SIerでPLM領域の知見を身につけ「企画段階から案件に関わりたい」と事業会社へ

article image 1

大学時代は経営学部で会計を専攻し、マーケティング会社に新卒で入社した山田。3年間勤務した後に彼が選んだのは、大学院進学という道でした。

「私の家族には教育関係者が多く准教授である兄のつながりで恩師と出会い、今後の可能性を広げるために大学院で経営組織論を専攻しました。在学中にIT領域に興味を持ち、卒業後はSIerに就職しました」

入社後は製造業の担当として、生産管理システムやPLMシステムの導入に携わった山田。PLMとは、製品の企画・設計から販売、廃棄に至るまでの製品ライフサイクル全体をマネジメントすること。製品の情報を総合的にマネジメントすることで、業務効率化や品質向上、コスト削減を実現し利益最大化をめざすしくみです。

「SIerには8年ほど在籍しました。担当SEからプロジェクトマネージャーに至るまでひと通り経験し、パッケージ導入の知見を身につけることができました。ただ次第に、すでに構想ができた案件を受注して取り組むのではなく、企画を立ち上げるところから携わりたいと考えるようになり、事業会社への転職を決意しました」

製造業の事業会社に転職した山田は、情報システム部門のSEとして自社にPLMシステムを導入する業務を担当します。

「印象に残っているのは、PLMシステムを導入する際にさまざまな種類のCADを接続できる『マルチCAD』というしくみを構築したプロジェクトです。CADとは、2Dや3Dの設計図などをつくるためのシステムで、その情報をPLMで管理しすべての関係部署で使えるように環境を整えました。

ベンダーとの調整が大変で、またPLM全体ではマルチCADの効果だけでなく、むしろ負荷が上がる工程もあったので、社内メンバーを説得することにも苦労しました」

個別最適ではなく、全体最適をめざしながらプロジェクトを推進した結果、大幅な業務効率化を実現し、各部署で分断されていた作業やコミュニケーションを円滑にすることに成功したと振り返ります。

「PLMシステムを刷新し、安定稼働までサポートした後は、社内のDX推進の企画構想に携わりました。ただ、会社としてなかなか投資に本腰を入れられないタイミングだったため、再度転職をしてDXに関わってみたい──そう考えるようになりました」

大企業が変革を遂げるプロセスに参画したい

article image 2

DXや社内変革を軸に転職を考えるようになった山田が目にしたのは、「パナソニック コネクトが大きく変わろうとしている」というニュースでした。

『大企業の変革プロセスに携われたらおもしろいだろうな』と思ったのと同時に、『変革が完了し定着したところに入社しても学びは少ない。企画フェーズからの変革にチャレンジしてこそいい経験が積めそう』と感じて。行くなら今しかないと、転職を決意しました。

パナソニックグループの中でもパナソニック コネクトを志望したのは、企業としての変化への強い意志を感じたことと日本の製造業に貢献したいという想いがあったからです。また、新しいことにチャレンジしやすい会社だと感じたことも決め手になりましたね」

こうして入社した山田は、社内のエンジニアリング領域でDXを推進。開発・製造領域のDX化を進めるために、社内のレガシーシステムのモダナイゼーションや、PLMシステムの企画・導入などに取り組んでいます。

入社後は、これまでの経験が活かせるPLMのプロジェクトにアサインされました。当時プロジェクトの状態は良好とは言えず、計画やスコープが曖昧なままでした。ベンダーとユーザー部門がうまくコミュニケーションできていない状況でした。

PLM導入の難しさは、技術がアップデートしていくに伴ってシステムと業務がどんどん進化していく点にあります。CADで言えば、昔は紙に描いていた図面が2D、3Dになり、材質などの形状情報も持てるようになるとシステム上でのシミュレーションが可能に。めざす業務の姿と進化中のシステムをどのスコープで導入するか判断が難しく、それを使うユーザーのリテラシーが追いつかず使いこなせないというケースも多いです。

前職時代、そうした課題に多く携わっていましたが、パナソニック コネクトもまさに同じ難しさにはまっていました」

こうした状況を打開するため、山田は仕切り直しを提案。議論のすえ業務改革から再検討し、関係各所と合意形成に取り組むことになりました。

「業務改革でめざす姿は何か、という最初の部分から再検討し、ソリューションもあらためて選定することになりました。今はその改革に向けて粛々と業務要件を検討している段階。また、他の事業部も次期PLMプラットフォーム構築にむけた業務改革の検討を始めようとしています」

オープンでフラットな社風が、挑戦を後押ししてくれる

article image 3

パナソニック コネクトに入社して約1年。山田は会社の魅力について次のように語ります。

入社前のイメージ通り、オープンでフラットなカルチャーを実感しています。今まさに変革に取り組んでいるフェーズということもあり、いろいろなことにチャレンジできるし、提案や意見をウェルカムで聞いてもらえる。新しい技術やシステムを取り入れることにも柔軟で、挑戦の機会が他社より多いように感じています

また、上層部との距離が近くて、コミュニケーションをとりやすいのも特徴です。当社のような大企業だと、組織が縦割りで、合意形成のために裏で動いて……。という重厚長大なイメージがありましたが、当社の場合は良い意味で『軽い』。おそらくCIO自らが改革の旗振り役として新しい取り組みを推奨してきた成果が、今の風土に表れているのだと思います」

また、転職後はソリューションの知見の幅が広がり、よりユーザーの希望に沿った提案ができるようになったと言う山田。PLM領域のエキスパートとして、さらなる成長を遂げていると話します。

「SIer時代はお客様の希望通りにカスタマイズして作る風潮がありましたが、今は単にニーズに応えるだけではなく、もっともスピーディーかつリーズナブルな方法を考えるようになりました。たとえばローコードツールを取り入れて、パッケージのカスタマイズを減らせないかなど、ユーザーが実現したいことに対して、方法論を増やすことができていると思います。

パナソニック コネクトと言えば、工場やサプライチェーンの現場効率化事業に注目が集まっていますが、私が携わっているエンジニアリング領域もとてもおもしろい分野です。技術もITも業務面も進化しているので、効率化を進めるには難しさもありますが、その分飽きがない。今関わっているプロジェクトをスケールさせて、この仕事の魅力をもっと外部に伝えていきたいですね」

プロとしてこだわるのは顧客やユーザーに対し、いかにバリューを発揮できるか

article image 4

山田には、仕事をする上で大切にしている価値観があると言います。

「SIer時代は、顧客にバリューを発揮できない人、チームに貢献する努力をしない人は、どんどん居場所がなくなるという空気感の中で働いていました。それもあって、今も仕事をする上では、いかにバリューを出せるかを重視しています

もちろん、過去と現在の環境は異なりますが、プロフェッショナルとして仕事していく上での基本姿勢は変わらないと思っています」

キャリアの中で培ってきた自らのバリューを大いに発揮し、社内のDX推進を牽引していきたいと語る山田。

「現在当社で使っているシステムの多くは、長年に渡る現場の改善によりカスタマイズが繰り返されてきたもの。運用保守業務の属人化、SEの高齢化という事態も重なり、正直レガシーシステムと化している状態です。

バージョンアップの足かせになり、最新技術や競合他社に遅れを取ってしまう……。IT担当としてそれを危惧しているので、しっかり解決していきたいです」

パナソニック コネクトにキャリア入社し、即戦力人材として活躍してきた山田。最後に、採用候補者へのメッセージを聞きました。

当社にフィットするのは、安定思考というよりチャレンジしたい、殻を破りたい、視野を広げたいという方。そして、変化を楽しめることも大切だと思います。

指示を待つのではなく、自分から変化を起こすというモチベーションがある方こそ、ぴったりではないでしょうか。どんどん人を巻き込んで、積極的に仕事を楽しもうというマインドを持った仲間が入社してくれるのを心待ちにしています」

※ 所属・内容等は取材当時のものです