のコンサルタントをはじめ、管理職、企画職メンバー、等総勢90名ほどのメンバーが一斉にオンラインでつながり、3名ずつのグループに分かれてお互いの自己紹介、家族の話や趣味など自由に語らいます。ルールは「異なるチームメンバー同士でグループを作ること」と「仕事以外の話をすること」の2点です。

「ご無沙汰しています~」から始まるメンバーもいれば、「直接お話するのは初めてですね~」から始まるメンバーなど、普段なかなか直接接点を持つ機会のないメンバー同士で30分間たわいのないことを話すというこの企画ですが、座談会終了後には「今回も良かった!」「もっと続けてほしい!」「仕事の相談がしやすくなった」という声が毎回多く寄せられます。

これからも、遠慮という無意識の壁をどんどん取っ払いながら、グループや拠点を超えてコミュニケーションが行き交うような、活発な組織創りをしていきたいと考えています。

【2】事業経営者コミュニティ

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経営者は日々何を感じているのか?どんなことを考えているのか?

経営者と私たちが向き合う上で必要なヒューマンスキルの向上を目的とし、事業経営者との関わり方をもう一段グレードアップするために勉強しようという取り組みを行っています。通称「事業経営者コミュニティ」と呼ばれ、実際に経営者の方々からお話を聞き、実践に即したテーマで視座を高めるというものです。

四半期に1回の頻度で開催しており、経営者の方々をお招きしてEAS事業責任者の木村とトークセッションを行う企画が中心です。経営者としての信念や人生観、意外なプライベートでの一面が垣間見えるセッションもあり、毎回とても好評です。

この企画は、実はメンバー社員が発信したことで実現した施策です。現在もメンバーが主体で運営を行っており、実務に活かせる企画を日々更新しています。

EAS事業部では、こういった業務に付随する勉強会や組織運営に関わる取り組みをメンバーが主体となって企画し運営しているケースがたくさんあり、主体性の高いメンバーが多く在籍しているアクティブな組織だという点が強みです。

【3】全コンサルタント参加型の事例発表会

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社内広報誌の発行や、組織横断オンライン座談会、そして事業経営者コミュニティのほか、2017年からスタートした全コンサルタント参加型の「事例発表会」も非常に好評な取り組みの一つです。

「事例発表会」 は、現在もなお毎月1回ほど開催しています。自分自身の仕事を振り返り、良い取り組みや事例、失敗から学んだことなどを、当事業部の全コンサルタントと共有するというもの。しかし、ただただ振り返るのではなく、各チームごとに事例紹介の予選会が行われ、その予選会で選ばれた事例の中から毎月3名の代表作を選出しています。

毎月末に行われる事業部の締め会にて、選ばれた3名の代表者が事例を発表し、代表作が全コンサルタントへ紹介されるという企画です。

2021年に行われたパーソルキャリア全社総会では、この事例発表会から選出された事例が、見事に【GOLD】という最優秀賞を獲得しており、全社から多くの賞賛の声が届きました。

総会での熱いプレゼンのひとコマをご紹介しますので、ぜひ写真もご覧ください。

【4】称賛し合う文化の醸成

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私たちパーソルキャリアは、以下のような価値観を大事にしたいと考えています。

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◆Value バリュー◆ 

~はたらく“課題”と“ビジネス”をつなげてとらえ、自分ゴトとしてその解決プロセスを楽しむ~
【外向き】 目の前にいるお客さま、世の中が直面する課題や変化にいつも目を向けよう
【自分ゴト化】 自らの意志を持ち、自分ならどうしたいか常に自問自答しよう
【成長マインド】 前向きにフィードバックを取り入れ、学び続けることで今の自分を広げよう 

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EAS事業部では 、四半期に1回ほど、上記の「Value」を体現しているメンバーを賞賛し『Valueカード』を贈る、プチイベントを実施してます。 カードには、日頃の業務に取り組む姿勢への賞賛コメントが書かれており、

成長マインド:「企業・候補者の情報を高い頻度で共有しておりいつも大変学びになっています!」

外向き :「スピード、行動量、全部すごい!負けないよう頑張るぞ!」

自分ゴト化:「どんなに忙しくても、まっすぐ目の前のことに向き合い完遂を積み重ねてくれてありがとう!」

などといった心温まるメッセージがたくさん書かれています。 

いつも顔を合わせているメンバー同士でどのくらいValueを体現できているかを可視化し、互いに賞賛し合うことは、とても気持ちの良いものです。普段は業務で忙しいこともありますが、こういった場で、じっくりとこれまでの行動を振り返ることは非常に有意義です。たとえオンラインでの開催であっても、参加者の心に残るイベントになっていると自負しています。  

この取り組みの利点は、同じ組織にいるからこそ分かる互いの頑張りを言葉にして相手に伝え、きちんと称賛していくという点です。イベントとしてはささやかではありますが、言葉を掛ける側と受ける側の双方にとって新しい気づきがあり、毎回好評を得ています。そして、こういった取り組みの一つひとつが“称賛し合う文化”を醸成していると思っています。 

社内広報誌の発行や組織横断オンライン座談会、事業経営者コミュニティ、全コンサルタント参加型の事例発表会などの“EASならでは”の取り組みを推進していくことで、個人としての成長はもちろんですが、組織としての相乗効果を生み出すことができると考えています。その結果、お客様に確かな価値を提供している事業部として、社内外から広くそして長く愛され続ける組織でありたいと願っています。